「名古屋おもてなし武将隊」が選ぶ名古屋の名所・行事・必食3選
更新日2025年02月21日/公開日2025年02月19日

「名古屋おもてなし武将隊」が選ぶ名古屋の名所・行事・必食3選

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日本の中心である愛知県西部に位置し、“日本三大都市”のひとつでもある名古屋市。歴史上、多くの名将を輩出し、独自の文化を育むこのまちの魅力を名古屋市のPR部隊「名古屋おもてなし武将隊」に聞きました。

前田利家(まえだとしいえ)、加藤清正(かとうきよまさ)、足軽・十吾(じゅうご)の3人の武将隊員が教える名古屋のおすすめスポット、イベント、グルメとは?

※トップ画像:(C)2009 Nagoya Omotenashi Busho-Tai Secretariat
※「名古屋おもてなし武将隊」は登録商標です
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください

前田利家、加藤清正、足軽・十吾に聞いた名古屋の魅力とは

名古屋市にまつわる6人の武将と4人の陣笠(※)によって編成されている「名古屋おもてなし武将隊」。まずは、武将隊のなかから前田利家、加藤清正、足軽・十吾の3人に名古屋の魅力を聞きました。

※じんがさ:足軽や身分が低い兵隊の総称

前田利家「名古屋には重要な史跡が多い」

加賀百万石の初代大名として知られる前田利家。じつは、現在の名古屋市中川区荒子地域の出身で、若かりし頃は織田信長の「うつけ仲間」として知られていた/(C)2009 Nagoya Omotenashi Busho-Tai Secretariat
加賀百万石の初代大名として知られる前田利家。じつは、現在の名古屋市中川区荒子地域の出身で、若かりし頃は織田信長の「うつけ仲間」として知られていた/(C)2009 Nagoya Omotenashi Busho-Tai Secretariat

「尾張名古屋の魅力は、歴史が深く、重要な史跡が多く残ることじゃ! 名古屋城や熱田神宮をはじめ、城址や神社仏閣が数多(あまた)ある! 名古屋は技術と工業のまちとして知られておるが、有数の歴史の名所であることも知ってほしいのう」(前田利家)

六大武将ゆかりの歴史の名所はこちらをチェック!(外部サイト)

加藤清正「歴史文化を体験できるまち」

尾張(現在の愛知県西部)出身の加藤清正。1610年(慶長15年)には、徳川家康の命に従い、名古屋城築城に参加した/(C)2009 Nagoya Omotenashi Busho-Tai Secretariat
尾張(現在の愛知県西部)出身の加藤清正。1610年(慶長15年)には、徳川家康の命に従い、名古屋城築城に参加した/(C)2009 Nagoya Omotenashi Busho-Tai Secretariat

「尾張国名古屋は、伝統工芸品や文化財など歴史文化を体感し楽しめるまちである。さらには、ほかの地域では見ぬ『菓子まき文化』(結婚式などで招待客にお菓子をまく文化)もあるぞ!」(加藤清正)

足軽・十吾「観光地の種類の多さが魅力」

加藤清正に仕え、いくつもの従軍した足軽の十吾。名古屋城の石垣づくりにも参加した/(C)2009 Nagoya Omotenashi Busho-Tai Secretariat
加藤清正に仕え、いくつもの従軍した足軽の十吾。名古屋城の石垣づくりにも参加した/(C)2009 Nagoya Omotenashi Busho-Tai Secretariat

「尾張名古屋の魅力は、観光地の種類の多さでござる。歴史深い史跡や、景色のきれいなところ、動物園や水族館など子供にもおすすめの土地、来るたびに違った魅力を味わえるのでござる!」(十吾)

いっぺん来てみやー!名古屋のおすすめスポット3選

新旧を織り交ぜてさまざまな観光スポットがある名古屋のなかでも、特におすすめのスポットを聞きました。「いっぺん来てみやー(一度は来てみて)」という3カ所を紹介します。

【前田利家推薦】徳川美術館

刀剣のコレクションは、日本でトップクラスの質と量を誇っています
刀剣のコレクションは、日本でトップクラスの質と量を誇っています

尾張徳川家に伝来する名品の数々を展示している美術館。徳川3代将軍・家光が娘の千代姫のために作らせた調度(身の回りの道具のこと)「初音(はつね)の調度」など、貴重な品々が所蔵されています。隣接する日本庭園「徳川園」も風情があり、おすすめです。

2025年は開館90周年の記念年

「『徳川美術館』には、名古屋をおさめておった尾張徳川家の所蔵品を中心に、刀剣や甲冑(かっちゅう)、書に婚礼調度など数多くの貴重な品が展示されておる! 2025年は開館90周年の節目として、国宝の『初音の調度』や『源氏物語絵巻』の全巻が一挙公開される豪華な展覧会が催される予定である」(前田利家)

■徳川美術館
所在地:
愛知県名古屋市東区徳川町1017
開館時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日:月曜、年末年始

「徳川美術館」の詳しい情報はこちら(姉妹サイト「いこーよ」)

【加藤清正推薦】名古屋城

名古屋大空襲で焼失し、1959年(昭和34年)に完成した天守閣/画像提供:名古屋城総合事務所
名古屋大空襲で焼失し、1959年(昭和34年)に完成した天守閣/画像提供:名古屋城総合事務所

徳川家康の命によって築城された天守閣。1945年(昭和20年)に戦火によって焼失したものの、1959年(昭和34年)に金のシャチホコが飾られた天守閣などが再建されました。現在、城内では「名古屋おもてなし武将隊」が毎日おもてなしを行っています。

武将隊の出陣スケジュールはこちら(外部サイト)

日本を代表する本丸御殿も注目

名古屋大空襲で焼失し、2018年(平成30)に復元された「本丸御殿」/画像提供:名古屋城総合事務所
名古屋大空襲で焼失し、2018年(平成30)に復元された「本丸御殿」/画像提供:名古屋城総合事務所

「無論、儂(わし)が築きし天守の石垣である。徳川様が願われた天下泰平の世の礎となった堅牢(けんろう)なる石垣を見てほしいと思っておる。また、初代城主であられた徳川義直様の住まいである本丸御殿も魅力のひとつである。一度は空襲にて消失してしまったが、復元され今を生きるものたちが見ることが叶う」(加藤清正)

■名古屋城
所在地:
愛知県名古屋市中区本丸1-1
開館時間:9:00~16:30(閉門17:00/本丸御殿、西の丸御蔵城宝館への最終入場は16:00)
休館日:12月29日〜31日、1月1日(イベントなどにより変更あり)

「名古屋城」の詳しい情報はこちら(姉妹サイト「いこーよ」)

【足軽・十吾推薦】中部電力 MIRAI TOWER

高さ180mの電波塔/写真提供:名古屋観光コンベンションビューロー
高さ180mの電波塔/写真提供:名古屋観光コンベンションビューロー

1954年(昭和29年)に建設され、「テレビ塔」という名で親しまれてきたシンボルタワー。展望台からは名古屋城のほか、小牧・長久手の戦いの舞台となった小牧山、養老山脈、御嶽山を見ることもできます。

繁華街・栄にそびえるシンボル塔

「中部電力 MIRAI TOWER」からの夜景/写真提供:名古屋観光コンベンションビューロー
「中部電力 MIRAI TOWER」からの夜景/写真提供:名古屋観光コンベンションビューロー

「日の本第一号の電波塔として国の重要文化財にも選ばれている、歴史深い電波塔。展望台からの景色が良く、昼間はもちろん、名古屋の夜景を楽しむのもおすすめでござる。名古屋の中心地、栄エリアから程近く、栄のあたりや名古屋駅周辺に宿をとった場合、旅程に組み込みやすいのもおすすめの点!」(十吾)

■中部電力 MIRAI TOWER
所在地:
愛知県名古屋市中区錦3-6-15
営業時間:10:00~21:00
※土曜、連休前の翌日休日前、夏休み期間などは10:00〜21:40
※イベント開催時など変更の場合あり
定休日:なし
※年2回程メンテナンス休館あり

「中部電力ミライタワー」の詳しい情報はこちら(姉妹サイト「いこーよ」)

でら盛り上がる!名古屋のおすすめイベント3選

名古屋のまちでは、年間を通してさまざまなイベントが開催されています。「でら(とても)盛り上がる」おすすめイベントを聞きました。

【前田利家推薦】名古屋城夏まつり 大盆踊り大会

名古屋城の天守閣をバックに盆踊り!/画像提供:名古屋城総合事務所
名古屋城の天守閣をバックに盆踊り!/画像提供:名古屋城総合事務所

毎年8月に名古屋城で開催されている「名古屋城夏まつり」。通常よりも開園時間が延長され、城内では夕方以降もさまざまな催しが行われます。

そのなかのひとつが、総ひのきのオリジナルやぐらを囲んで行う「大盆踊り大会」。曲も踊りも独創性に富んだ名古屋流盆踊りが楽しめます!

老若男女が盛り上がる大盆踊り大会

「名古屋城では毎年夏に、開場時間が延長されて盆踊り大会が執り行われておる! 老若男女を問わず多くの人が集い、大盛り上がりである! 『大名古屋音頭』や『東京音頭』など定番の曲はもちろんじゃが、現世の名曲『だんしんぐひーろー』や『がっつ』も盆踊りの曲になっておる! ともに名古屋の宵(よい)を楽しんで参ろうぞ!」(前田利家)

■「名古屋城夏まつり 大盆踊り大会」開催情報
開催日:
例年8月上~中旬
※2025年の開催は未定
会場:名古屋城

「名古屋城」公式サイトはこちら(外部サイト)

【加藤清正推薦】海の日名古屋みなと祭 花火大会

美しい花火が夜の名古屋港を彩ります
美しい花火が夜の名古屋港を彩ります

毎年、海の日に名古屋港で開催される「海の日名古屋みなと祭」。山車(だし)のパレードやステージパフォーマンスなどが行われるなか、祭りのクライマックスを飾るのが花火大会です。

10号玉をはじめとした迫力満点の大玉花火が連続で打ち上げられるほか、芸術性の高い創作スターマインなども見どころのひとつです。

名古屋の夏の風物詩のひとつ

「名古屋の復興を願いて昭和21年(1946年)に始まった『名古屋復興祭協賛みなと祭』。宵には空に華(花火)が光り輝き、ほかに見ることがないほどのにぎわいを見せておる」(加藤清正)

■2025年「第79回海の日名古屋みなと祭 花火大会」開催情報
開催日:
2025年7月21日(月・祝)
打ち上げ時間:未定
会場:名古屋港ガーデンふ頭一帯
※雨天決行、荒天の場合は中止
※開催日は変更になる場合あり

「海の日名古屋みなと祭」の最新情報はこちら(外部サイト)

【足軽・十吾推薦】メイエキイルミ

過去開催時の風景/画像提供:yako/PIXTA
過去開催時の風景/画像提供:yako/PIXTA

毎年冬になると“メイエキ”こと名古屋駅前の通りがきらびやかなイルミネーションで飾られる「メイエキイルミ」。駅前ロータリーから笹島交差点にかけての木々がライトアップされ、ロマンチックな景色が広がります。

名古屋駅周辺の冬の風物詩

「冬、名古屋駅を中心に“いるみねーしょん”がにぎやかになり、まちがきらびやかになる催しでござる。街路樹などを眺めて楽しむのも良いですが、名古屋駅は『ミッドランドスクエア』などの高い櫓(やぐら)も数多ござる故、そちらから景色を楽しむのも良いですぞ!」(十吾)

■2025年「メイエキイルミ」開催情報
開催日:
11月第2水曜~(一斉点灯)
会場:名古屋駅周辺

「メイエキイルミ」の情報はこちら(外部サイト)

食べてみやーせ!名古屋のおすすめグルメ3選

「名古屋メシ」という言葉もあるほど、独自の食文化が根づく名古屋。せっかく訪れたら本場で「食べてみやーせ!」(食べてみて)という食事やおやつを紹介します。

【前田利家推薦】味噌煮込みうどん

硬めの麺の食感と風味豊かな味噌の香りがたまらない「味噌煮込みうどん」/写真提供:名古屋観光コンベンションビューロー
硬めの麺の食感と風味豊かな味噌の香りがたまらない「味噌煮込みうどん」/写真提供:名古屋観光コンベンションビューロー

みそカツ、どて煮など、味噌料理が多い名古屋めしのなかでも代表的な料理と言えば「味噌煮込みうどん」。1人用の土鍋で八丁味噌仕立てのつゆとコシの強い麺が煮込んで作られています。

冬はもちろん夏もおすすめ!

「名古屋の味の濃い赤味噌は、我ら武士が開発し広めたもの。しっかりとした味がついておって食べ応えはあるけれども、ほかの味噌と比べると塩分が控えめなのじゃ! 

なかでもわしは、味噌煮込みうどんを勧める。無論、ぐつぐつと温かく体の芯から温まるで冬に大人気であるが、夏も汗で失った塩分を補給しつつ、熱いものを喰(く)らうことで心地良くなれ、おあつらえ向きといえよう!」(前田利家)

【加藤清正推薦】クッピーラムネ

オレンジ、イチゴ、レモン味をアソートにした手提げ箱入りの「クッピーラムネ」は、名古屋のお土産にぴったり
オレンジ、イチゴ、レモン味をアソートにした手提げ箱入りの「クッピーラムネ」は、名古屋のお土産にぴったり

“駄菓子発祥の地”という説もあり、全国的に有名なお菓子発祥の地である名古屋市。ウサギとリスのレトロなパッケージがかわいい「クッピーラムネ」を販売するカクダイ製菓もそのひとつです。

昔から変わらない製法で作られた甘酸っぱいラムネは、世代を超えて愛される味です。

世代を超えて食べてほしいお菓子

「名古屋で陣を構えておる『クッピーラムネ』は、老若男女に親しまれておるものである。尾張では周知しておるものが多いが、観光で参ったものはなかなか手に取らん。故に、これを見たものたちは一度食べてはいかがか」(加藤清正)

「クッピーラムネ」公式サイト(外部サイト)

【足軽・十吾推薦】台湾まぜそば

台湾という名でも名古屋発祥の「台湾まぜそば」/画像提供:AMスタジオ/PIXTA
台湾という名でも名古屋発祥の「台湾まぜそば」/画像提供:AMスタジオ/PIXTA

唐辛子とにんにくを効かせた辛めのミンチ肉、生卵などを太麺にのせた汁なし麺「台湾まぜそば」。たくさんのった具を麺とたっぷり混ぜ合わせ、にんにくなどの追加トッピングで好みの味に仕上げていただきましょう! 

名古屋市内には発祥の地といわれる店をはじめ、いろいろな店で提供しています。

辛いものが苦手な人にもおすすめ

「名古屋以外の方にも少しずつ広まっている名古屋名物『台湾ラーメン』。こちらも大変美味でござるが、辛いものが苦手という方もおるはずでござる。そんな方には、台湾ラーメンをまぜそばにした、『台湾まぜそば』がおすすめじゃ! ひき肉、卵黄、ニラ、ニンニク、唐辛子が太麺に絡まって誠に美味! 辛いものが好きな方はもちろん、辛さの調整や唐辛子を抜くこともでき、辛いものが苦手な方にもおすすめ!」(十吾)

名古屋にいる我らに会いに参られよ

武将や足軽に会いたい人は「名古屋城」の城内へ!/(C)2009 Nagoya Omotenashi Busho-Tai Secretariat
武将や足軽に会いたい人は「名古屋城」の城内へ!/(C)2009 Nagoya Omotenashi Busho-Tai Secretariat

たくさんの名古屋の魅力を教えてくれた「名古屋おもてなし武将隊」の3人。今回紹介しきれていない名古屋のおすすめがまだまだあるようです。

「此度話した名古屋めしや歴史についてはもちろんのことであるが、水族館、動物園、科学館と日の本有数の規模を誇るものばかりじゃ! 友と行っても、恋人と行っても、子供を連れておるものも間違い無く楽しめる。旅程に迷ったならば、まず初めに名古屋城へと参れ! 我ら名古屋おもてなし武将隊がおすすめの観光地を教えてやるでのう!」(前田利家)

「ぜひ、名古屋城へ」と語るのは、利家公だけではありません。

「尾張国名古屋は歴史、文化、食、余すことなく楽しめる場となっておる。まずは名古屋城に参って、我らにも会いに参ると好みに合わせて尾張の街を案内しようではないか」(加藤清正)

「名古屋の地にて調べて、観光地や名物、料理の種類の多さに驚いていただきたい! そのなかには、必ずみな様自身の好みにぴったりとはまる物がいくつもあるはず! その好みに合うものを見つけるべく、何度も足を運んでいただきたい! そして、名古屋城にお越しの際には、名古屋ゆかりの武将様方、名古屋おもてなし武将隊に会いに来てくださると、なお幸いでござる!」(十吾)

現地でも名古屋の魅力、おすすめスポットを紹介してくれるという名古屋おもてなし武将隊。心強い案内役が待っている名古屋へぜひ行ってみませんか?

プロフィール

(C)2009 Nagoya Omotenashi Busho-Tai Secretariat
(C)2009 Nagoya Omotenashi Busho-Tai Secretariat

2009年11月「名古屋開府400年」のPR大使として結成された名古屋市のPR部隊。メンバーは織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、前田利家、加藤清正、前田慶次という武将6人と陣笠(足軽)4人。現在、名古屋城内で武将や足軽の数人が日替わりで毎日案内を行っているほか、週末などには演武などを披露している。

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記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。

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