生態系を維持して自然を守る
かいぼりについて楽しく学ぼう!
埼玉県さいたま市にある「大宮公園」の舟遊池で、2022年11月3日(祝)、4日(金)に池の水を全部抜く「かいぼり」が12年ぶりに行われます。
「かいぼり」の実施前に、「かいぼり」について学べるプレイベントが、2022年9月17日(土)、10月8日(土)の2日間開催されます。専門家の先生による「かいぼり」について理解が深まる貴重な話を聞くことができます。
「かいぼり」ってなに?
「かいぼり」とは、元々は水田を維持するために行われていた伝統的な溜池の管理方法です。昔から日本では稲の収穫が終わったあとに、溜池の水をすべて抜き池庭を掘り起こし、日干しすることで溜池の環境保全や水質の改善を行っていました。
近年では、公園などにある池でも生態系の再生や池の水を浄化するために「かいぼり」が行われています。テレビ番組で、池庭の掃除や外来種の駆除をしているシーンなどを観た方も多いのではないでしょうか。
「かいぼり」で水質が良くなる理由は?
「かいぼり」をすることによって池の水が浄化される理由は、池の底を掘り返し日干しすることで池底にたまっていた栄養分が減るため。池庭の栄養分が減ることで、水中に溶け出す栄養分も減り、結果として植物プランクトンの発生を抑えられるので、水の透明度が増します。
また、「かいぼり」で池の底をスコップなどでかき回すことで、元々あった植物の種子が発芽し、生態系が復活するきっかけにもなります。
イベントに参加する前に「かいぼり」について学ぼう!
今回の「かいぼり」プレイベントでは、2人の先生による貴重な「かいぼり」のレクチャーが行われます。地域の生態系を維持していくために行う「かいぼり」を正しく理解し、考えていくきっかけづくりにもなりますよ。
■大宮公園かいぼりプレイベント
1.かいぼりについて知る「豊かな自然を取り戻そう!」~上尾市のみんなで取り組んだ「かいぼり」のお話し~
講師:かいぼり博士 丸山治朗先生(上尾市都市整備部みどり公園課計画管理担当主査)
開催日時:2022年9月17日(土)9:30~11:30
定員:100名(会場参加6名、オンライン参加40名)
会場:RaiBoc Hall(市民会館おおみや)6F 集会室1 さいたま市大宮区大門町2-118
2.かいぼりについて考える「自然をまもる方法を発明しよう!」~豊かな自然をまもるしかけを創るアイディアソン~
講師:大宮盛り上げ隊隊長 島田正樹先生(さいたま市職員国家資格キャリアコンサルタント認定ワークショップデザイナー)
開催日時:2022年10月8日(土)9:30~11:30
定員:60名
会場:RaiBoc Hall(市民会館おおみや)6F 集会室1 さいたま市大宮区大門町2-118
対象:小学4年生〜6年生とその保護者・中学生(一人での参加可能)
※両日参加される方が優先となります。
※応募多数の場合は抽選となります。
申し込み締め切り2022年9月12日(月)
身近な公園で行われる「かいぼり」に参加することで、地域の自然と生態系を守ることの大切さを考えるきっかけにもなります。
また「かいぼり」は多くの人たちが参加するイベント。地域のさまざまな人たちとのつながりを感じられるのも「かいぼり」の良さです。親子で身近な環境について考えてみませんか。
記事を書いた人
大縄典子
いこーよとりっぷ編集部/転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。
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