
幻想的な富士塚と燃え盛る大松明
清瀬市「中里の火の花祭」開催情報
東京都清瀬(きよせ)市の「中里の富士塚」(なかざとのふじづか)では、2025年9月1日(月)に、「中里の火の花祭」が開催されます。
この祭りでは、高く積み上げた麦わらを燃やして、家内安全と世の安寧(あんねい)を願います。
今回は、伝統ある「中里の火の花祭」について、「いつやるの?」「どんなお祭りなの?」といった開催情報や見どころを「清瀬市郷土博物館」のご担当者様にお聞きしました!
※記事内写真提供:清瀬市郷土博物館
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「中里の火の花祭」ってどんな祭り?何をするの?

「中里の火の花祭」は毎年9月1日に行われる、世界文化遺産に登録された富士山への信仰を元とした伝統行事です。
江戸時代には、「富士講」と呼ばれる講員たちが富士山を模した「富士塚」を築き、本物の富士山の代わりに登拝していました。そのひとつとして、清瀬市の中里エリアには高さ約10mの「中里の富士塚」が築かれました。
祭りでは、夜になると「中里の富士塚」の頂上まで続くつづら折りの道に明かりが灯されます。頂上の祠(ほこら)では、富士講の人々が「お伝え」と呼ばれる経文を唱え、時間になると下山します。
祭りの見どころは?
祭りの見どころは、21時頃から行われる「お焚き上げ」。
富士山をかたどって積み上げられた麦わらに火を付け、燃え上がる炎は夜空を焦がすほど高く舞い上がります。
燃やしたあとの灰は、家に持ち帰って門口にまけば火災除けや魔除けに、畑にまけば豊作になると伝えられています。今でも多くの参拝者たちが大切に灰を持ち帰る姿が見られます。
2025年の開催情報は?いつやるの?
2025年の「中里の火の花祭」は、9月1日(月)に開催されます。なお、会場の「中里の富士塚」に駐車場はないので、来場の際は公共交通機関を利用しましょう。
祭りは、富士塚の山頂で講員による祭事が始まる18時頃から、約3時間にわたって行われます。
クライマックスでは、麦わらを円錐状に積み上げた大松明に火が灯され、燃え盛る炎を間近で体感できます。講員が交代で大松明の周囲を走り回り、観客をお祓いする姿は迫力満点!
さらに点火直前には、富士塚の登山道沿いに立てられた108本のろうそくに一斉に火が灯され、辺りは幻想的な光景に包まれます。
富士山信仰の伝統を感じられる「中里の火の花祭」。ぜひ親子で訪れて、東京都内に息づく文化を感じてみてはいかがでしょうか。
とりっぷノート♪祭り当日は周辺の広場で盆踊りも開催!
例年、祭りの前夜・当夜にかけて、「中里の富士塚」のほど近くで、盆踊りが行われます。露店も登場し、夏祭りの雰囲気が楽しめるので、ぜひ合わせて訪れてくださいね。(いこーよとりっぷライター:杞山穂花)
記事を書いた人
杞山穂花(Clay)
編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです!
イベント基本情報
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イベント名 | 中里の火の花祭 |
ふりがな | なかざとのひのはなまつり |
主催者名 | 中里富士山保存会 |
開催期間 | 2025年9月1日 |
開催時間 | 18:00頃~21:00頃 |
開催スポット | 中里の富士塚 |
住所 | 東京都清瀬市中里3-991-1 |
電話番号 | 042-493-8585 ※問い合わせは「清瀬市郷土博物館」です(火の花祭のみ) |
料金 | 無料 |
アクセス | 【電車】西武池袋線「清瀬駅」北口から徒歩で約30分/または「清瀬駅」北口から西武バス(志木駅南口行き:市役所・旭ヶ丘経由)(旭が丘団地行き:けやき通り経由)に乗車、バス停「けやき通り」下車後、徒歩で約10分/または「台田団地行き:中里経由」に乗車、バス停「中里四丁目」下車後、徒歩で約5分 |
駐車場 | 駐車場なし |
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