【2025】関西の「ひな祭り」イベント!親子向け&おすすめ厳選
更新日2025年02月07日/公開日2025年02月07日

【2025】関西の「ひな祭り」イベント!親子向け&おすすめ厳選

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3月3日は、女の子の健やかな成長や幸せを祈ってお祝いする「ひな祭り」。旧暦の3月3日が桃の花が咲く季節でもあることから「桃の節句」とも呼ばれています。

今回は、関西で開催される「親子向けのひな祭り」イベントをご紹介。華やかな雛飾りを鑑賞できるほか、日本の伝統を感じられる展示なども多数行われます。ひな祭りの由来なども紹介していますので、あわせてチェックしてみてくださいね。

「ひな祭り」とは?

季節の節目の邪気払いのひとつとして行われていた「ひな祭り」(画像提供:kai / PIXTA)
季節の節目の邪気払いのひとつとして行われていた「ひな祭り」(画像提供:kai / PIXTA)

「ひな祭り」のルーツは、古代中国から伝わった「上巳(じょうし/じょうみ)の節句」。上巳とは3月上旬の巳の日(みのひ)を意味し、昔から、季節や物事の節目には邪気が入りやすいと考えられていたため、季節の節目の邪気払いのひとつとして行われていました。

江戸幕府によって上巳の節句が五節句(重要な年中行事と制定された、5つの式日)のひとつになると、女の子の成長を祈願する行事となり、「ひな祭り」と呼ばれて親しまれるようになりました。

「ひな祭り」は、「桃の節句」とも呼ばれますが、旧暦の3月3日が桃の花が咲く季節にあたることと、桃は古来より神聖な果実とされ、邪気を祓う力があるとされていることから「桃の節句」という名になりました。

ひな人形を飾る理由は?

元々は紙の人形だったひな人形(画像提供:リョーさん / PIXTA)
元々は紙の人形だったひな人形(画像提供:リョーさん / PIXTA)

そもそもひな人形誕生には2つの由来があります。ひとつは、人形が人間の代わりに厄を引き受けてくれると考えられていたことから、人形(ひとがた)に自分の穢れ(けがれ)を移して川や海に流したという「身代わり信仰」。

もうひとつは、平安時代に貴族の子供たちの間で盛んだった「雛遊び(ひなあそび/ひいなあそび)」で、紙の人形を使ったおままごとです。

これらが結びつき、人の厄を引き受ける男女一対の紙製立雛が誕生。やがて人形作りの技術が発展し、紙の人形から立派なひな人形へ、流すものから飾るものへと変化してきました。こうして、女の子が生まれるとひな人形を用意し、健やかな成長と幸せを願いお祝いする行事となりました。

「ひな祭り」の雑学!飾る時期や片付ける時期も(姉妹サイト「いこーよ」)

【京都府京都市】重要文化財 杉本家住宅一般公開「上巳の節句おひなさん」(2025年2月28日〜3月16日)

2010年(平成22ねん)には重要文化財にも指定された貴重な町屋
2010年(平成22ねん)には重要文化財にも指定された貴重な町屋

京都市中最大級の築150年超の京町家「重要文化財 杉本家住宅」では、2025年2月28日(金)〜3月16日(日)の期間中、金土日曜限定で「上巳の節句おひなさん」が行われます。

期間中は、普段は公開されていない杉本家を一般公開。江戸・明治期より杉本家に伝わる雛人形や、源氏枠御殿、享保雛(きょうほうびな)など多数の人形が飾られ、昔ながらの雰囲気のなかで当時の京の人々の上巳(じょうし)の節句を体験できます。

京商家のくらしと文化を伝えるオリジナルグッズのほか、杉本家でしか味わえないオリジナル米ジェラートや特製生あまざけなども販売されますよ。

【京都府京都市】宕陰・水尾地区ひなまつり(2025年3月1日〜7日)

会場となる「鳥亮庵」は築120年以上の歴史がある古民家。建物見学にもおすすめです
会場となる「鳥亮庵」は築120年以上の歴史がある古民家。建物見学にもおすすめです

京都府京都市の「鳥亮庵」では、2025年3月1日(土)〜7日(金)まで「宕陰・水尾地区ひなまつり」が開催されます。

今年で3回目を迎えるひなまつりでは、地域住民から借りた100体以上の雛人形を展示。江戸時代の貴重なものもあるので、現代の雛人形との違いを親子で観察してみてくださいね。

希望者には抹茶とお菓子のサービスもあるので、親子で歴史を感じられるスポットでタイムスリップしたような体験ができますよ。

【京都府京都市】伝統のお雛会(2025年2月20日〜4月3日)

お雛さまとともに、お雛遊びも堪能できます
お雛さまとともに、お雛遊びも堪能できます

京都府京都市の「西陣くらしの美術館 冨田屋」では、2025年2月20日(木)〜4月3日(木)に「伝統のお雛会」が開催されます。

約140年もの間受け継がれてきた「冨田屋」の建物内部などを見学できる「町屋見学」では、お雛さまについての話を聞けます。また、「お雛会」では、町屋見学とともに昔ながらのお雛遊びや、お雛さまにちなんだ懐石料理を堪能できます。

桃の節句に、女の子の成長を願うお雛祭り楽しでみてはいかがでしょうか。

【兵庫県姫路市】春の特別展「雛まつり~お雛さまと子どもの晴れ着~」(2025年2月8日〜3月31日)

江戸後期、京都を中心に作られていた「享保雛」
江戸後期、京都を中心に作られていた「享保雛」

兵庫県姫路市の「日本玩具博物館」では、2025年2月8日(土)〜3月31日(月)まで、春の特別展「雛まつり~お雛さまと子どもの晴れ着~」が開催されています。

江戸時代後期から明治・大正時代の雛飾りと子どもの晴れ着約60点を展示し、子どもたちの健康と幸福を願う造形デザインを紹介。家族みんなで、美しい雛人形と晴れ着の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。

【奈良県奈良市】依水園のひなまつり(2025年2月5日〜3月3日)

平飾りのおひなさまは、さまざまな花が咲く小川のほとりで和歌や管絃を楽しんでいる様子を再現
平飾りのおひなさまは、さまざまな花が咲く小川のほとりで和歌や管絃を楽しんでいる様子を再現

奈良県奈良市の「依水園」では、2025年2月5日(水)〜3月3日(月)まで、「依水園のひなまつり」が行われます。

期間中は、「依水園」ゆかりの雛人形を公開。宮中の年中行事「曲水の宴」を再現した平飾りのひな人形と、子どもの姿をした稚児雛の五段飾りを同時に見られます。

ひな人形を通して、古き良き日本の伝統を感じられる素敵な展示ですよ。

【滋賀県日野町】~昔と今、街を巡る、時を巡る~ 日野ひなまつり紀行(2月9日〜3月9日)

どこか懐かしさを感じるまちなみで、親子で雛めぐりをしてみては?
どこか懐かしさを感じるまちなみで、親子で雛めぐりをしてみては?

滋賀県日野町では、2025年2月9日(日)〜3月9日(日)に「~昔と今、街を巡る、時を巡る~ 日野ひなまつり紀行」が開催されます。

期間中は、江戸時代から現代までのお雛様や創作人形が、昔ながらのまちなみや商家に飾られます。桟敷窓越しに眺める雛人形と、ゆったりとした時の流れを感じる日野の街を、親子でのんびり散策してみてはいかがでしょうか。

懐かしさとほほえましさに包まれた特別な一日を過ごせますよ。

貴重なひな人形を見ながら、ひな祭りの歴史や文化を知ることができるひな祭りイベント。この時期だけの非日常感を味わいに、ぜひ親子でおでかけしてみてくださいね。

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。

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