350年以上続く「谷地どんがまつり」<br/>2025年開催情報&見どころを紹介
2025年9月13日 〜 2025年9月15日

350年以上続く「谷地どんがまつり」
2025年開催情報&見どころを紹介

谷地どんがまつり(2025)
やちどんがまつり
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山形県西村山郡河北町

山形県河北町の谷知地区では、2025年9月13日(土)から15日(月・祝)まで、「谷地どんがまつり」が開催されます。

祭りでは、歴史ある舞楽(ぶがく)が披露されるほか、勇壮な凱旋奴(がいせんやっこ)をはじめ、稚児行列(ちごぎょうれつ)、囃子屋台(はやしやたい)などがまちを練り歩きます。

家族で楽しめる「谷地どんがまつり」について、2025年の開催情報や見どころ、歴史を「谷地どんがまつり実行委員会」にお聞きしました!

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「谷地どんがまつり」ってどんな祭り?

にぎやかなお囃子を響かせる「囃子屋台」の巡演も見どころのひとつ!
にぎやかなお囃子を響かせる「囃子屋台」の巡演も見どころのひとつ!

「谷地どんがまつり」は、「谷地八幡宮」(やちはちまんぐう)の例祭で、毎秋9月の敬老の日を含む土~月曜に行われます。

1日目の午後には舞楽の奉奏や屋台の巡演が楽しめます。なかでも深夜に行われる「かがり火の舞楽」と「御輿渡御」(みこしとぎょ)は、幻想的で厳かな空気に包まれ、心に残るひとときを味わえます。

2日目は、御輿還御(みこしかんぎょ)の2kmにもわたる行列が谷知のまちを練り歩きます。華やかさと迫力に包まれる行列は見応え抜群!

そして3日目は、提灯屋台や伝統行事の競演パレードが行われ、祭りのフィナーレを飾ります。年番によって6~9台の屋台が集まり、太鼓や笛のお囃子、歌や踊りで華やかに競い合います。

祭りの歴史を知ろう!

神輿渡御の露払いを務める「谷地奴」(やちやっこ)
神輿渡御の露払いを務める「谷地奴」(やちやっこ)

「谷地どんがまつり」は、350年以上もの歴史を誇る、谷地の伝統的な祭りです。

その昔、藩政時代には10万人もの人が訪れ、1864年(元治元年)には「山形名物番付」で東の大関に選ばれるほど多くの人々が訪れる盛大な祭りとして知られていました。

祭りを行う「谷地八幡宮」の境内では、国指定重要無形文化財である「林家舞楽(谷地の舞楽)」が披露され、その笛や太鼓の「オヒャロドンガ」という音から「どんがまつり」と呼ばれるようになりました。

祭りの見どころを詳しくチェック!

12台の提灯屋台が谷地の夜を彩る光景は秋の風情を感じられます
12台の提灯屋台が谷地の夜を彩る光景は秋の風情を感じられます

祭りの醍醐味は、なんといっても目の前で繰り広げられる迫力ある伝統芸能や華やかな行列。

「谷地どんがまつり」では、古代の雅を伝える舞楽や勇壮な奴行列、そしてにぎやかな囃子屋台など、見どころが盛りだくさん!

ここからは、その魅力をひとつひとつ紹介していきます。

林家舞楽(谷地の舞楽)

八幡宮の神職をつとめる林家が1100年以上にわたって伝承してきた天王寺系の舞楽の奉奏
八幡宮の神職をつとめる林家が1100年以上にわたって伝承してきた天王寺系の舞楽の奉奏

「林家舞楽(谷知の舞楽)」は、およそ1200年前、大坂の四天王寺で楽人を務めていた林氏が谷地に伝え、一子相伝で受け継がれてきた伝統芸能です。

舞は大陸の所作や衣装を色濃く残しており、日本に異文化交流が本格化する以前の古式がそのまま残されている点で、非常に貴重とされています。

その一連の舞は、観る人を悠久の時を超え、古代の世界へといざないます。

谷地奴

「谷知奴」は、総勢27~28名で構成されます
「谷知奴」は、総勢27~28名で構成されます

「谷地奴」は、御輿還御で先頭を務める伝統芸能です。

青や赤の装束に身を包んだ男たちが、筆のような道具を高く掲げて勇ましく振る姿は迫力満点! かけ声や振り歌を交えながら進む姿は、全国的にも珍しい独自の「振り奴」として高く評価されています。

力強く長く伸ばす独特の掛け声、そして歌いながらの華やかな動きは観る人を魅了します。特に、振りの始まりと締めくくりに行われる「立て」の所作は見事で、圧巻と評判です。

古風で力強い行列の姿は、祭りを象徴する見どころのひとつとなっています。

囃子屋台

おその町内ごと独自のお囃子があり、それぞれに「出の曲」、「道中囃子」、「帰り囃子」の3曲があります
おその町内ごと独自のお囃子があり、それぞれに「出の曲」、「道中囃子」、「帰り囃子」の3曲があります

囃子屋台(はやしやたい)は、祭りの大きな見どころのひとつ! 祭りが開催される 3日間、谷地のまちを練り歩きながらにぎわいを届けます。

屋台の前にはまちごとの印が掲げられ、若衆が担いだり曳(ひ)いたりして先導役を務めます。各町内は、それぞれに異なる囃子を奏で、踊りを披露。華やかな音と活気あふれる姿が祭りを盛り上げます。

かつては人が担ぎ、明治には荷馬車に、昭和には車に屋台を組み曳くようになるなど、時代ごとに姿を変えながらも、今も変わらぬ熱気で受け継がれています。

2025年の開催情報は?いつやるの?

1日目の夜に行われる「御輿渡御」では、闇夜に浮かび上がる炎と伝統的な音色が祭りの伝統を際立たせます
1日目の夜に行われる「御輿渡御」では、闇夜に浮かび上がる炎と伝統的な音色が祭りの伝統を際立たせます

2025年の「谷地どんがまつり」は、9月13日(土)から15日(月・祝)までの3日間にわたって開催されます。

例年は、祭りの最終日に「どんがホール」で「全国奴まつり」が行われていましたが、今年は開催されないのでご注意を。

囃子屋台の巡演や、御輿渡御など、例年の見どころは通常通り開催されます。お出かけ前に、2025年の開催スケジュールをチェックしておきましょう♪

■2025年の開催スケジュール
【9月13日(土)】
終日 奴・囃子屋台巡演
14:30 林家舞楽奉奏
19:50 夜遊の舞楽
20:20 御神輿渡御

【9月14日(日)】
終日 奴・囃子屋台巡演
12:30 神輿還御
14:45 林家舞楽奉奏(解説付き)
17:15 谷地八幡宮例大祭奉幣式

【9月15日(月・祝)】
終日 囃子屋台巡演
13:00 各種奉納行事
18:00 伝統行事競演開会

華やかさと迫力にあふれる谷地の秋の風物詩である「谷地どんがまつり」。舞楽や奴行列、囃子屋台といった多彩な見どころにふれながら、ぜひ谷地ならではの祭りの魅力を親子で体感してみてください。

とりっぷノート♪交通&駐車場情報をチェック!

祭りの開催期間中、周辺道路は車両通行止めとなります。また、会場周辺には複数の臨時駐車場が設けられます。

主な駐車場は、「遊蔵」、「町民体育館」、「どんがホール」などで、いずれも会場まで徒歩圏内。例年、早い時間に満車になってしまうので、駐車場を利用する場合は早めの来場を心がけましょう。(いこーよとりっぷライター:杞山穂花)

記事を書いた人

杞山穂花(Clay)

編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです!

イベント基本情報

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
    お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。
イベント名谷地どんがまつり(2025)
ふりがなやちどんがまつり
主催者名谷地どんがまつり実行委員会
開催期間2025年9月13日 〜 2025年9月15日
開催時間9:00~21:30
開催スポット谷地地区内
住所山形県西村山郡河北町谷地224(谷地八幡宮)
電話番号0237-72-3787
※電話窓口は「谷地どんがまつり実行委員会 (河北町観光物産協会内)」です
料金無料
アクセスアクセス:
【車】東北中央道・東根ICから国道287号経由で約10分
【電車】JR奥羽本線(山形線)「さくらんぼ東根駅」からバスで15分、バス停「河北町谷地」で下車後、徒歩で約3分
駐車場駐車場あり
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公開日2025年09月11日/更新日2025年09月11日