徳島県神山町
神山町について
徳島県のほぼ中央、緑のなかを流れる清流と四季の変化に富んだ渓谷美を誇る鮎喰川の上流に神山町は位置しています。人口は4,600人程度の小さな町ですが、梅や桜、藤などをはじめとする植物に恵まれた素朴で美しい町です。特に「すだち」は日本一の生産量を誇る特産品です。
受け継いできた農林業が主力産業ですが、近年はサテライトオフィスの進出や神山まるごと高専の開校など、新たな動きも起きています。
神山すだち

すだちは徳島県原産の香酸柑橘で、歴史は古く、万葉の時代から利用されていたといわれています。特に神山町は昼夜の気温較差が比較的大きくて雨量も多いなど、すだちの栽培に適しており、日本で最も多く生産しています。
神山町には推定樹齢200年以上の古木があり、また、各農家にもすだちの古木が1~2本は植えられており、古くから、秋祭の魚ずしやおかずの調味料に愛用されてきました。
神山町の位置・地勢
本町は、徳島県東部の名西郡(神山町・石井町)に属し、町内の東側(広野地区)は県都徳島市、石井町と接しています。本町の役場と徳島市役所とは車で約45分という位置です。

町面積は、徳島県内24自治体の中で9番目に大きい173.30㎢、町の中央を東西に横断する鮎喰川上中流域に農地と集落が点在し、その周囲を町域の約 86%を占める300~1,500m級の山々が囲んでいます。山林は植林された杉、檜が多いものの、ミツバツツジやシャクナゲなどの自然植生群落もみられます。町の南西部の柴小屋自然林や最高峰雲早山の頂上付近に広がるブナ、カエデ類の高木、ヒメシャラなどの自然林は、清流鮎喰川の源となっています。
年平均気温は14℃前後、年間降水量は2,100mm前後です。季節によって寒暖の差が大きく、地区によっては冬に数センチの積雪があります。
歴史・沿革
神領地区には日本神話に登場する唯一の穀類の祖神である大宜都比売命(おおげつひめのみこと)を主祭神とする上一宮大粟神社(かみいちのみやおおあわじんじゃ)があることから、古くから先人たちがこの地に集い、粟などの穀類を生産し、生活が営まれていたと推測されます。この地は、古来、阿波の語源ともいわれる「粟生の里」と呼ばれ、多くの人が交流する拠点として栄えてきました。
江戸時代から明治にかけては、農民の娯楽として阿波人形浄瑠璃が盛んに上演されていました。その舞台を飾った襖絵が今も1,400点余り残されているほか、一時休止していた人形浄瑠璃座寄井座も町民と関係者の熱意で復活し、当時の息吹を現代に蘇らせています。また、小学生に伝統芸能を伝授する取り組みも始まっています。
町の沿革は、明治22年(1889年)市制町村制施行によって広野・阿川両村が合併した「阿野村」、下分上山・左右内両村が合併した「下分上山村」に、「神領村」「鬼籠野村」「上分上山村」を合わせた5村で存続していましたが、昭和30年(1955年)、5村が合併して「神山町」が誕生し、現在に至っています。
神山町の花・木・鳥
うめ(町の花)

2月から3月にかけ、かわいい花を咲かせる梅は、町の特産品として多く栽培されています。とても香りの良いこの花は、神山の里に、そして人々の心に春の訪れを告げてくれます。
神山杉(町の木)

自然条件に恵まれ、町内で最も多く植林されている杉は、古来から「神山杉」と呼ばれ、良質で用途が広く高く評価されています。すくすくと大空に向かって勢いよく成長し、その木立は雄大であり、まさに“健康で明るく豊かなまちづくり”のイメージにふさわしい木です。
ヤマドリ(町の鳥)

キジ科でキジよりやや大きく、赤茶色で町内の緑濃い森林などに生息しています。たくましく、美しい山鳥は、古い民謡の中にも「山は焼けても山鳥は飛ばぬ、かわいいわが子にひかされて・・・」と歌われており、“母性愛・人情”を思わせる鳥として知られ、広く町民に親しまれています。
