薬王寺で「除夜の鐘つき」を体験！
スケジュールや参加方法をチェック

神奈川県鎌倉市にある「薬王寺」では、2023年12月31日（日）に「除夜の鐘つき」が行われます。

家族で鐘をつき、この1年間で心に溜まった悔い改めたいことや、悩みやモヤモヤをはらって、晴れやかに新年を迎えませんか？

参加方法や当日のスケジュール、「薬王寺」の歴史もあわせてご紹介します。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「除夜の鐘」とは？

画像はイメージです

「除夜の鐘」は、12月31日の夜から新年へと日付が変わる深夜0時をはさんで、お寺の梵鐘（ぼんしょう）をつく仏教行事です。

鐘をつく回数は108回。“108”は仏教で、人の心を悩ませる煩悩（ぼんのう）の数とされているからです。

除夜の鐘をつくことで、煩悩を断ち切り、清々しい気持ちで新年を迎えられると考えられています。

「薬王寺」の歴史

1834年（天保5年）に造られた日蓮像

「薬王寺」は、日蓮宗の開祖・日蓮聖人の弟子である日像（にちぞう）聖人が1293年（永仁元年）に開山した日蓮宗のお寺です。

1282年（弘安5年）、病床にあった日蓮聖人は、枕元に経一磨（きょういちまろ）という少年を呼び京都での布教を託されました。

この少年が、のちの日像聖人です。

命を受けた日像聖人は、布教には強い精神力と体力が必要と考えて、神奈川県鎌倉市の由比ケ浜で100日間の大荒行（だいあらぎょう）を敢行。

苦行の疲れを癒すため、通りすがったこの地で、真言宗に属していた「梅嶺山夜光寺（ばいれいざんやこうじ）」を改宗して法華経の寺院「薬王寺」にしたといわれています。

そして時が経ち、1914年（大正3年）に日振（にっしん）聖人が復興に着手、1937年（昭和12年）に入寺した日照（にっしょう）上人が池上本門寺に奉職のかたわら、現在の美しい山と寺の姿を整えました。

2023年「除夜の鐘つき」開催情報

例年、除夜の鐘には多くの人が訪れます

2023年の「除夜の鐘つき」は、12月31日（日）の23時45分頃から始まります。読経後、住職が第一打をつき、その後107人限定（先着順）で、誰でも無料で参加できます。

記事を書いた人

笹間聖子

大阪在住のフリーライター、時々編集者。書籍・雑誌・WEB・PRツールに携わっています。メインジャンルは、幼児教育、ホテル、医療、発酵、人の生き方・働き方。累計10,000人に取材した経験から、専門用語が頻発する事柄を、分かりやすい文章にまとめるのが得意に。また、誰かの「普通」に面白さを見出し、その魅力を伝えるのが好きです。