着物の伝統と文化が息づく<br/>十日町市の「十日町きもの月間」
更新日2024年03月27日/公開日2023年04月13日

着物の伝統と文化が息づく
十日町市の「十日町きもの月間」

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歴史・文化を感じる
新潟県十日町市

日本国内でも有数の織物の産地である新潟県十日町市では、4月上旬から6月上旬にかけて、着物にまつわるイベントが多く行われます。

着物の歴史を親子で楽しめる、十日町市のイベントを紹介します。ゴールデンウィーク(GW)のおでかけにもおすすめですよ。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

全国屈指のきもの総合産地、十日町市ってどんなまち?

十日町市は、新潟県南部にあるまち。長野県との県境に位置しており、全国有数の豪雪地帯としても知られています。

市内には、河岸段丘が広がる里山の風景が残り、山々に囲まれた棚田の絶景が広がります。観光スポットとしては、日本三大峡谷のひとつ「清津峡(きよつきょう)」や日本三大薬湯に数えられる「松之山温泉」など、見どころがいっぱいです。

星峠の棚田
星峠の棚田

十日町市と織物の歴史

豪雪地帯でもある十日町市では、古くから冬の副業として織物が盛んに行われていました。もっとも古い記録によると、弥生時代の遺跡からも織物に関わる出土品があるというから驚きです。

江戸時代には、意図的に縮みのしわをつけた「ちぢみ」が開発され、地域の特産品として生産されるようになりました。その後、麻織物から絹織物への転換などを経て全国屈指の織物産地となり、今では、「十日町絣(かすり)」や「十日町明石ちぢみ」といった織物が、伝統的工芸品に指定されています。

大正時代から続く歴史あるイベント!十日町きものフェスタ2024

十日町市にある「道の駅クロステン十日町」では、2024年4月8日(月)から12日(金)まで、「十日町きものフェスタ2024」が開催されます。

「十日町きものフェスタ」は、大正時代から続く由緒あるイベント。振袖・留袖・訪問着などの6部門の商品群の総点数100点ほどが審査され、最高賞の経済産業大臣賞や優秀賞などの賞が授与されます。

誰でも入場できるので、匠の技で作られた着物の数々を間近で見学することができますよ。

■十日町きものフェスタ2024
開催日:2024年4月8日(月)~12日(金)
開催時間:9:00~17:00(最終日は15:00まで)
開催場所:クロステン十日町(新潟県十日町市本町六の1-71-26)

伝統行事も行われ、着物でまちが彩られる1日、第48回十日町きものまつり

ゴールデンウィーク(GW)中の2024年5月3日(金・祝)には、十日町市内の本町通りなどで、「第48回十日町きものまつり」が開催されます。

数えで13歳を祝う「十三詣り(じゅうさんまいり)」や稚児行列などの伝統行事が行われます。また、同じ日には、十日町市の「二十歳のつどい」も開催され、まちじゅうが華やかな着物姿の人たちで溢れます。

■第48回十日町きものまつり
開催日:2024年5月3日(金・祝)
開催時間:11:00~15:00
開催場所:本町通りほか (新潟県十日町市本町)

公式サイト

市街地が色鮮やかなキルトで飾り付けられる!第20回きものの街のキルト展

十日町市の市街地や商店街では、2024年5月31日(金)から6月9日(日)まで、「第20回きものの街のキルト展」が開催されます。イベント期間中は、市街地にさまざまな色や技法の鮮やかなキルトが飾り付けられます。

「きものの街のキルトコンテスト」では、全国から応募を募り、集まった自慢のキルト作品が展示されます。

■第20回きものの街のキルト展
開催日:2024年5月31日(金)~6月9日(日)
開催場所:中心市街地商店街ほか(新潟県十日町市本町)

公式サイト

貴重な工場内の見学も!~職人探訪~ 十日町きものGOTTAKU2024

2024年5月30日(木)から6月1日(土)と、6日(木)から8日(土)には、これまで関係者以外は見学できなかったきものの製造工場が一般公開される「~職人探訪~ 十日町きものGOTTAKU(ごったく)2024」が開催されます。

職人の技を間近で見学できる貴重な機会です。受け継がれる技術を肌で感じてみてくださいね。

■~職人探訪~ 十日町きものGOTTAKU2024
開催日:2024年5月30日(木)~6月1日(土)と、6日(木)~8日(土)
開催場所:市内10企業にて開催

公式サイト

約3カ月に渡り、着物にまつわるさまざまなイベントが開催されます。十日町市に受け継がれている伝統技術に触れる旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

記事を書いた人

大縄典子

いこーよとりっぷ編集部/転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。

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