京都の茶源郷・和束町で茶摘み体験<br/>秋の観光名所&穴場6選!日帰りOK
更新日2024年11月13日/公開日2024年11月13日

京都の茶源郷・和束町で茶摘み体験
秋の観光名所&穴場6選!日帰りOK

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歴史・文化を感じる
京都府相楽郡和束町

京都府南部の和束町(わづかちょう)は、「茶源郷」とも呼ばれる宇治茶の名産地。茶畑と茶の生産に関わる山村風景は、日本遺産にも認定されています。

茶摘み体験や巨大な老杉など、町内には親子におすすめの体験や見どころがいっぱい。山の斜面に造られた圧巻の茶畑も必見です。

秋の週末や連休に、ぜひ親子で日帰りドライブや1泊旅を楽しんでくださいね!

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください

八坂神社

樹齢1,300年以上の大杉にまつわる不思議

間近で見ると迫力満点の大木です(画像提供:kurisnp / PIXTA)
間近で見ると迫力満点の大木です(画像提供:kurisnp / PIXTA)

樹齢1,300年以上の巨大な杉の木がある「八坂神社」。 その昔、もとの木の幹が倒壊した時に8本の枝木が一つの株になったと伝えられています。

大杉の種類は京都府北部で多く見かける「北山杉」。これまでたびたび落雷に見まわれるも、たくましく生育を続けてきました。

しかし本来、北山杉は温暖地帯では育ちにくい木です。誰が和束町の地に植えたのか、今でも判明していません。

現在、“京都の自然200選”に選定されるとともに、京都府指定の天然記念物にも登録されています。

毎年7月7日には祭礼「祇園さん」を開催

毎年7月7日には“祇園さん”と称した祭礼を開催。赤・青・黄色などのうるち米を乗せて蒸しあげた「花餅饅頭」を作って食べる習わしがあります。

和束町を代表する見事な大杉を見に、親子で足を運んでみませんか?

■スポット概要
所在地:京都府相楽郡和束町大字中小字菅谷
アクセス:車:京奈和自動車道・山田川ICから約30分
電車:JR関西本線「加茂駅」からバスに乗車、「和束中学校前」バス停で下車後、徒歩で約15分
駐車場:なし

公式サイト

石寺の茶畑

常緑の茶畑と近くに咲くコスモス(画像提供:shimanto / PIXTA)
常緑の茶畑と近くに咲くコスモス(画像提供:shimanto / PIXTA)

茶畑が広がる和束町で、もっとも有名なのが「石寺の茶畑」です。

京都府の景観資産第1号に指定されており、さまざまなお茶のプロモーションにこの茶畑の写真が使われています。

石寺地区では茶畑の合間に新しい家や古民家が点在し、お茶を生業とする人々の暮らしや日々の営みを体感できます。

春には桜並木と緑色の茶畑の共演も美しいスポットです。

湯船森林公園

森林や小川の音色に癒されながらBBQ

森林に囲まれた広大な敷地を誇る「湯船森林公園」。自然とのふれあいを大切にしたいという想いから造られ、美しく整備されている公園です。

遊歩道では自然観察や森林浴を楽しめ、ピクニックの丘や眺望の丘は大自然の中でお弁当を食べるのに絶好のロケーション。

園内には水深10〜20cmほどの浅い小川が流れており、サワガニや小魚といった淡水生物を見つけられますよ。昆虫採集や夏の川遊びも子供たちに人気です。

また、バーベキュースペースも併設され、少人数から大人数まで利用可能。屋根付きのため日差しが強い日や急な雨でも安心して過ごせます。

豊かな自然に囲まれながら、のんびり一日を過ごしてくださいね♪

■スポット概要
所在地 :京都府相楽郡和束町湯船薮田
アクセス:車:京奈和自動車道・山田川ICから約50分
電車:JR関西本線「加茂駅」から車で約30分
駐車場:あり(有料)

公式サイト

正法寺

天平時代に行基によって創建されたお寺

「正法寺(しょうほうじ)」参道(画像提供:HIDE / PIXTA)
「正法寺(しょうほうじ)」参道(画像提供:HIDE / PIXTA)

臨済宗永源寺派の「正法寺」。744年(天平16年)、聖武天皇の息子・安積皇子の冥福を祈るため、僧・行基によって創建されたのが始まりです。

通称「幡寺」とも呼ばれています。

創建当初は大きな寺院だったといわれていますが、兵火によって荒廃。江戸時代に入ってから現在地に移設・再建されました。

敷地内にはたくさんのお地蔵さんが並び、本殿では本尊阿弥陀如来坐像を間近で見ることができます。

秋の紅葉は「永源寺」から移されたヤマモミジが見どころ

秋の境内(画像提供:奈良観光 / PIXTA)
秋の境内(画像提供:奈良観光 / PIXTA)

また、紅葉の名所としても知られており、晩秋にはヤマモミジやイチョウが鮮やかに色づきます。

特に美しいのが、滋賀県にある「永源寺」から移植されたヤマモミジ。シーズンには紅葉を目当てに多くの参拝者が訪れます。

厳かな雰囲気のなかで、紅葉や新緑などの自然を堪能できる名所です。

■スポット概要
所在地:京都府相楽郡和束町大字南小字下河原71
アクセス:電車:JR関西本線「加茂駅」からバスに乗車、「和束山の家前」バス停で下車後、徒歩で約5分
車:京奈和自動車道・山田川ICから約30分
駐車場:あり(無料)

公式サイト

京都和束 おぶぶ茶苑

和束町が誇るお茶の魅力!茶摘みを体験しよう

茶摘み体験の様子。海外からの参加者も多いので国際交流の機会にもなりそうですね!
茶摘み体験の様子。海外からの参加者も多いので国際交流の機会にもなりそうですね!

宇治茶の産地として有名な和束町。お茶に関する体験をしてみたい親子は、ぜひ「京都和束 おぶぶ茶苑」に足を運んでみましょう。

人気の茶摘み体験は5・7・10月の年3回。簡易な釜炒り製法を用い、摘んだ茶葉をその場で手もみし、製茶するところまで体験できますよ。

茶摘み風景 ※イメージ(画像提供:C7 / PIXTA)
茶摘み風景 ※イメージ(画像提供:C7 / PIXTA)

茶畑がもっとも活気づく春には「新茶摘み」、夏は「二番茶の茶摘み」を実施し、全国的にも珍しい「秋番茶の茶摘み」も行われます。

全国茶品評会で日本一を目指すための茶葉を摘み取る「日本一のお茶、作ろうネ!」プロジェクトも開催しているので、要チェックです!

茶畑&製茶工場の見学ツアーに参加しよう

和束町の茶畑(イメージ画像/提供:道端正棟 / PIXTA)
和束町の茶畑(イメージ画像/提供:道端正棟 / PIXTA)

また、お茶の知識を深められるティーツアーも実施。茶畑や茶工場を見学しながら宇治茶や和束町の歴史を知り、スペシャルぶぶ茶漬けランチもいただけます。

知れば知るほど面白く、奥が深い日本茶の世界に興味が深まるおすすめスポットです。

■スポット概要
所在地:京都府相楽郡和束町園大塚2
アクセス:車:京奈和自動車道・山田川ICから約25分
電車:JR関西本線「加茂駅」からバスに乗車、「東和束」バス停で下車後、徒歩で約5分
駐車場:あり

公式サイト

和束天満宮

室町時代の建築法を用いた本殿を拝観

(画像提供:HIDE / PIXTA)
(画像提供:HIDE / PIXTA)

国の重要文化財に指定されている「和束天満宮」。和束町を見守るかのように、小高い丘の上に鎮座しています。

さかのぼること平安時代。菅原家より菅原道真の絵を奉納されたことが始まりとされています。

本殿は南北朝の動乱により焼失したあと、1348年(正平2年)に再建されました。吹寄菱格子(ふきよせひしごうし)に透障子を張りだした、室町時代の特色が残る「一間社流造り」という建築法で造られています。

また、本殿の右手には、境内から出土した46億年前のヘドロや「ハチマキ石と絆の石」と呼ばれるマグマの化石が展示されています。

10月の秋祭りで一年の豊穣を祈願

毎年10月には、その年の豊穣を願うお祭りを開催。神輿巡業を観るため、多くの人たちが集まります。

由緒ある和束天満宮で、和束町の歴史を感じてみてはいかがでしょうか。

■スポット概要
所在地:京都府相楽郡和束町園大塚1
アクセス:車:京奈和自動車道・山田川ICから約25分
電車:JR関西本線「加茂駅」からバスに乗車、「東和束」バス停で下車後、徒歩で約2分
駐車場:あり

公式サイト

日本の大切な文化である日本茶について学び、実際に茶畑見学やお茶作りも体験できる和束町。茶畑が広がるのどかな景色と観光名所巡りを楽しんでくださいね♪

※本記事はよりみち情報サイト「ロコナビ」で掲載されていた記事(2018年11月掲載)の譲渡を受け、掲載しています。イベント情報や施設情報など内容の一部は2024年の最新情報に差し替えを行い、掲載をしています。

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。

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