
2025「奈良三大梅林」で絶景を満喫
親子の見どころ・歴史・梅祭り紹介
今回は、“奈良三大梅林”と呼ばれる、3つの梅スポットをご紹介します。
いずれの梅林も壮大なスケールを誇り、長い歴史と豊かな自然を体感できる名所ぞろい。梅の本数は5,000~2万本と日本有数の規模で、樹齢600年を超える古木や展望台からの眺望など見どころ豊富です。
心に残る“梅の絶景スポット”へ、親子でおでかけしてみませんか?
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「奈良三大梅林」とは?

梅の名所が多数ある奈良県のなかでも、特に大規模な「月ヶ瀬梅林」「賀名生(あのう)梅林」「広橋梅林」の3カ所が“奈良三大梅林”と呼ばれています。
いずれの梅林も例年2月から3月にかけて紅白の梅が咲き誇り、開花シーズンには観光客が多数訪れる人気スポットばかり。「月ヶ瀬梅林」と「広橋梅林」では、毎年、梅まつりも行われています。
それでは、さっそく“奈良三大梅林”をご紹介していきます!
【奈良市】月ヶ瀬梅林(月ヶ瀬梅渓)

奈良市月ヶ瀬地区にある「月ヶ瀬梅林」は、五月川の渓谷沿いに約100種・1万本が咲き誇る県立の自然公園。古くから知られる関西屈指の梅の名所で、「月ヶ瀬梅渓」とも呼ばれています。
同じく奈良市の「奈良公園」、石川県金沢市の「兼六園」とともに、日本政府が最初に指定した名勝のひとつです。
鎌倉時代からの歴史を持つ梅林

同梅林の梅は、鎌倉時代中期に「真福寺」の境内に植えられた梅が起源と伝わっていますが、はっきりしていません。しかし樹齢600年の梅があることから、少なくとも600年以上の歴史があると推定されています。
高山ダムの建設にともない梅林は分散されましたが、五月川と梅の花による渓谷美は、今もたくさんの観光客を楽しませてくれます。
親子におすすめの場所&見どころは?

「月ヶ瀬梅林」には、「天神梅林」「梅林公園」「代官坂」「一目八景」などの名所が点在しており、なかでも有名なのが「帆浦梅林」です。出店も並び、グルメも満喫できます。
きれいに整備されている「梅林公園」は、家族でくつろぐのにぴったり。
体力のある親子は、坂道を登って「一目八景」を目指してみては。眼下に広がるダム湖と梅の絶景が見事ですよ。
同梅林の梅は、咲き始めから2週間ほどかけて満開になります。開花したばかりの木から満開の木まで、開花状況が異なる梅のハーモニーを堪能しましょう。
毎年「梅まつり」を開催(2025年2月9日~3月23日)
毎年、梅の見頃の時期には「月ヶ瀬梅渓梅まつり」が開催されています。2025年は2月9日(月)から3月23日(日)まで。
初日に開催される「月ヶ瀬梅渓早春マラソン」から始まり、最終日3月23日(日)の「春の宴」まで、多彩な催しが企画されているのでお楽しみに!
■スポット概要&開花情報
所在地:奈良県奈良市月ケ瀬尾山112
梅の見頃:例年2月中旬~3月
梅の本数:約1万本
アクセス:車:名阪国道・五月橋ICから約5分
電車:伊賀鉄道伊賀線「上野市駅」からバスで約30分
駐車場:あり
イベント情報:梅まつり:2025年2月9日(月)~3月23日(日)
【下市町】広橋梅林

「広橋梅林」には「豊後」「見驚」(けんきょう)「玉英」「寒紅梅」「白加賀」「南高梅」などの品種があり、例年2月下旬~3月下旬にかけて淡桃色、紅色、白、一重咲き、八重咲きと、バリエーション豊かな梅の花が咲き乱れます。
約25ヘクタールの敷地に5,000本もの梅の木が植えられ、金剛山と葛城山、大和平野を見渡せる眺望も見どころです。
親子で梅林をハイキング!

散策道が整備されているので、ハイキング気分で梅のお花見を楽しめるのも特徴です。下市町では以下2コースを提案しています。
●梅林満喫コース(片道約2.5km、所要時間約40分)
「広橋峠バス停」から「下市温泉秋津荘」を目指す散策コース。人と自然が共存する“梅の里山”ならではの光景を楽しみながら歩きます。
●天守の森コース(往復1.2km、所要時間約30分)
「広橋峠」バス停から、「天守の森」まで約150mの標高差を登るコース。険しい道なので、足元に十分気をつけて! 「天守の森」は広橋城跡とされる場所で、頂上では「高峯稲荷神社」と絶景が待っています。
例年3月中旬に「梅の里山まつり」を開催(2025年は確認中)

「広橋梅林」では梅の花の見頃にあわせ、毎年「梅の里山まつり」を開催。
例年は、地元特産物を販売する「青空市」や、温かい茶粥と甘酒の無料サービス、梅林のハイキングや周辺観光が楽しくなるスタンプラリーを実施しています。
たっぷり歩いたあとは、スタンプラリーの抽選会場「下市温泉秋津荘・明水館」で温泉に浸かるのもいいですね♪
■スポット概要&開花情報
所在地:奈良県吉野郡下市町広橋
梅の見頃:例年2月下旬~3月下旬
梅の本数:約5,000本
アクセス:電車:近鉄吉野線「下市口駅」から「洞川」行きバスに乗車、「大杉」または「乳屋辻」バス停で下車すぐ
駐車場:あり
イベント情報:梅の里山まつり:例年3月中旬(2025年は確認中)
【五條市】賀名生梅林

五條市の「賀名生梅林」は、北曽木の丘陵をふもとから中腹までおおうように広がる梅林。約60万平方メートルの面積を誇り、約2万本の梅が見られる梅の名所です。
梅酒や梅干しなど加工品用の梅を中心に、南高、白加賀、林州などの品種があり、6月に収穫期を迎えます。
奈良市から車で80分ほどの位置にあり、静かで落ち着いた雰囲気が魅力。梅をじっくり愛でながら、穏やかなひとときを過ごしたい親子にはぴったりのスポットです。
南北朝時代の歌に詠まれた歴史ある梅林
南北朝時代(1336~1392年)には都を追われた公家たちが賀名生の梅を歌に詠み、明治時代に入ると果実を収穫するために栽培が拡大。
1923年(大正12年)に東宮殿下の御成婚記念として5,000本の苗が植えられたことを経て、さらに広大になりました。
咲き広がる白梅はまるで「雲海」のよう!

例年2月下旬から3月下旬にかけて、梅の花は開花のピークを迎えます。淡い紅色や純白の品種が多いため、満開になるとまるで雲海のよう。花々が山を優しく包み込み、ほのかな香りが漂います。
■スポット概要&開花情報
所在地:奈良県五條市西吉野町北曽木
梅の見頃:例年2月下旬~3月下旬
梅の本数:約2万本
アクセス:電車:JR和歌山線「五條駅」から「西日裏」「十津川」「新宮」「湯ノ峰」行きバスに乗車、「賀名生和田北口」バス停で下車
駐車場:あり
壮大なスケールの「奈良三大梅林」は、親子で一度は訪れてみたい名所ぞろい。記事を参考に、早春のおでかけプランを立ててみてくださいね!
※本記事はよりみち情報サイト「ロコナビ」で掲載されていた記事(2021年2月掲載)の譲渡を受け、掲載しています。イベント情報や施設情報など内容の一部は2024年の最新情報に差し替えを行い、掲載をしています。
記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部
「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。
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