オムライス発祥の名店「煉瓦亭」の<br/>味を受け継ぐ昭和レトロな洋食屋

オムライス発祥の名店「煉瓦亭」の
味を受け継ぐ昭和レトロな洋食屋

銀座煉瓦亭 深川本店
ぎんざれんがていふかがわほんてん
食べる
東京都江東区

深川七福神の一人、寿老神をお祀りする「深川神明宮」より徒歩で約5分。

都営新宿線、大江戸線の「森下駅」近くにたたずむ「銀座煉瓦(れんが)亭 深川本店」は、ナポリタンやオムライス、ビーフシチューなどが楽しめる老舗洋食屋さん。

おかもちに入れたラーメンを近くの工場まで出前したり、受験シーズンになれば名物の「大カツレツ」を頰張る家族の姿が見られたり。昭和を感じる懐かしい光景を今に伝えるお店です。

オリジナルのハウスワインをはじめ、洋食にマッチするワインも豊富にそろっています。

※撮影時のみマスクを外しています

【写真】 氏家岳寛

古き良き昭和の趣を感じるまちの洋食店

どこか懐かしさを感じるお店
どこか懐かしさを感じるお店

「銀座煉瓦亭 深川本店」は、1895年(明治28年)に銀座で創業した「煉瓦亭総本店」(以下、煉瓦亭)から、のれん分けされたお店。

煉瓦亭はさまざまな洋食メニューの発祥とされており、「カツレツ」と呼ばれるトンカツはもちろん、付け合わせとして添えられるあのキャベツの千切りも、煉瓦亭から広まったものなのだそう。

換気に注力している店内で、ゆったりと食事が楽しめます
換気に注力している店内で、ゆったりと食事が楽しめます

昭和の初めに、当時の深川区森下町にオープンした「銀座煉瓦亭 深川本店」ですが、戦争で店や当時の資料もすべて焼失。開業当時を知る人も亡くなり、しばらくの間、はっきりとした開業年が不明となっていました。

広々とした2階席。1階、2階ともにソファ席があるほか、ベビーチェアも用意されています
広々とした2階席。1階、2階ともにソファ席があるほか、ベビーチェアも用意されています

いったんは第二次世界大戦終戦後に移転オープンした1950年(昭和25年)を創業年としていましたが、平成に入ってから地方の名士の蔵で「昭和3年の銀座煉瓦亭 深川支店」と書かれた新装開店のチラシが見つかり、現在は創業年を1928年(昭和3年)からとしているそうです。

昭和の高度成長期を支えた煉瓦亭の出前

おかもちとバイクで出前【写真提供:銀座煉瓦亭 深川本店】
おかもちとバイクで出前【写真提供:銀座煉瓦亭 深川本店】

「銀座煉瓦亭 深川本店」では、昭和の時代からおかもちに料理を入れ、スーパーカブに乗って出前を続けています。

昭和の高度経済成長期には、店の周辺に町工場がたくさんあり、いつも夜遅くまで稼働していました。各工場の経営者たちは、従業員たちに頑張ってもらうため、同店から出前をとり夜食としてふるまっていたのだとか。

日本経済を支える働き手たちの胃袋を、長年支えてきたんですね。

昔ながらの洋食屋さんの王道メニューが楽しめる

オムライス(1,180円)
オムライス(1,180円)

「銀座煉瓦亭 深川本店」で子供たちから絶大な支持を誇る、昔ながらの「オムライス」。

薄焼き卵の中にはチキンライスがぎっしり!
薄焼き卵の中にはチキンライスがぎっしり!

ケチャップ味のチキンライスはノスタルジックな気分にさせてくれます。

ナポリタン(1,060円)
ナポリタン(1,060円)

同じくケチャップで味付けした、洋食屋の「ナポリタン」。こちらはもちもちっとした食感の麺にたっぷりのパルメザンチーズがたまらない! イタリア料理店では食べられない、日本独自のおいしい麺料理です。

「大カツレツ」(1,450円)【写真提供:銀座煉瓦亭 深川本店】
「大カツレツ」(1,450円)【写真提供:銀座煉瓦亭 深川本店】

通常の「カツレツ」が90gなのに対して、どーんと130gものロースを使った「大カツレツ」も。

「大きなカツ(勝つ)」すなわち大勝利を祈って、受験シーズンにはこれを食べに来る家族連れも多いのだとか。

料理を待つ間についじっくり眺めてしまいそうな番付表の数々
料理を待つ間についじっくり眺めてしまいそうな番付表の数々

両国に近い場所柄、お客様に相撲ファンも多く、1階の壁には番付表も貼られています。

時にはこのビッグなカツレツをお目当てに、力士の方々もお店に来られるそうですよ。

ラーメン(790円)【写真提供:銀座煉瓦亭 深川本店】
ラーメン(790円)【写真提供:銀座煉瓦亭 深川本店】

かつて洋食店では、骨付きの大きな肉を仕入れ、骨まで無駄なく活用するためにスープをとり、ラーメンとしてお店で提供していました。

そのため、老舗洋食屋さんのメニューにはラーメンがあるところも多いのだそうです。

「銀座煉瓦亭 深川本店」のラーメンはしょうゆベースの優しい味で、今も昔も子供たちに大人気です。

洋食にマッチする煉瓦亭オリジナルワイン

深川らしさを感じられる地ビール(赤・白・黒)(各680円)、ハウスワイン(赤・白)フルボトル(各2,500円)、「IL Bacca 2016」フルボトル(13,500円)
深川らしさを感じられる地ビール(赤・白・黒)(各680円)、ハウスワイン(赤・白)フルボトル(各2,500円)、「IL Bacca 2016」フルボトル(13,500円)

普段忙しいパパやママも、たまには外食でゆっくりお酒を味わいたいですよね。

店には常時30種以上のワインが用意されています。すっきりした飲み口のものから濃厚なフルボディまで、赤はもちろん白、ロゼ、スパークリングワインと世界中のワインが楽しめます。

たまには夫婦で軽くグラスを傾けるのも素敵
たまには夫婦で軽くグラスを傾けるのも素敵

1950年から山梨のワイン工場で製造されているハウスワインは、辛口の白とさっぱりした味わいの赤。カキフライやカツレツなどの揚げ物によくあいます。

特別な日にヴィンテージワインはいかが?
特別な日にヴィンテージワインはいかが?

ワイン通も満足させるヴィンテージワインもそろっています。写真は樹齢60年以上の古木のブドウを使い長期熟成されたイタリアワイン「IL Bacca(イルバッカ)2016」。

3代目店主の石倉孝志(いしくらたかし)さん
3代目店主の石倉孝志(いしくらたかし)さん

昭和の時代からの昔懐かしい洋食屋の味わいを今に伝える「銀座煉瓦亭 深川本店」。七福神巡りや、深川神明宮にお参りの際は、ぜひ親子で足を運んでみてください。

とりっぷノート!子供に伝えたいポイント

東京大空襲など、戦争であたり一面焼け野原になってしまった東京の下町。

今ではマンションやビルが建ち並び、瓦礫(がれき)の山だらけの深川周辺を想像することは難しいのですが、お店の歴史を伺うなかで、戦後の焼け野原からまちを復興し、今の日本の礎(いしづえ)を作った昭和の人々の息吹を感じました。(いこーよとりっぷライター・林ぶんこ)

記事を書いた人

林ぶんこ

静岡県生まれ。金融業界で融資実務に携わり稟議書を数年間書き続けたのち、商社などの広報を経てフリーライターへ。夫の転勤で愛媛県宇和島市に8年間移り住んだ後、横浜市に戻る。まち歩きや酷道探索が好き。

スポット基本情報

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スポット名銀座煉瓦亭 深川本店
ふりがなぎんざれんがていふかがわほんてん
住所東京都江東区新大橋2-7-4
電話番号03-3631-7900
営業時間【ランチ】11:30~15:00(14:30LO)
【ディナー】17:00~21:30(21:00LO)
定休日毎週水曜
料金オムライス(1,180円)、大カツレツ(1.450円)、ビーフシチュー(2,220円)、ラーメン(790円)、オリジナルハウスワイン(赤・白/フルボトル)(2,500円)など
アクセス【車】首都高速・浜町出口より約3分
【電車】都営新宿線、大江戸線「森下駅」よりA3出口より徒歩で約3分(エレベーター・エスカレーターあり)・A1出口より徒歩で約2分
駐車場周辺にコインパーキングあり
備考「深川七福神」ご開帳期間の営業日:2023年1月5日(木)~7日(土)
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公開日2022年12月23日/更新日2022年12月23日