和紙も有名な有機の里・埼玉小川町で自然を散策し、新米を楽しむ旅
こんにちは、全国農協観光協会の新津です。全国農協観光協会とは、農業に関心がある都心に住む人と農家をつなげていくことを目的とした企画を作っている会になります。
これから「いこーよとりっぷ」で全国各地の農業の魅力、地域の魅力を届けていきますが、まずご紹介するのが埼玉県小川町(おがわまち)です。
農業に関わる私たちにとって、自然豊かな小川町は“有機の里”として超有名なまち。少量多品目でいろんな野菜を育てており、なかでもお米は、ぜひみなさんに知ってほしい逸品です。
そこで、今回は小川町の魅力とともに、小川町のお米を味わえる親子におすすめの旅行プランをご紹介します。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
小川町の農業がすごい理由
埼玉県小川町は、都心に近く、東武東上線「池袋駅」から「小川町駅」まで約75分、車でも池袋から約75分で到着します。
小川町は”有機の里”として有名です。1970年代から有機農業が営まれており、化学肥料や農薬に依存せず、自然の力を借りる「循環型農業」を実践してきました。
農家さんによっては、自分の畑や田んぼで収穫したものを人間が食べ、そこで出された生ゴミや、作物のくずや雑草をニワトリなど動物のえさにするとともに、残った部分や人間や動物たちから出た糞尿、山から集めてきた落ち葉を堆肥にして、畑や田んぼの作物の栄養としています。畑の中でも循環が行われているのです。
里山と生き、極力自然に近い形で作物を育てていくというのは、本当にすごいことですよね!
小川町の畑では、少量多品目でたくさんの種類の野菜が栽培されています。
■小川町で作られている農作物の一部
インゲン、さつまいも、じゃがいも、きゅうり、ピーマン、トマト、ナス、小松菜、キャベツ、大根、キャベツ、ネギ、人参、ほうれん草など
ほかにもいろいろな野菜が作られています!
小川町の農業×文化の賜物・和紙
小川町で作られているのは、食べ物だけではありません。小川町は“和紙のまち”としても有名です。
和紙って何でできているかご存じですか? 紙だから木からできているのかなと思いがちですが、違うんです。
和紙は、楮(こうぞ)というクワ科の植物から出来ています。楮は別名カゾとも呼ばれており、成木で3mほどになり、繊維が太くて長く強靭なので、和紙の原料として使用されています。
どこにでも育っていそうな草木なのですが、葉っぱを落として皮をむくことで、和紙の原料として使えます。
小川町の和紙は、「細川紙」(ほそかわし)といって、作る際に国産の楮だけを使用し、伝統的な用具を使い「流しすき」ですくことで作られています。その製造技術は、国から重要無形文化財の指定を受けているんですよ。
和紙の歴史が学べる「小川町和紙体験学習センター」
小川町の和紙は、およそ1,300年の歴史を経て守り育てられてきた伝統文化です。1,300年ってすごいですよね!
「どんな歴史があるの?」「作り方知りたい!」と思ってきたんじゃないですか? ぜひ「小川町和紙体験学習センター」を訪れてみてください!
楮からどのように和紙が作られているかが体験でき、和紙の歴史を学べる施設です。
施設を見学すると、手作業で楮の皮をむいている様子や和紙作りに使われている機械を見学できます。和紙作りを体験することもできますよ(有料)。
小川町の恵みを食べるスポット「分校カフェMOZART」
小川町で作られている野菜たちを食べることができる「分校カフェMOZART」。その時期にとれる野菜を使っておいしい料理が提供されています。
メニューは、その日採れた野菜で決まり、地元の人々も「いつ来てもおいしい」「野菜の良さを引き出している」と大絶賛するお店のひとつです。
小川町の恵みを食べれるツアー「新米でおにぎり作りとお皿作り・里山探索in小川町」
小川町では、2024年11月に収穫される新米を味わえるツアーが予定されています。新米でおにぎり作ったり、好きな絵をプリントした丸太のお皿を作ったり、さまざまな体験ができるツアーです。
【体験1】丸太のお皿づくり
用紙に好きな絵を描き、レーザープリンターで丸太のお皿に写します。その場で世界にひとつだけの木のお皿完成! お皿は持ち帰ることができますよ。
【体験2】小川町の里山を散策!
お皿を作ったあとは、外に出て里山を歩きましょう! 小川町の里山は自然豊かです。地元の里山・生きもの博士に、生きもの探索や農業の循環についてお話を聞きながら散策します。
虫が好きな子どもたちはとってもうれしい時間になるはず。
【体験3】小川町産の新米でおにぎりを握って食べる!
里山を歩いたらお腹がペコペコに! お昼ごはんは、今回のメインイベントです。小川町で採れた新米でおにぎりを作って、みんなで食べましょう。
羽釜(はがま)で炊いたお米を自分でニギニギ♪ 自然のなか、みんなで食べるおにぎりは美味しさが増すこと間違いありません!
■新米でおにぎり作りとお皿作り・里山探索in小川町
出発日:2024年11月16日(土)
旅行代金:1人6,000円(4歳以上)
※3歳以下は参加不可
※中学生以下は保護者の同伴が必要
募集人数:25人
集合場所:JA埼玉中央小川農産物直売所
食事:昼食1回
魅力いっぱいの小川町。ぜひ親子で訪れてみませんか?
記事を書いた人
新津慶太
全国農協観光協会で、“農×食×人”をつなぎ、豊かで潤いのある社会づくりに貢献する事業に取り組んでいます。全国各地の農業の魅力、地域の魅力を届けていきます!
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