北海道&東北/蓮と睡蓮の名所5選
見頃はいつ?親子におすすめ2024
夏の水辺に色を添える蓮(はす)と睡蓮(すいれん)の花。水面に咲く姿は涼しげで、どことなく神秘的な雰囲気も魅力です。
そこでこの記事では、親子でおでかけしたい北海道&東北エリアの蓮&睡蓮スポット5カ所と見頃の時期をご紹介!
品種にもよりますが、蓮はお昼過ぎ、睡蓮は夕方には閉じてしまうため、咲いているところを見るなら早起きがおすすめです♪
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
蓮と睡蓮の違いを知っておこう!
睡蓮と蓮は、見た目が似ているため混同されることがありますが、以下のような違いがあります。
■睡蓮(water lily)
1.植物分類:スイレン科
2.花の位置:水面に浮かぶように咲くものが多い
3.花の形状::花びらが広がり、比較的平らに咲く
4.開花時間::朝に花を開き 午前中に花を閉じるものが多い。20時頃開花し、朝の10時頃に閉じる夜咲き性のものもある
5.葉の位置:水面に浮かぶ
6.葉の形状:切れ込みがある
7.根と茎の位置:根は水中の土や泥の中にあり、茎は水面まで伸びる
■蓮(lotus)
1.植物分類:ハス科
2.花の位置:水面より高い位置に咲く
3.花の形状:花びらがしっかりと閉じて、カップ状に咲く
4.開花時間:早朝に花を開き、午前中に花を閉じる種類が多い
5.葉の位置:春先は水面に浮かび、成長すると高く持ち上がる
6.葉の形状:円形で水をはじく性質がある
7.根と茎の位置:根茎は水中の土や泥の中にあり(れんこん)、茎は長く伸びて水面上に花や葉を持ち上げる
花の形の違いは一見わかりづらいので、花の高さに注目してみてください。多くの睡蓮は水面に浮かぶように咲き、蓮は水面より高く突き出た位置に花をつけるので、すぐにわかりますよ。
【北海道七飯町・鹿部町・森町】大沼国定公園の睡蓮
駒ヶ岳の噴火でできた沼に咲く3色の蓮
北海道函館市の中心部から約20km、渡島半島の中央に位置する大沼国定公園は、七飯町・鹿部町・森町にまたがる豊かな自然公園です。
活火山である駒ヶ岳と、その噴火によってできた大沼・小沼・蓴菜(じゅんさい)沼に代表される湖沼群および周辺の自然豊かな地域一帯が国定公園に指定されています。
睡蓮は、そんな大沼国定公園の夏を代表する花。見頃を迎える6月下旬からピンク、白、黄色の3色の蓮が花を咲かせます。
大沼散策ルート「島巡りの路」や、小沼散策コース「夕日の道」を歩きながら睡蓮を観賞できるのが大きな特徴。特に「夕日の道」では、この地域ではめずらしい黄色の睡蓮を見ることができますよ。
■スポット概要&開花情報
所在地:北海道亀田郡七飯町・鹿部町・森町
見頃の時期:例年6月下旬~8月中旬
開園時間:入園自由
料金:入園無料
アクセス:
車:道央自動車道・大沼公園ICから約7km
電車:JR函館本線「大沼公園前駅」から徒歩で約5分
【青森県弘前市】弘前公園の蓮
蓮池に蓮の群生が咲き誇る景観がとても涼しげ
津軽統一を果たした津軽氏の居城・弘前城がある「弘前公園」。弘前城天守や櫓、城門が当時の姿を伝えています。広さ約49.2ヘクタール、東京ドーム10個分以上の敷地は三重の濠と土塁に囲まれ、6つの郭で構成されています。
現在の天守は1811年(文化8年)に再建されたもの。現在は「弘前城史料館」として藩の史料が展示され、当時の風情を偲ばせています。
毎年7月中旬から8月下旬にかけては、蓮が見頃を迎えます。「蓮池濠」や「石橋」付近で古代蓮、公園西側の工業高校口近くにある蓮池では蓮の群生が咲き誇り、暑い夏に涼しさをもたらします。
また、春には天守閣を中心にソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤエザクラなど約50種・2,600本の桜が咲き誇り、大勢の人で賑わう桜の名所でもあります。
■スポット概要&開花情報
所在地:青森県弘前市下白銀町1
見頃の時期:例年7月中旬~8月下旬
開園時間:常時開園
料金:入園無料
アクセス:
車:東北自動車道・大鰐弘前ICから約20分
電車:JR奥羽本線「弘前駅」から弘南バス「市役所方面」行きに乗車(約15分)、「市役所前公園入口」バス停で下車すぐ
【宮城県栗原市・登米市】伊豆沼・内沼の蓮
ラムサール条約に登録された貴重な自然資源の宝庫
宮城県栗原市と登米市にまたがる伊豆沼と内沼は、東北最大の低地湖沼です。沼の面積は387ヘクタールで東京ドーム83個分もあります。
ラムサール条約にも登録されており、貴重な自然資源の宝庫です。
蓮の見頃の時期になると、淡いピンク色の蓮がこの沼一面を覆い尽くします。その美しさとスケールは、“日本一”と称されるほど。
冬にはマガンを始め多くの渡り鳥がこの地を訪れ、朝の日の出とともに一斉に飛び立つ姿もまた絶景です。
2024年イベント情報:伊豆沼・内沼はすまつり
蓮の開花にあわせ、迫会場・若柳会場・築館会場の3カ所で「伊豆沼・内沼はすまつり」が催されます。遊覧船に乗って蓮を間近に眺めることができ、迫力満点です!
開催日程:2024年7月20日(土)~8月25日(日)※築館会場は開催期間中の土日祝日とお盆期間(8月14~16日)のみ運行
会場:
①迫会場(伊豆沼):登米市サンクチュアリーセンター淡水魚館付近
②若柳会場(伊豆沼):宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリ―センター鳥館付近
③築館会場(内沼):栗原市サンクチュアリ―センターつきだて館昆虫館付近
遊覧船料金:大人800円、子供500円
■スポット概要&開花情報
所在地:
①迫会場(伊豆沼):宮城県登米市迫町新田字新前沼254
②若柳会場(伊豆沼):宮城県栗原市若柳字上畑岡敷味17番地の2
③築館会場(内沼):宮城県栗原市築館字横須賀養田20番地の1
見頃の時期:例年7月下旬~8月下旬
アクセス:
<迫会場>
車:JR東北本線「新田駅」から徒歩で約5分
電車:東北自動車道・築館ICから約15分
<若柳会場・築館会場>
車:東北自動車道「築館IC」から約10分
電車:JR東北新幹線「くりこま高原駅」からタクシーで約10分
【秋田県秋田市】千秋公園の蓮
267年続いた秋田藩20万石・佐竹氏の居城跡のお堀を蓮が埋め尽くす
秋田県秋田市にある「千秋公園」は、1602年(慶長7年)から1869年(明治2年)の版籍奉還まで、267年も続いた秋田藩20万石・佐竹氏の居城、久保田城の跡です。
その後1896年(明治29年)に近代公園設計の先駆者・長岡安平氏の設計で公園として整備され、1984年(昭和59年)には佐竹氏15代・義栄(よしなが)氏の遺志により秋田市に寄贈されました。
夏になると、このお堀を埋め尽くすように咲くのが蓮の花。「秋田駅」から徒歩10分程度とアクセスしやすく、毎年多くの見物客で賑わう名所です。
■スポット概要&開花情報
所在地:秋田県秋田市千秋公園1
見頃の時期:例年7月上旬~8月中旬
開園時間:常時開園
料金:入園無料
アクセス:
車:秋田自動車道・秋田中央ICから約15分
電車:JR各線「秋田駅」から徒歩で約15分
【福島県国見町】中尊寺蓮池の蓮
まちの人々の思いを乗せて咲く復興の花
岩手県の平泉中尊寺・金色堂に伝わる藤原泰衡(第4代当主)の首桶に納められていた蓮の種から開花した「中尊寺ハス」。
この株を譲り受けた福島県国見町の地域住民が、東日本大震災後の2011年4月に犠牲者の鎮魂を願って植え付けた場所が「中尊寺蓮池」です。
例年7月中旬〜8月に見頃を迎え、古戦場に咲く優美で清らかな花が楽しめます。現在は町の有志「中尊寺蓮育成会」が大切に手入れをしています。
■スポット概要&開花情報
所在地:福島県伊達郡国見町大字西大枝字原前地内
見頃の時期:例年7月下旬~8月
開園時間:入園自由
料金:入園無料
アクセス:
車:国道4号線「国見町役場前」交差点から県道320号線を梁川方面へ約2km
今回は北海道&東北にある蓮や睡蓮の名所をご紹介しました。短い夏を彩る幻想的で清らかな花の美しさを、親子で満喫してくださいね!
※本記事はよりみち情報サイト「ロコナビ」で掲載されていた記事(2018年9月掲載)の譲渡を受け、掲載しています。
記事を書いた人
いこーよとりっぷ編集部
「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。
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