京都・京北エリアで机作りを体験!<br/>世界に一つだけの机を親子で作ろう
更新日2024年03月04日/公開日2023年02月22日

京都・京北エリアで机作りを体験!
世界に一つだけの机を親子で作ろう

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ものづくり
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小学校入学前になると、学習机の購入を検討する家族も多いのではないでしょうか。長く使うものだからこそ「特別な机にしたい」というママパパもきっと多いはず。

そこで注目したいのが、国内産の間伐材を使って机を手作りする「6歳になったら机を作ろう!」プロジェクト。

親子で力をあわせ、子供が使う学習机を作り上げる画期的なイベントで、2014年に開始以来、全国各地で開催されています。

今回は、もうすぐ6歳になる女の子のファミリーが、イベントに参加した様子をご紹介します。

※撮影時のみマスクをはずしています

長く使うからこそ大切にしたい。親子3人で机作りに挑戦!

木の香りがする工房で机作りに挑戦!
木の香りがする工房で机作りに挑戦!

今回の開催地は、京都府京都市の北西部に位置する京北(けいほく)エリア。大自然に恵まれ、総面積の90%以上が森林に占められており、木材の産地としても知られています。

その京北エリアに工房を構える体験型宿泊施設「LANDFORM workshop cottage」(ランドフォームワークショップコテージ)の家具工房で、「6歳になったら机を作ろう!」プロジェクトが開催されました

机作りに挑戦するのは、もうすぐ6歳になるすずちゃん、お兄ちゃんのあおいくん(9歳)と、パパの仲良し親子。

工具類をあまり使ったことがなく、ちょっぴり不安そうなすずちゃんですが、パパとお兄ちゃんも一緒なので心強いですね。

まずは机の材料となる木材について学ぼう!

子供にわかりやすく楽しい、紙芝居形式の解説
子供にわかりやすく楽しい、紙芝居形式の解説

ただ作るだけではなく、使用する木材について学べるのも、このプロジェクトの魅力のひとつ。

「どうして間伐が必要?」、「森林が増えすぎないようにするにはどうしたらいい?」など、スタッフが紙芝居でわかりやすく解説してくれます。

元気な木や栄養豊富な土壌を作るためには、間伐(森林の混み具合に応じ、樹木の一部を伐採し、残った木の成長を促す作業)が必要不可欠。間伐材を無駄にせず利用すれば、SDGsへの取り組みにもつながります。

日常生活に欠かせない木材について普段はあまり意識したことがない子供たちも、イラストを交えたわかりやすい解説に興味津々です。

使用する木材はどんなものかな?
使用する木材はどんなものかな?

まずは、材料の確認です。机作りに使う木材を手で触って、匂いをかいで確かめます。

今回は、柔らかくて軽い国産スギの間伐材を使用。

このプロジェクトでは、スギやヒノキのほか、開催する地域ならではの木材を使用することもあります。

ボンドやゴムハンマーを使って、脚を組み立てる

木工用ボンドを溝につけてから組み立てることで、丈夫な机になります
木工用ボンドを溝につけてから組み立てることで、丈夫な机になります

完成した形をイメージしやすいよう、机の脚の組み立てからスタート。

組み合わせる部分は、差し込めば組み立てられるようあらかじめ凸凹に加工されています。溝の部分にボンドをつけておくと、より丈夫な机に仕上がります。

「これなら私でも簡単にできるよ♪」とすずちゃんも大張り切り。

ゴムハンマーで凹凸をしっかり固定
ゴムハンマーで凹凸をしっかり固定

木材が立つ程度まで手で差し込んだあとは、ゴムハンマーで、さらに固定します。

パパに手を貸してもらいながら、すずちゃん自身の力でしっかりとはめ込むことができました。

初めてのノコギリ体験もパパと一緒にがんばるぞ!

ノコギリは引くときに力を入れて切るのがポイント。受け板(写真手前)で支えると、小さな子供も切りやすくなります
ノコギリは引くときに力を入れて切るのがポイント。受け板(写真手前)で支えると、小さな子供も切りやすくなります

必要な工具の使い方は、スタッフが丁寧に教えてくれるので、安心して作業を進めることができます

組み立てた際に少し木がはみ出るので、天板を取り付けやすいようノコギリでカット。

ノコギリを使うのは初体験のすずちゃんでしたが、パパやスタッフに支えてもらい、ギコギコと上手に木を切ることができました。

ノコギリでカットした部分にヤスリをかけます
ノコギリでカットした部分にヤスリをかけます

ノコギリで切ったところは、切断面が水平になるようにヤスリをかけます。

「ヤスリをかけたところは、ツルツルするね」と、すずちゃんはうれしそうでした。

ネジをグルグルと回して組み立てよう

集中してネジを回しているすずちゃん。その眼差しは真剣そのもの!
集中してネジを回しているすずちゃん。その眼差しは真剣そのもの!

次に、脚と脚をつなぐ貫(ぬき/横木のこと)をネジで取り付けます。

本締めは力がいるので、パパとスタッフに仕上げてもらいました。

脚の下に机を水平に保つアジャスターを取り付けよう

試行錯誤しながら、正確な中心の位置を考えていたあおいくん
試行錯誤しながら、正確な中心の位置を考えていたあおいくん

続いて、脚の下の面の中心に穴をあけてアジャスターを取り付けます。これを取り付けることにより、机を平行に保ち、成長にあわせて高さを調整することができます。

L字の定規と差金を使って、四角の中心がどこなのかを考えてみましょう。

「斜めに線を引いたらいいかな?」「何cmになるか計算したらいいかな?」と試行錯誤していたあおいくん。無事、中心を見つけることができました。

怪我をしないよう、力をあわせて慎重に!
怪我をしないよう、力をあわせて慎重に!

中心がわかったら、電動ドリルを使って穴をあけます。

ドリルに目印を付けておき、それ以上深く穴を掘り進めないよう注意します。

「激しい音がするのでドキドキしたけど、簡単に穴が開くのでおもしろい!」と、あおいくんは楽しそう。

その後、脚に天板を取り付けたら、だいぶ机らしい形になってきました。完成まであとひと息です!

天板の裏側に手形を書いて思い出を刻もう

手形やイラストのほか、日付や名前も記録しました
手形やイラストのほか、日付や名前も記録しました

天板の裏側には、すずちゃんとあおいくんの手形を自分たちで描きました。

名前や制作した日付、イラストも描いてかわいくデザイン。

裏側なので、普段は見ることができませんが、自分たちで作ったからこそ、思い出は残したいものですよね。

引き出しをセットして、入念にヤスリかけ

慎重に引き出しをセットします
慎重に引き出しをセットします

最後に、これからたくさんの物や思い出を詰め込む引き出しをセットして、机は完成! 

取り付けが終わったら、丁寧にヤスリをかけて仕上げていきます。

完成!

世界に一つのハンドメイドデスクが完成!
世界に一つのハンドメイドデスクが完成!

難しい作業工程もなく、約3時間で完成。シンプルながらもしっかりとした作りで、安定感もばっちりです。

年を重ねても使いやすいデザインで、引き出しも2つあり、実用的なのがうれしいですね。

透明のデスクマットなどを敷いておくと、傷つきにくくなります。子供が天板にものを落として凹みができてしまったら、水滴を垂らして木を膨張させ、ヤスリをかけるときれいになりますよ。

自分の机ができ、うれしそうなすずちゃん
自分の机ができ、うれしそうなすずちゃん

すずちゃんも「早く使いたい♪」とお気に入り。

「ほとんどの作業を子供たちが中心となって作ることができ、貴重な経験ができてよかったです」とパパも大満足でした。

ものを大切にする気持ちや、環境問題について考えるきっかけにもつながり、なにより親子にとって最高の思い出づくりができました。

「LANDFORM workshop cottage」では、今回体験した「6歳になったら机を作ろう!」プロジェクトをはじめ、京北の自然・食・文化資源を活用した、さまざまな体験を親子向けに計画しています。

今後開催されるイベントにも、ぜひ注目してみてください。

■問い合わせ先
電話:075-708-5953 
メール:info@geneto.net

記事を書いた人

西絵美(Clay)

大阪の編集プロダクション「Clay」所属の編集・ライター。野球大好きの息子とオタク気質な娘、ツンデレのモモンガちゃんと、にぎやかな日々を過ごしています。お酒やドライブ、ハンドメイド、御朱印巡り…など多趣味でじっとできない私が感じた、リアルな“楽しい”を届けられたらと思っています。

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