圧巻の一本桜&温泉街の桜
長野県山ノ内町の桜9選
長野県北東部に位置する長野県山ノ内町(やまのうちまち)は、平地より遅い4月中旬頃から下旬にかけて桜の見頃を迎えます。
町内には、里山ののどかな風景とともに楽しめる一本桜や、温泉とあわせて楽しめる桜など、桜の名所がいっぱい。ゴールデンウィーク(GW)の観光にも楽しめる山ノ内町の桜の見どころを山ノ内町役場・観光商工課のご担当者に伺いました。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
山ノ内町ってどんなまち?
長野県山ノ内町は長野県内の北東部にあり、四季折々の豊かな自然に恵まれたまちです。町内には、志賀高原や北志賀高原があり、夏は避暑地、冬はウィンタースポーツを楽しむ観光客でにぎわいます。また、たくさんの温泉地があるのも魅力です。
名木ばかり!宇木の古代桜を巡ろう!
宇木の古代桜(うきのこだいざくら)は、北志賀高原の入口付近にある山ノ内町宇木地区に点在する一本桜を総称した名前。全部で5つの一本桜があり、5つの桜を約1時間かけて歩いて巡りながら、山ノ内町のまち歩きが楽しめます。
見頃の時期には「古代桜まつり」や、夜桜のライトアップも予定されています。また、天気がよければ、善光寺平(長野盆地)の景色と合わせて桜を楽しめますよ。
続いて、5つの一本桜の魅力と見どころをご紹介します。
【1】雑誌などにもたびたび登場!隆谷寺のしだれ桜
「隆谷寺」にあるしだれ桜は、樹齢の推定が400年とも、シダレザクラの原種ともいわれており、桜を特集する雑誌などにもたびたび掲載されている名木です。
【2】宇木地区の高台に佇む、大久保のしだれ桜
宇木地区の高台にあるのが「大久保のしだれ桜」。桜と山々の景色を同時に楽しめるのが魅力です。遠くには長野県から新潟県にかけてそびえる5つの山、斑尾山(まだらおやま)、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山の「北信五岳(ほくしんごがく)」が望めます。
【3】樹齢約850年!県の天然記念物にも指定されている千歳桜
「宇木の千歳桜」とも呼ばれて親しまれている一本桜。品種はソメイヨシノの母親ともいわれているエドヒガンザクラ。樹齢は約850年ともいわれ、長野県内でも1~2位の樹齢を誇ります。県の天然記念物にも指定されています。
【4】紅白2本の桜のうち、1本が現存する大日庵の源平しだれ桜
「大日庵の源平しだれ桜」は、昔の尼寺の「大日庵」の境内にある樹齢約300年のシダレザクラです。かつては紅白の木が2本あったことから、源平合戦の旗色(紅白)にちなみ「源平桜」と呼ばれていました。現在は紅白のうちの白花の源氏の桜のみを見ることができます。
【5】宇木区民会館前のしだれ桜
「区民会館前のしだれ桜」は、宇木区民会館の道向かいの墓地のなかに佇む樹齢約300年のシダレザクラです。開花時期には、墓を覆うように花を咲かせる様子が見られ、まるで墓守をしているようだと言われています。
ドライブ&温泉も楽しめる!北信濃花街道と温泉街の桜を巡ろう!
国道292号沿いの、長野県小布施町の「フローラルガーデンおぶせ」から、山ノ内町の「志賀高原ロマン美術館」までの約20kmは「北信濃花街道」と呼ばれ、さまざまな花が沿道に植えられています。
「北信濃花街道」沿いをドライブしながら、「穂波温泉」や「湯田中温泉」に立ち寄って桜を楽しむのもおすすめのコースです。
【6】北信濃花街道沿いの桜
山ノ内町の西側に隣接する中野市から、山ノ内町に入るとすぐの「北信濃街道」沿いには、桜並木が続いています。
歩道沿いを歩くのはもちろん、ドライブしながらでもお花見を楽しむことができます。遠くに見える山々と桜の景色のコラボレーションは圧巻です。
【7】穂波温泉の桜
「北信濃花街道」を東方面へ進むと「穂波温泉」に到着します。長野電鉄「湯田中駅(ゆだなかえき)」からも徒歩約10分と観光しながらまち歩きを楽しめます。夜間瀬川(よませがわ)の左岸にある「穂波温泉」。川の堤防沿いに桜並木が続いています。
堤防沿いからすぐの場所にあるのが、クラフトビールや日帰り温泉が楽しめる複合施設「Yudanaka Brewery Complex U」。桜を観賞した後はのんびり温泉を楽しむ贅沢なひとときが過ごせます。
【8】世界平和観音の桜
「穂波温泉」から少し足を伸ばして立ち寄りたいのが「世界平和大観音」の桜。「世界平和大観音」は、「平和の丘公園」のなかにある高さ約25mの観音像。「世界平和大観音」の脇にも桜が植えられており、開花時には観音像がより一層美しく映ります。
公園内には、ほかに、「弥勒(みろく)石仏」、「延命煙草地蔵」があり、「世界平和大観音」とあわせて、三体を巡る「三体しあわせめぐり」をすると、願いが叶うといわれています。
「世界平和大観音」の「三体しあわせめぐり」をしたあとには、湯田中温泉街の散策や、温泉街にある小林一茶ゆかりの「梅翁寺」に立ち寄るのがおすすめです。「梅翁寺」にも美しい桜が咲いていますよ。
【9】上林温泉の桜
「北信濃花街道」の終着点「志賀高原ロマン美術館」の少し手前にあるのが「上林(かんばやし)温泉」。山の裾野にある温泉街を歩きながら桜を楽しめます。
「上林温泉」は、「地獄谷野猿公苑」のある「地獄谷温泉」の近くにあり、温泉と温泉のあいだには、徒歩約25分ほどの散策路が整備されています。あわせて巡ってみるのもいいですね。
平地より少し遅く訪れる山ノ内町の桜の季節。夏の高原や冬のウィンタースポーツだけではない、山ノ内町の魅力を探しにおでかけしてみませんか。
歩き疲れたら温泉で癒やされよう♪
温泉郷である山ノ内町には、日帰り温泉や足湯に浸かれる施設が点在しています。夜間瀬川沿いからは「遠見乃湯(よませ温泉)」、平和観音や北信濃花街道からは「湯田中駅前温泉・楓の湯」がおすすめです。桜の名所を周ったらお体を癒してからお帰りください。(山ノ内町役場・観光商工課 ご担当者)
記事を書いた人
大縄典子
いこーよとりっぷ編集部/転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。
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