東伊豆町の人気&穴場観光地10選
見どころ満載&日帰りや1泊旅に◎
静岡県・伊豆半島のなかでも、とりわけ多くの温泉に恵まれている東伊豆町。じつは温泉以外にも、動物園やレジャースポット、樹齢1,000歳の老巨木といった魅力的なスポットがたくさんあります。
そこで今回は、東伊豆町の観光名所、穴場を10選ご紹介。夏休みなど長期休暇中の家族旅行はもちろん、週末の気軽な日帰り旅にもぴったりです。ドライブ派の親子にもおすすめですよ!
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
伊豆アニマルキングダム
希少なホワイトタイガーに餌やりができる!
東伊豆町の観光スポットといえば「伊豆アニマルキングダム」。迫力の猛獣から、可愛らしいモルモットまで、66種類・約600匹の動物たちが暮らしています。
園内の中心となるのは「ウォーキングサファリ」。サイやキリンが間近に迫ってくるほどの距離感がポイント! 実際に頭をなでたり、餌をあげたりすることができ、園内を歩きながら動物たちを身近に感じられます。
そして、伊豆アニマルキングダムの目玉といえばホワイトタイガー。
世界250頭・国内30頭しかいない希少な猛獣として知られており、同園では5頭を飼育。日本最大の飼育数を誇っています。真っ白な毛並みが美しく、観るだけでも貴重な体験ですが、餌やりもできますよ。
また、ぜひ立ち寄りたいのが、レストラン「アニマルキングダム」。窓ガラス越しにホワイトタイガーやライオンを観賞でき、食事をしながら猛獣の自然な姿を楽しめます。
そのほか敷地内には遊園地やパターゴルフ場も併設されており、老若男女が楽しめるスポットです。
■スポット概要
所在地:静岡県賀茂郡東伊豆町稲取3344 伊豆アニマルキングダム
営業時間:9:00〜17:00(10月〜3月は16:00まで)
休園日:2024年6月11~13日、12月17~19日
料金:①土日祝日・繁忙期:中学生以上2,800円、4歳〜小学生1,400円 ②平日:中学生以上2,500円、4歳〜小学生1,250円 ※3歳以下無料
アクセス:
車:西湖バイパス・石橋ICから約120分
電車:伊豆急行「伊豆稲取駅」から「伊豆アニマルキングダム」行きバスに乗車し、終点下車、徒歩すぐ
駐車場:あり。750台(有料)
熱川バナナワニ園
ワニの飼育種類は日本一!温泉熱を利用した熱帯環境
熱川温泉の最寄り駅「伊豆熱川駅」からほど近い場所にある「熱川バナナワニ園」。ワニの飼育種類が日本一で17種140頭(交雑含む)のワニが飼育されています。
また、日本で唯一、アマゾンマナティーとニシレッサーパンダを展示している非常に珍しいスポットです。
東伊豆町は温泉の集まる場所。100度近い温泉熱を利用して発電する仕組みにより、同園では熱帯の環境が再現されています。
そのため、約5,000種類の熱帯植物も栽培されており、植物園としても楽しむことができます。
園内は、分園、本園植物園、本園ワニ園の3つのエリアに区分されています。
写真や映像でしか観る機会のないワニですが、熱川バナナワニ園ではガラス張りの水槽を採用しており、詳細な姿を間近で観察できます。
種類によってさまざまな表情があるので、見かけるたびに驚くことでしょう。
また、植物園では希少な熱帯植物も栽培されています。
例えば、フィリピンで絶滅危惧種として保護されている「ヒスイカズラ」という豆科の植物。毎年4月上旬〜5月上旬に青緑の美しいヒスイ色の花を咲かせます。ヒスイカズラは国内で初めて開花させたのはここ、熱川バナナ園です。
さらに、常時60種類以上見ることのできる熱帯性スイレンは見事で、一番の人気を誇ります。
併設のフルーツパーラーでは園内で採れたバナナとパパイヤを提供しているので、ぜひ味わってみてください。
熱川温泉地から徒歩数分。温泉の名所だからこそ体験できる、熱帯地域の面白さを堪能しませんか?
■スポット概要
所在地:静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本1253-10
営業時間:8:30〜17:00(最終入園 16:30)
定休日:年中無休
料金:中学生以上2,000円、4歳〜中学生1,000円、4歳未満無料
アクセス:
車:①東名自動車道・厚木IC→小田原厚木自動車道・石橋IC→国道135号線 ②東名自動車道・沼津IC→国道1号→国道136号線→県道12号線→国道135号線
電車:伊豆急行「伊豆熱川駅」から徒歩で約1分
駐車場:あり。無料駐車場(大型バス10台、乗用車150台分)
お湯かけ弁財天
熱川温泉の起源!3つのご利益があるパワースポット
熱川温泉のパワースポットとして知られる「お湯かけ弁財天」。最寄りの「伊豆熱川駅」から少し歩けば、もうもうと湯気が立ち上る櫓(やぐら)が目印です。
櫓の足元からは約100度にもなる温泉と湯気が湧き出ています。また、お湯かけ弁財天には3つのご利益があると伝えられています。
お湯かけ弁財天の像
その昔、熱川の土地の所有者が、夢のお告げによって温泉を掘り当てたのがはじまり。
夢枕に現れた弁財天の「この土地を掘れば温泉が湧き、我が像を建て、湯をかけながら願いを唱えればかんらず願いが叶う」という言葉の通りになり、感謝の意を込めて像が建てられました。
像にお湯をかけ、願いを唱えれば叶うといわれています。
縁結びの木と呼ばれる梛木(なぎ)の木
神様が宿る神聖な木、木の葉が裂けにくいということから、縁結びのご利益があると伝えられています。
また、恋心を抱いている人の名前を絵馬に書き、枝に結べば願いが叶うとされ、女性客やカップルが訪れる名所としても知られています。
銭洗いの池
籠に入れた小銭を櫓から噴き出てい温泉で洗うと、金運が上がるとされています。
そのほか、温泉の湯気を活かして温泉茹でたまごを作ることもできます。10〜15分ほどで茹で上がり、塩泉のためやさしい塩味が美味。
駅前の熱川観光協会で地元産の卵を販売しているので、忘れずに買っておきましょう!
■スポット概要
所在地:静岡県東伊豆町熱川温泉
料金:無料
アクセス:電車:伊豆急行「伊豆熱川駅」から徒歩で約3分
稲取温泉
海の幸、眺望、イベントなど多彩な魅力を持つ温泉地
東伊豆町にある6つの温泉のひとつ「稲取温泉」。伊豆東海岸に小さく突き出た岬にあり、海と伊豆七島の眺望がすばらしい露天風呂を持つ宿がいくつもあります。
稲取港に水揚げされる豊富な海の幸も自慢のひとつ。
“天下の奇祭”と呼ばれる「どんつく祭」(例年6月上旬)や、目の前に花火が打ち上がる大迫力の「稲取温泉 花火演舞」(2024年7月22日~8月30日)、「細野高原すすき観賞会」(2024年11月1日~12月1日)など、親子で楽しめるイベントもたくさんあります。
江戸時代から続く伝統文化「雛のつるし飾りまつり」
例年1月〜3月に開催される「雛のつるし飾りまつり」は、“日本三大つるし飾り”のひとつとして有名です。
つるし雛は伝統的な風習のひとつ。長女が初めて迎える節句の時期に、健康・良縁を祈るため、猿や桃を模した人形を雛壇の周りに飾りつけます。
福岡県柳川市「さげもん」、山形県酒田市「傘福」、伊豆稲取の3つの地域に根付く文化で、総称して“日本三大つるし飾り”と呼ばれています。
そのなかでも、伊豆稲取のつるし雛の歴史は古く、始まりは江戸時代後期。高級品のお雛様を用意できない家庭のなか、「愛しい孫や子どものために手作りで初節句を祝おう」という親心から生まれたと伝えられています。
飾りの一つひとつに想いが込められているのが、興味深いポイント。例えば、「桃」は邪気・悪霊を退治する延命長寿の意味、「猿」は厄がさる、難がさるの意味、「うさぎ」は赤い目に呪力があって神様の使いの意味などがあります。
まつり開催中は、稲取温泉の各所で飾り付けを展示。メイン会場の「稲取文化公園 雛の館」のほか、「むかい庵」、「なぶらとと」、「ふたつぼり」の全4会場です。
飾り付けはお土産として購入もできるので、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
■スポット概要
所在地:静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1729 稲取文化公園 稲取文化公園雛の館 ほか
アクセス:
車:①小田原厚木道路・小田原石橋ICから約120分 ②伊豆縦貫自動車道・函南塚本ICから約90分
電車:伊豆急行「伊豆稲取駅」下車
駐車場:あり。温泉地の周辺に有料駐車場
その他:「雛のつるし飾りまつり」は例年1月下旬〜3月下旬に開催
素盞嗚(すさのお)神社
「雛のつるし飾りまつり」で有名な厄除けの神社。夏は例祭が見どころ!
1617年(元和3年)に創立されたとされる「素盞嗚(すさのお)神社」。伊豆急行線「伊豆稲取駅」から徒歩約10分の場所に鎮座し、地元で“お天王さま”と慕われている神社です。
厄払いの神・スサノオノミコトを祀っており、稲取を訪れたらぜひ参拝したい鎮守の杜。例年7月の半ばには、「三島神社」「八幡神社」「愛宕神社」「山神社」と同時期に例祭が執り行われ、疫病除けの神事としてカラス天狗の「お面さん」が神輿とともに各地区を回ります。
かつて4地区に分かれていた各神社の祭りは、現在「稲取夏祭り」と総称され、港町・稲取に軽やかな太鼓の音色を響かせます。
同社は「雛のつるし飾りまつり」の開催地としても有名。例年1月から3月末にかけて、本殿に向かう階段118段を雛壇に見立て、378体のお雛様が飾られます。
なんと毎朝飾って、夕方に全て片付けるのだそう。お祭り期間中はとても大変そうです。
お雛様が並ぶ姿は圧巻のひと言! 鳥居に向かってずらりと並びます。階段があまりにも長く、上半分は小さく見えるくらい。歩道を使えば上に登ることもでき、上下に飾られたお雛様を見られますよ。
■スポット概要
所在地:静岡県賀茂郡東伊豆町稲取15
アクセス:電車:伊豆急行「伊豆稲取駅」から徒歩で約9分
その他:雛のつるし飾りまつり:例年2月〜3月、10:00〜15:00(雨天中止)
東伊豆町風力発電所
東伊豆町のエコシンボル、迫力満点の風車
見上げると後ろに倒れてしまいそうになるくらい、大きな風力発電のある「東伊豆町風力発電所」。間近まで車で取り入れることができ、誰でも自由に見学ができます。
運転を開始したのは2003年(平成15年)のこと。600KWを発電できる風力発電が3基あり、東伊豆町のエコシンボルとなっています。
環境教育の拠点にもなっており、夏休みには子供たちが見学に訪れることも。迫力満点の風車に歓声が湧き上がります。
また、東伊豆町風力発電所からの眺めは最高で、伊豆諸島や天城山、天気に恵まれると房総半島まで望むこともできます。「伊豆アニマルキングダム」からも近いので、あわせて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
※2024年7月現在、故障中のため進入・見学ができません
■スポット概要
住所:静岡県賀茂郡東伊豆町白田
お問い合わせ:0557-95-6202
アクセス:
車:東名高速道路・沼津ICから約1時間30分
電車:伊豆急線「伊豆稲取駅」からタクシーで約10分
駐車場:あり。浅間山展望台駐車場から徒歩で約7分
熱川海水浴場(YOU湯ビーチ)
東伊豆町で唯一の砂浜海岸、水平線に浮かぶ伊豆七島
伊豆急行線「伊豆熱川駅」が最寄駅。東伊豆町で唯一の砂浜海岸「熱川海水浴場(YOU湯ビーチ)」です。
温泉街から近く、夏場には多くの観光客で賑わう熱川海水浴場。足が届かない子供でも安心で、シーサイドプールが併設されています。海の家やトイレ、ライフセーバーなどの設備も備えているので、夏の海を存分に楽しめるでしょう。
高い波が打ち寄せるエリアもあり、時期によってはサーフィンもできます。また、水平線の向こうには伊豆七島が連なり、冬場でも美しい景色を望めますよ。
■スポット概要
所在地:静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本
営業期間:海水浴7月中旬~8月下旬 ※2024年は7月13日(土)~8月25日(日)
アクセス:
車:東名高速道路・厚木ICから国道135号経由で約2時間10分
電車:伊豆急行「伊豆熱川駅」から徒歩で約5分
駐車場:あり。無料駐車場30台
シラヌタの大杉
推定樹齢は1,000歳!伊豆半島第一級の老巨木
東伊豆町が誇る大木「シラヌタの大杉」。林野庁選定の「森の巨人たち百選」に選ばれており、眼下の人々を見守っています。
推定樹齢はなんと1,000歳! 高さ45m、幹周816cmで、伊豆半島第一級の老巨木です。
長年の雨風を受けてきた老木特有の縦じわが走り、大きく広げた枝はまるで風のうねりのよう。今もなお大地の上で生きている生命力を感じられます。
1981年(昭和56年)には東伊豆町の文化財に指定されました。シラヌタの大杉の周辺は学術参考保護林となっており、周辺の自然生態系が守られています。
手付かずの森林の空気を大きく吸いこみながら、シラヌタの大杉に活力を分けてもらいましょう。
■スポット概要
所在地:静岡県賀茂郡東伊豆町片瀬
アクセス:電車:伊豆急行「片瀬白田駅」から約30分の「遊歩道入り口」から徒歩で約20分
駐車場:あり
伊豆急行
伊豆海岸線を走る、昔懐かしいレトロ車体
静岡県の伊東市から下田市を結ぶ鉄道路線「伊豆急行」。車窓からは大海原を望むこともでき、観光列車さながらの旅気分を味わえます。
なかでも、期間限定で走る「レトロ電車100系」が人気。昭和63(1961)年に伊豆急行が開業されたときから在籍しており、淡い水色とマリンブルーの車体が伊豆半島っぽい雰囲気を表しています。
現在はイベントなどでのみ走っており、例年10月〜1月に開催される「ぶらり旅」では多くの観光客が利用。「上り編」と「下り編」の2コースが設定されており、昔懐かしい車内で豪華なお弁当をいただいたり、途中下車してみかん狩りなども楽しめます。
写真の駅は「伊豆北川(ほっかわ)駅」。北川温泉の最寄駅でもあります。
海を望む位置にあり、開放感と眺望が素晴らしく、写真を撮るにもうってつけ。無人駅で観光客も少ない穴場スポットですよ。
■スポット概要(伊豆急行・伊豆北川駅)
住所:静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本宮ノ上
アクセス:電車:伊豆急行「熱海駅」から約1時間
稲取 細野高原
絶景パノラマをめざして軽やかにハイキング!
三筋山(みすじやま)の標高400m〜800mに広がる、東京ドーム26個分・総面積125ヘクタールにもおよぶ高原です。
高原内には遊歩道が縫うように整備されており、山頂までハイキングを楽しめます。中腹まで車で行くことができ、傾斜がなだらかで歩きやすいコースなので、子供連れでも安心して挑戦できますよ。しっかり水分補給をしながら、楽しく登りましょう。
山頂付近からの景色は最高! 相模灘の方面には伊豆諸島や三宅島、北側には雄大な天城連山を望むことができます。
黄金に輝くススキの絨毯×標高800mからの眺望が見事
秋には広大な高原を埋め尽くすほどのススキが生い茂り、毎年10月上旬から11月上旬に見頃を迎えます。
風に吹かれて優雅に揺れるススキの姿は魅惑的。太陽に照らされれば、さらに神々しさを増します。
ちなみに、ススキ原の出発地点は標高400m付近。そこから標高800mまで歩いて登れますが、体力的に難しければシャトルタクシーを利用することもできます。
遊歩道を登り高原を見下ろせば、眼下に埋め尽くされたススキが黄金の絨毯のようで、しばし圧倒されることでしょう。
標高800mからの自然美とススキ原の2つの絶景を見られるのはここだけですよ。
■スポット概要
所在地:静岡県東伊豆町稲取
定休日:雨天中止
料金:「秋のすすき観賞会」開催中の入山料:中学生以上1,000円(町内お買い物券400円分付き、小学生以下無料)
アクセス:
車:国道135号線「稲取温泉入口看板」から約15分
電車:伊豆急行「伊豆稲取駅」から路線バスで約30分
駐車場:あり。普通車100台
その他:「秋のすすき観賞会」開催は例年10月上旬〜11月上旬
四季折々の体験が楽しめる東伊豆町は、都内から電車で約2時間30分と好アクセスなのもポイント! おでかけするたびに新たな魅力に出会えますよ。
※本記事はよりみち情報サイト「ロコナビ」で掲載されていた記事(2019年1月掲載)の譲渡を受け、掲載しています。イベント情報や施設情報など内容の一部は2024年の最新情報に差し替えを行い、掲載をしています。
記事を書いた人
いこーよとりっぷ編集部
「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。
- ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。