【2024】金閣寺と周辺観光名所5選
秋の日帰り旅に!紅葉の穴場も紹介
今回は、金閣寺(鹿苑寺)がある京都市北区のおすすめ観光名所をご紹介! 金閣寺のほかにも、区内には由緒ある有名な寺社がいくつもあります。
どのスポットも京都府を代表するような名所ぞろい。秋が深まると紅葉もきれいです。
日帰りでも観光できるので、秋の週末や連休を利用して親子でおでかけしてみてください。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください
金閣寺(鹿苑寺)とは?
北山文化を代表する美しい寺
日本人なら誰もが知っている「金閣寺」は、京都市北区にある臨済宗相国寺派のお寺です。
その歴史は、鎌倉時代の公卿・西園寺公経の別荘を室町幕府3代将軍・足利義満が譲り受け、山荘「北山殿(きたやまどの)」を造ったことから始まりました。
一般的に金閣寺という名で知られていますが、正式名称は「鹿苑寺」です。舎利殿「金閣」が特に有名なため、金閣寺と呼ばれるようになりました。
1994年(平成6年)にはユネスコの世界遺産に登録。それをきっかけに海外でも知られるようになり、外国人観光客もたくさん訪れています。
足利義満が思い描いた極楽浄土を表現
応仁の乱などで焼失した建物もありましたが、江戸時代に入ると舎利殿も含めて修復が行われました。その後1950年には放火により焼失してしまいましたが、寄付などの支援もあり5年後には再建され今に至ります。
金閣寺の最大の魅力はその素晴らしい景観です。光り輝く金閣が「鏡湖池」に映し出される様子も見応えがあります。
冬には雪景色、秋には紅葉に飾られた金閣を見ることができますよ。金閣が茜色に輝く夕日の時間帯もおすすめです!
■スポット概要
所在地:京都府京都市北区金閣寺町1
拝観料:高校生以上500円、小・中学生 300円
【周辺スポット】上賀茂神社
京都でも特に古い歴史を持つ神社
京都市北区にある「上賀茂神社」。正式には「賀茂別雷(かもわけいかづち)神社」という名称です。
古代氏族である賀茂氏の氏神を祀る神社として、京都市左京区にある「賀茂御祖神社(下鴨神社)」とともに「賀茂神社(賀茂社)」と総称されています。
京都にはさまざまな神社がありますが、そのなかでも特に古い歴史を持つ神社です。創建については諸説あるようですが、天武天皇の御代・677年(白鳳6年)に賀茂神宮が造営されたとされています。
境内全体が世界文化遺産
1994年(平成6年)には、23万坪ある境内全体が「古都・京都の文化財」のひとつとして世界文化遺産に登録されました。
境内には数種類の桜があり、開花にあわせて行われるライトアップは必見です。
王朝絵巻のように優雅な「賀茂祭」
上賀茂神社では京都の三大祭りである「賀茂祭」が毎年5月15日に行われています。社殿に葵を飾り、祭の奉仕者が葵を身に付けるところから「葵祭」とも呼ばれるようになりました。
一番の見どころは、平安装束をまとった人々が練り歩く「路頭の儀」。総勢500人以上が列を作って京都御所を出発し、下鴨神社を経て上賀茂神社に到着します。
優雅な行列が「一の鳥居」から白砂の参道を進む様子は、見応えたっぷりですよ。
■スポット概要
所在地:京都府京都市北区上賀茂本山339
拝観料:無料、神職による本殿特別参拝は初穂料500円
【周辺スポット】建勲神社
織田信長をお祀りする神社
1869年(明治2年)に明治天皇の御下命により創建された「建勲(たけいさお)神社」は、織田信長を祀る神社です。
明治天皇は、「日本が外国に侵略されなかったのは、天下統一をめざして日本を一つにまとめた信長のおかげ」とし、「健織田社(たけしおりたのやしろ)」を創建しました。
現在では名前も変わり、一般的には“けんくんじんじゃ”や“けんくんさん”として親しまれています。
山の上の方に位置するため参拝するには階段を登る必要がありますが、静かで落ち着く神社です。
また、山頂や山麓には狛犬が配置されており、山頂の狛犬の台座正面には信長が用いた家紋・織田木瓜紋(おだもっこうもん)が刻まれています。
本殿、神門(祝詞舎)、拝殿、神饌所、手水舎、祭器庫、社務所 、貴賓館、大鳥居は2008年(平成20年)に国の登録有形文化財に指定されています。
織田信長が上洛した日に行われる「船岡大祭」
建勲神社では、1568年(永禄11年)に信長公が上洛し天下統一の第一歩を踏み出した10月19日に、毎年「船岡大祭」を開催。
信長公の甲冑をはじめ貴重な宝物が特別公開され、仕舞、舞楽が奉納されます。
春には大鳥居内のソメイヨシノ、秋には紅葉がきれいなので、さまざまな季節に訪れてみてくださいね!
■スポット概要
所在地:京都府京都市北区紫野北舟岡町49
拝観料:境内拝観自由
【周辺スポット】源光庵
「悟りの窓」と「迷いの窓」から紅葉を愛でる
京都市北区鷹峯にある曹洞宗のお寺「源光庵」。もともとは1346年に大徳寺の徹翁義享国師が隠居所として開いたもので、開創当時は「復古堂」と呼ばれていました。
1694年に、卍山道白(まんざんどうはく)禅師により臨済宗から曹洞宗に改宗されました。
本堂の天井は「伏見城」の遺構と伝えられ、ところどころに血痕が残されており、血天井と呼ばれています。
また、丸い「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」も有名です。丸い窓は「禅と円通」の心を表し、四角い窓は生死病死と四苦八苦を表しています。
この2つの窓からは本堂前に広がる庭園が見え、秋になると窓越しの紅葉を目当てに多くの参拝客が訪れます。
秋だけでなく新緑の時季もおすすめです。窓から美しい緑を眺めると気持ちが穏やかになりますよ。
また、第1日曜の7時から8時30分までミニ法話がついた参禅会が開催されています(1月、8月、12月は休会、要事前予約)。親子で一緒に坐禅を体験してみてはいかがでしょうか?
■スポット概要
所在地:京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町47
拝観料:中学生以上400円(紅葉シーズンは500円)、小学生200円
【周辺スポット】高桐院
美しい参道が迎えてくれる寺
「高桐院」は、臨済宗大徳寺派の寺院。「大本山大徳寺」の塔頭(高僧の死後、弟子がその徳を慕って墓の塔に寄り添うように建てた小さな院のこと)のひとつでもあります。
千利休の高弟「利休七哲」の一人であり茶人としても有名な、江戸時代初期の武将・細川忠興(三斎)が創建しました。
境内には、利休の邸宅を移築したとされる書院「意北軒」が建っています。
書院に続く茶室「松向軒」は、千利休の茶を忠実に継承した三斎好みの茶室として有名。豊臣秀吉が主催した「北野大茶湯」の際に用いられた茶室を、移築したといわれています。
庭には三斎と妻・ガラシャの墓があり、千利休が三斎に贈ったという石灯籠が立っています。
高桐院の見どころは入り口から門までの石畳の参道です。両側にはモミジと苔があり、秋は紅葉で彩られ夏は青もみじを楽しむことができます。
■スポット概要
所在地:京都府京都市北区紫野大徳寺73-1
拝観料:高校生以上500円、中学生 300円、小学生以下無料
今回ご紹介したのは京都府を代表するような名所ばかり。子供が京都の歴史や文化に関心を持つきっかけになるかもしれません。ぜひ、親子で京都市北区をまち歩きしてみてくださいね!
※本記事はよりみち情報サイト「ロコナビ」で掲載されていた記事(2019年1月掲載)の譲渡を受け、掲載しています。
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