京都上京区の桜お花見スポット8選<br/>嵐山・渡月橋の見頃&穴場は?2025
更新日2025年03月07日/公開日2025年03月07日

京都上京区の桜お花見スポット8選
嵐山・渡月橋の見頃&穴場は?2025

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京都府京都市

古都・京都の情緒あふれるまち並みと桜のコントラストは、春の京都の魅力のひとつ。なかでも今回は、京都府京都市右京区にある「親子におすすめの桜スポット」をご紹介! 

京都市にある11の行政区のなかで最大面積を誇る右京区には、嵐山や渡月橋など、桜の季節に訪れたい名所がいくつもあります。親子の注目ポイントや例年の見頃もまとめたので、ぜひ参考にしてください♪

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

嵐山・渡月橋

あたり一面がピンク色に染まる春景色

春の渡月橋(画像提供:kazukiatuko / PIXTA)
春の渡月橋(画像提供:kazukiatuko / PIXTA)

桂川にかかる「渡月橋」(とげつきょう)を中心にした嵐山は、古くから王朝貴族にも愛されてきた景勝地。秋の紅葉とともに、桜の名所としても知られています。

桜の開花は広沢池と大沢池堤のヤマザクラ(山桜)から始まり、その後、「祇王寺」のギオウジギジョザクラ(祇王寺祇女桜)、4月下旬は「二尊院」のフゲンゾウ(普賢象)が見頃を迎えます。

桜咲く嵐山(画像提供:7maru / PIXTA)
桜咲く嵐山(画像提供:7maru / PIXTA)

桜の数は約1,500本。満開の頃には山全体が桜で埋まり、目に映る景色はピンク色の花でいっぱいに。風情と迫力を併せ持ったその景色は、“日本さくら名所100選”にも選ばれています。

■桜お花見スポット概要&開花情報
桜の見頃:例年3月下旬~4月下旬
所在地:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町1-5
アクセス:電車:阪急嵐山線「嵐山駅」から徒歩で約5分

天龍寺

特別名勝の庭園を彩る桜たち

「天龍寺」の春(画像提供:けんじ / PIXTA)
「天龍寺」の春(画像提供:けんじ / PIXTA)

嵐電「嵐山駅」のすぐ近くに位置する「天龍寺」。足利尊氏が、奈良吉野で亡くなった後醍醐(ごだいご)天皇を弔うために創建された寺で、ユネスコ世界遺産にも登録されています。

渡月橋と並ぶ、嵐山観光の定番スポットです。

一番の見どころは、夢窓国師(むそうこくし)が手掛けた「曹源池(そうげんち)庭園」。四季折々の花が咲き誇り、桜の季節も華やかです。

■桜お花見スポット概要&開花情報
桜の見頃:例年3月下旬~4月下旬
所在地:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
アクセス:電車:①JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩で約13分 ②JR「京都駅」からバスで約40分

旧嵯峨御所 大本山大覚寺

平安貴族も愛した庭湖を囲む桜模様

桜が咲く「旧嵯峨御所 大本山大覚寺」(画像提供:ポポ / PIXTA)
桜が咲く「旧嵯峨御所 大本山大覚寺」(画像提供:ポポ / PIXTA)

「旧嵯峨御所 大本山大覚寺」は平安時代に嵯峨天皇の離宮として建立された真言宗大覚寺派の本山です。

境内東側に広がる大沢池は、嵯峨天皇が中国の洞庭湖を模して造られた、日本最古の人工の苑泉。平安朝の雅な風景を今に伝えています。

大沢池(画像提供:kieth4 / PIXTA)
大沢池(画像提供:kieth4 / PIXTA)

周囲約1kmの池の堤にはさまざまな木々や草花が植えられ、春には桜の開花とともに一面がピンク色に彩られます。

池のまわりにはソメイヨシノや八重桜が、勅使門(ちょくしもん)前には枝垂れ桜が咲き、優雅な佇まいを見せてくれます。

「五大堂」には水面に向かって張り出した濡れ縁・観月台があり、そこから望む桜並木も圧巻です。

■桜お花見スポット概要&開花情報
桜の見頃:例年3月下旬~4月下旬
所在地:京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
アクセス:車:名神高速・京都南ICから約45分
電車:JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」、京福電鉄嵐山本線「嵐電嵐山駅」から徒歩で約20分 ②「京都駅」からバスで約28分「大覚寺」バス停で下車すぐ

仁和寺

江戸時代から愛された「御室桜」

五重塔と桜
五重塔と桜

広大な境内に、優美な金堂をはじめ、二王門や五重塔などが点在する「仁和寺」。春には金堂前のソメイヨシノ、鐘楼前の枝垂れ桜など約550本が咲き競います。

京都随一の遅咲き桜「御室(おむろ)桜」が有名で、「桜苑」にまとまって約130株、境内全域に約200株あります。

御室桜の名所(画像提供:オフィスK / PIXTA)
御室桜の名所(画像提供:オフィスK / PIXTA)

御室桜は、江戸時代から庶民の桜として親しまれ、数多くの和歌に詠われている桜。

江戸時代の儒学者・貝原益軒(かいばらえきけん)が書いた「京城勝覧」(けいじょうしょうらん)にも、「春はこの境内の奥に八重桜多し、洛中洛外にて第一とす、吉野の山桜に対すべし、…花見る人多くして日々群衆せり…」と記されているほど。

御室桜の開花は4月下旬になることが多く、京都で最後の桜が見られる場所でもあります。五重塔との共演はフォトジェニックな光景です。

イベント情報:御室花まつり(2025年3月22日~5月6日)

つつじの時季もきれいです(画像提供:しん / PIXTA)
つつじの時季もきれいです(画像提供:しん / PIXTA)

例年、3月下旬から5月上旬まで「御室花まつり」が開催されます。

2025年は3月22日(土)から5月6日(火・祝)まで。桜の花が散ったあとは、濃い紅色の「御室ツツジ」や、青モミジも楽しめます。

イベント公式サイト

■桜お花見スポット概要&開花情報
桜の見頃:例年4月上旬~下旬
所在地:京都府京都市右京区御室大内33
アクセス:車:ぐ車:名神高速・京都南IC、京都東ICから約40分
電車:①京福電鉄北野線「御室仁和寺駅」から徒歩で約3分 ②「京都駅」からバスで約35分、「御室仁和寺」バス停で下車すぐ
関連イベント:【御室花まつり】2025年3月22日(土)~5月6日(火・祝)

龍安寺

枝垂れ桜と石庭(画像提供:風景 / PIXTA)
枝垂れ桜と石庭(画像提供:風景 / PIXTA)

「龍安寺」は京都屈指の人気観光スポットであり、“虎の児渡しの庭”とも呼ばれる石庭(せきてい)で知られるお寺。

多くの観光客が訪れる石庭では、春になるとピンク色の枝垂れ桜が油土塀を覆うように咲き誇ります。

枝垂れ桜と石庭(画像提供:farmer / PIXTA)
枝垂れ桜と石庭(画像提供:farmer / PIXTA)

また、石庭の奥「桜苑」にある枝垂れ桜の大木は、満開になると迫りくるように花が咲き誇り迫力満点。

さらに、「鏡容池」(きょうようち)のほとりにも桜の木が。水鏡に桜の優美な姿が映し出され、趣のあるお花見が楽しめます。

なお、龍安寺にはソメイヨシノ、山桜、ベニシダレザクラ(紅枝垂れ桜)、八重桜など桜の種類が多く、長期にわたって桜を楽しめるスポットでもあります。

■桜お花見スポット概要&開花情報
桜の見頃:例年3月下旬~4月下旬
所在地:京都府京都市右京区龍安寺御陵下町13
アクセス:電車:①京福電鉄北野線「龍安寺駅」から徒歩で約10分 ②京阪電鉄「三条駅」からバスに乗車、「龍安寺前」バス停で下車すぐ

常照皇寺

古都の春の雅を今に伝える「京都の三ツ星桜」

「常照皇寺」の春(画像提供:massan / PIXTA)
「常照皇寺」の春(画像提供:massan / PIXTA)

「常照皇寺」は京都市北郊の山中に位置する、臨済宗天龍寺派の寺院です。

南北朝時代に北朝初代の天皇となった光厳上皇により開山され、歴代天皇の帰依を得た、皇室ゆかりの寺としても知られています。

春の境内に咲き誇る桜は、どれも歴史やストーリーがあり“京都の三ツ星桜”と称される名木たち。

光厳天皇・光明天皇のお手植えで国の天然記念物でもある「九重(ここのえ)桜」、美しさに感動した後水尾天皇が御車(みくるま)を返したとされ、ひと重と八重が一枝に咲く「御車返しの桜」、岩倉具視が京都御所の「紫宸殿」(ししんでん)より移植した「左近の桜」の3本です。

市内から車でも1時間強かかるため、満開の時期でも境内は閑静さを保ち、比較的ゆっくりと過ごせます。

■桜お花見スポット概要&開花情報
桜の見頃:例年4月中旬
所在地:京都府京都市右京区京北井戸町丸山14
アクセス:車:名神高速「京都東IC」から約1時間30分
電車:「京都駅]」から「周山」行きバスに乗車(約1時間20分)、終点で下車後、京北ふるさとバスに乗車(約15分)、「山国御陵前」バス停で下車後、徒歩で約7分

車折神社

花のリレーが楽しめる「桜の宮」

「車折神社」に咲く桜(画像提供:soulman / PIXTA)
「車折神社」に咲く桜(画像提供:soulman / PIXTA)

平安時代の儒学者・清原頼業(きよはらの よりなり)を祀る車折神社(くるまざきじんじゃ)。

頼業が愛した桜の木が境内に多数植樹されており、その種類は約15種。さまざまな桜が次々に咲き誇り、“桜の宮”とも呼ばれるお花見スポットです。

桜の開花はまだ肌寒い時期にスタート。例年、3月に入ると早咲きの河津桜が花開き、続いて大鳥居の先にあるカンヒザクラ(寒緋桜)が3月中旬に見頃を迎えます。その後、ソメイヨシノなどがリレーのようにほころびます。

春の「芸能神社」(画像提供:でじたるらぶ / PIXTA)
春の「芸能神社」(画像提供:でじたるらぶ / PIXTA)

なお、車折神社は近年はパワースポットとしても人気が高まっています。境内には「芸能神社」があり、数多くの芸能人がお忍びで参拝しているとか。

玉垣には誰もが知る俳優や歌手の名前がずらりと並んでいます。

■桜お花見スポット概要&開花情報
桜の見頃:例年3月中旬~4月上旬
所在地:京都府京都市右京区嵯峨朝日町23番地
アクセス:電車:「京都駅」からバスで約35分

嵐山-高雄パークウエイ

800本の桜並木を爽快にドライブ

さまざまな桜の景色と出会える「嵐山-高雄パークウエイ」
さまざまな桜の景色と出会える「嵐山-高雄パークウエイ」

京都嵐山と高雄エリアを結ぶ有料道路「嵐山-高雄パークウエイ」の沿道には約800本の桜が植えられていて、春にはどこまでも続くような桜のトンネルになります。

桜の時期には約5,000本ものミツバツツジも咲き始め、沿線を鮮やかなピンク色に染め上げます。

桜とつつじに彩られたパークウェイを爽快にドライブすれば、春を存分に感じられるはず。

桜を眺めながらバーベキュー
桜を眺めながらバーベキュー

またパークウエイ内にある、「観空台遊園地」やボート乗り場、「水辺のBBQコーナー」「木立のBBQコーナー」でも、咲き誇る桜を楽しめます。

■桜お花見スポット概要&開花情報
桜の見頃:例年3月中旬~4月上旬
所在地:京都府京都市右京区梅ヶ畑檜社町11
アクセス:【高雄口ゲート】京都南ICから約30分 、大山崎ICから約45分
【嵐山清滝口ゲート】 京都南ICから約30分 、大山崎ICから約45分

王道の桜スポットから、静かにお花見を楽しめるスポットまで、どこも京都ならではの名所ぞろい。この春は京都で、親子の素敵な思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

※本記事はよりみち情報サイト「ロコナビ」で掲載されていた記事(2021年3月掲載)の譲渡を受け、掲載しています。イベント情報や施設情報など内容の一部は2025年の最新情報に差し替えを行い、掲載をしています。

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。

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