
【関東】心奪われるケイトウ畑
2025秋を彩る絶景名所4選
秋の訪れとともに、日本各地では色鮮やかな「ケイトウ」(鶏頭)が見頃を迎えます。赤色や黄色、ピンク色に染まる光景は、まるで花のじゅうたんのようで、思わず笑顔になる絶景ばかり。
この記事では、関東の「おすすめケイトウの名所」をご紹介します。同時期に咲くマリーゴールドやコキアとの競演が楽しめる名所や、遊具・広場で子供が遊べるスポット、秋ならではのイベント情報もあわせてお届けするので、チェックして家族でおでかけしてみてくださいね。
※天候などにより、開花状況や見頃の時期が変わる場合があります。開花時期は公式サイトなどでご確認ください。また、株数は栽培状況や開花状況によって異なる場合があります
※トップ画像提供:hanasanka_zyzy / PIXTA
「ケイトウ」の特徴や名前の由来は?

「ケイトウ」は、夏から秋にかけて花壇や花畑を鮮やかに彩る一年草です。ヒユ科・ケイトウ属(学名:Celosia argentea)に分類され、日本では古くから親しまれています。
見頃は、地域や気候によって異なりますが、9月中旬から10月中旬で、最盛期は9月末頃です。
ケイトウには花びらがない?

色鮮やかに咲き誇るケイトウですが、花びらのように見える部分は花ではなく、茎の先が変形した「花序(かじょ)」または「花穂(かすい)」と呼ばれるものです。
本来の花びらは、花序(花穂)の下部にあるつぶつぶとした小さな突起または細かい毛のような部分にあたります。
ユニークな形から名付けられたケイトウ
ケイトウは、その形がニワトリのトサカに似ていることから「鶏頭(けいとう)」と呼ばれるようになりました。英名は 「Cockscomb(コックスコーム) 」といい、こちらも「鶏のトサカ」という意味があります。
また、学名「Celosia argentea」の"Celosia(ケロシア)"は、ギリシャ語で燃焼を意味する「keleos(ケロス)」に由来し、色や形が炎のように見えたことからつけられたと言われています。
ケイトウの種類
「ケイトウ」は、世界にはおよそ60種ほどあると言われています。特に、アジア、アフリカなどの亜熱帯から熱帯地域を中心に栽培されており、日本で観賞されるのはおもに園芸品種として改良されたものです。
代表的なものに「トサカケイトウ」「羽毛ケイトウ」「久留米ケイトウ」があり、それぞれ花の形や咲き方が異なるため、見比べて楽しめるのも魅力ですよ。
トサカケイトウ

「トサカケイトウ」(鶏冠鶏頭)は、ケイトウのなかでも最も名前の由来に直結した種類です。
扇形で平たく、波打つ姿がまさにニワトリのトサカにそっくりで、力強い印象を与えます。
花色は赤や黄、ピンクなど鮮やかで、ひとつひとつの花が存在感たっぷり。昔から仏花や切り花として親しまれてきました。庭や花壇に植えると、アクセントになる華やかさが魅力です。
羽毛ケイトウ

「羽毛(うもう)ケイトウ」は、ふわふわとした羽毛のような円錐形の形が特徴です。
やわらかく揺れる姿が可愛らしく、花壇や大規模な花畑で群植されることが多い種類です。赤やオレンジ、黄色などの発色が鮮やかで、一面に咲くとまるでカラフルなじゅうたんを広げたような景観になります。秋の観光地では、最も目にする機会の多いケイトウです。
久留米ケイトウ

「久留米ケイトウ」は、球状や扇状に花がまとまり、独特の形が魅力です。
花穂(かすい)が密に集まって咲くため、ふっくらとしたボリューム感があります。おもに切り花や鉢植えとして利用されます。花色は鮮やかな赤やピンクが多く、豪華で個性的な見た目が特徴です。ほかのケイトウとは一味違う、ユニークな姿を楽しめます。
ここから、関東のケイトウの名所をまとめてご紹介します。
【茨城県ひたちなか市】国営ひたち海浜公園

茨城県ひたちなか市にある「国営ひたち海浜公園」は、四季折々の花が楽しめる国営公園です。
秋のコキアの紅葉が有名ですが、市内でも一番標高が高い「みはらしの丘」には、2024年に好評だった「ウェルカムガーデン」がパワーアップ! 鮮やかな黄色や橙色のマリーゴールドや、カラフルな花色が楽しめるケイトウなど、昨年より10品種多い25品種の草花が植栽されています。
イベント情報:コキアライトアップ2025

2025年9月12日(金)〜23日(火・祝)の期間限定で「コキアライトアップ」が開催されます。10回目の節目となる今年は、コキアライトアップの歩みを振り返りながら、これまで観覧いただいた方々の思いを込めて「光の軌跡」をテーマに演出。過去から現在、そして未来へとつながる「光と音の饗宴」が夜の丘を彩ります。
また、「みはらしの丘」では、光で文字やイラストを描く「レーザー演出」を実施。昨年よりもボリュームアップした光の演出を楽しめますよ。
■スポット概要&開花情報
所在地:茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4
ケイトウの見頃:例年9月中旬〜10月上旬
アクセス:【車】常陸那珂有料道路「ひたち海浜公園IC」から車で約1km
【電車】ひたちなか海浜鉄道湊線「阿字ヶ浦駅」からスマイルあおそらバス那珂湊コース にて「海浜公園西口」下車後、徒歩約10分、または南口まで徒歩約20分
駐車場:あり
【栃木県那須町】那須フラワーワールド

標高約600mの場所にある「那須フラワーワールド」は、年間を通して季節の花々を楽しめる観光スポットです。
例年9月上旬から10月中旬にかけて、約3.5ヘクタールの広大な畑には、赤や黄色、ピンクなど様々な色のケイトウ約25万株が咲き誇り、まるでカラフルな絨毯を敷き詰めたような光景が広がります。

なだらかな丘の地形を活かした花畑は立体感があり、背景に那須連山を望む景色はまさに絶景! フォトジェニックな撮影スポットとしても人気なので、秋のおでかけの思い出作りにもぴったりですよ。
■スポット概要&開花情報
所在地:栃木県那須郡那須町大字豊原丙字那須道下5341-1
ケイトウの見頃:例年9月上旬〜10月中旬
アクセス:【車】東北自動車道「那須IC」から車で約25分
駐車場:あり
【埼玉県滑川町】国営武蔵丘陵森林公園

埼玉県滑川町にある「国営武蔵丘陵森林公園」は、日本で最初の国営公園として知られ、東京ドーム約65個分の広大な敷地に広がる自然豊かなスポットです。
「西口ひろば花畑」には、例年9月中旬から10月中旬ごろになると、赤色や黄色、ピンク色のカラフルな「羽毛ケイトウ」が見頃を迎えます。
最盛期には、ふわふわの花穂がおよそ30cmほどにもなり、見応え抜群! 2025年の最盛期は9月末ごろの見込みなので、公式サイトから開花状況をチェックしてからおでかけください。

公園内には、花畑以外にも、日本最大級の規模を誇るエアートランポリン「ぽんぽこマウンテン」や、アスレチック、サイクリングコースなど、子供が思いっきり体を動かせる施設が満載です。
美しい花を観賞した後は、広大な自然の中で遊具やスポーツを楽しみましょう!
■スポット概要&開花情報
所在地:埼玉県比企郡滑川町山田1920
ケイトウの見頃:例年9月中旬〜10月上旬
アクセス:【車】関越自動車道「東松山IC」から約10分
【電車】東武東上線「森林公園駅」下車、バスで約7分
駐車場:あり
関東の「ケイトウ」の名所をご紹介しました。色や品種の違いによって、さまざまな景色が楽しめます。お気に入りを見つけて、ぜひ、親子で色鮮やかなケイトウに会いにおでかけしてみてはいかがでしょうか。
【千葉県袖ケ浦市】東京ドイツ村

関東屈指の花と遊びのテーマパーク「東京ドイツ村」では、例年9月下旬から11月上旬に「四季の丘」一面を色彩豊かなケイトウが彩ります。
赤色・黄色などのケイトウ織りなす絶景はファミリーに大人気。花畑はなだらかな斜面に広がっているため、立体感のある景色が楽しめ、写真撮影にもぴったりですよ。

ケイトウが見頃を迎える頃には、コスモスやマリーゴールド、コキアの紅葉も一緒に楽しめ、秋らしい華やかな花の競演を満喫できます。
園内には、観覧車や芝そりゲレンデ、いきものふれあい体験など子供が喜ぶアクティビティも充実。バーベキューレストランや売店もあるので、親子で一日中遊べるスポットですよ。
■スポット概要&開花情報
所在地:千葉県袖ケ浦市永吉419
ケイトウの見頃:例年9月中旬〜10月中旬
アクセス:【車】館山自動車道「姉崎袖ヶ浦IC」から約5分、首都圏中央連絡自動車道「木更津東IC」から約10分
【電車】JR内房線「袖ヶ浦駅」から路線バスで約35分
駐車場:あり
記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部
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