2024「三社祭」の見どころは?<br/>開催日程&浅草神社の歴史も紹介
2024年5月17日 〜 2024年5月19日

2024「三社祭」の見どころは?
開催日程&浅草神社の歴史も紹介

浅草神社 三社祭(2024年)
あさくさじんじゃさんじゃまつり
体験する
歴史・文化を感じる
東京都台東区

東京都台東区の「浅草神社」では、2024年5月17日(金)~19日(日)の期間、例大祭「三社祭」が開催されます。

本記事では、開催場所となる浅草神社の歴史、過去の三社祭の様子や見どころ、子供との楽しみ方などを紹介します。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「上野・浅草周辺の夏祭り」をまとめてチェック!

「浅草神社」とは?

浅草神社・正面鳥居
浅草神社・正面鳥居

「三社祭」の開催地は、東京・浅草の総鎮守であり、“三社様”と親しまれる「浅草神社」。創建は平安時代末期から鎌倉時代初期以降と考えられています。

「浅草寺」を創建した地元の文化人・土師真中知(はじのまなかち)の子孫が、観音菩薩(かんのんぼさつ)のお告げに従い、土師真中知、桧前浜成(ひのくまのはまなり)、桧前武成(ひのくまのたけなり)を祀り、「三社権現社」と称したのが、同社の起源とされています。

その後、明治時代の神仏分離令により浅草寺と分かれて「三社明神社」に改称。1873年(明治6年)に浅草神社という名前になりました。

日本を代表するお祭りのひとつ「三社祭」とは?

浅草のまちが熱気に包まれます
浅草のまちが熱気に包まれます

「三社祭」とは、毎年5月半ばの金~日曜に行われる、浅草神社の例大祭のこと。江戸風情が残る浅草のまちが1年でもっとも活気づく、初夏の風物詩です。

祭りの3日間、社殿や神楽殿では神事が行われ、浅草のまちには露店が並び大いににぎわいます。

2024年「三社祭」の開催内容、日程、スケジュールはどうなる?

:小腹がすいたら屋台でパワーチャージ♪(写真はイメージです)
:小腹がすいたら屋台でパワーチャージ♪(写真はイメージです)

2024年の「三社祭」は、5月17日(金)~19日(日)に開催。子供が喜ぶ屋台グルメも楽しめます。

18日(土)正午より行われる予定の「町内神輿連合渡御(ちょうないみこしれんごうとぎょ)では、浅草氏子44ヶ町の神輿約100基が浅草寺本堂裏広場に参集し、一基ずつ発進していきます。

また、最終日には雷門通りと馬道(うまみち)通りが交通規制され「お祭り広場」になります。町内神輿を間近で観ることができますよ。

公式サイトで日程・スケジュールをチェック!

【5月17日】華やかな「大行列」で幕を開ける

大行列(写真提供:浅草神社)
大行列(写真提供:浅草神社)

17日(金)は、おはやし屋台をはじめ、鳶頭木遣り(かしらきやり)、びんざさら舞、白鷺(しらさぎ)の舞、芸妓連(げいこれん)の手古舞(てこまい)などで編成された「大行列」が浅草のまちを歩き、祭礼の始まりを告げます。
※雨天中止

無形民族文化財「びんざさら舞」

びんざさら舞(写真提供:浅草神社)
びんざさら舞(写真提供:浅草神社)

「びんざさら舞」は、田植え行事を芸能化した「田楽舞」の一種で、国・東京都無形民俗文化財に指定されています。

「びんざさら」とは、数枚から100枚前後の竹もしくは薄い木を紐で束ねた、長さ15cmほどの楽器のこと。アコーディオンのように開いたり閉じたりすることでシャシャン、シャシャンと音が鳴ります。

美しい衣装を身にまとった演者が、びんざさらを打ちながら、穀物の豊かな実りと、悪霊退散の願いを込めて踊ります。

大行列で披露された神事「びんざさら舞」は、その後社殿と神楽殿でも奉納されます。

【5月18日】約100基のお神輿が練り歩く「町内神輿連合渡御」

威勢よく神輿(みこし)を担ぐ人々の姿にパワーをもらえます(写真提供:浅草神社)
威勢よく神輿(みこし)を担ぐ人々の姿にパワーをもらえます(写真提供:浅草神社)

18日(土)は、例大祭式典が斎行されたあと、約100基のお神輿が町内を練り歩く「町内神輿連合渡御(とぎょ)」が行われます。

町内神輿連合渡御 神輿を担ぐ子供たち(写真提供:浅草神社)
町内神輿連合渡御 神輿を担ぐ子供たち(写真提供:浅草神社)

氏子44町会の神輿が境内に集まり、1基ずつお祓いを受けたあと各町会を渡御します。ご神体や御霊代(みたましろ)が乗っているお神輿を渡御することで、神様にまちをご覧いただくことになるのだとか。

わざと神輿を上下左右に振り動かし荒々しく揺さぶることは「魂振り」(たまふり)と呼ばれ、神様の霊威を高めて豊作や豊漁、疫病退散を祈願しています。

小・中学生の子供たちが奉納する「巫女舞」

浅草神社の社務所で行われている巫女舞(みこまい)教室の様子(写真提供:浅草神社)
浅草神社の社務所で行われている巫女舞(みこまい)教室の様子(写真提供:浅草神社)

2日目と3日目は、神楽殿で巫女舞が奉納されます。

3日目の2024年5月19日(日)14時からは、浅草神社の巫女舞教室に通う生徒たちの舞が見られます。小・中学生の見事な舞に、祭りを見に来た子供も良い刺激を受けそうですね。

【5月19日】浅草神社本社神輿の3基が町内を渡御

神々しく力強い存在感を放つ本社神輿(写真提供:浅草神社)
神々しく力強い存在感を放つ本社神輿(写真提供:浅草神社)

祭りがクライマックスを迎える最終日の3日目。いよいよ浅草神社の本社神輿が氏子の各町内を渡御します。

本社神輿は「一之宮」「二之宮」「三之宮」の3基あり、一之宮には土師真中知命、二之宮には桧前浜成命、三之宮には桧前武成命の御神霊をお乗せします。

宮出しの様子(写真提供:浅草神社)
宮出しの様子(写真提供:浅草神社)

早朝6時頃に境内からお神輿が担ぎ出され(宮出し)、日中は3つのルートに分かれて渡御。16時頃から境内で奉演される太鼓の壮大な音色で、祭りの熱気は最高潮に!

日没後、20時頃に宮入り(神社境内へ戻ること)して祭礼行事が終わります。

三社祭は、浅草神社の年中行事のなかでもっとも大きなお祭りです。普段なかなか見ることができない神事が社殿や神楽殿で行われているので、親子で見に行ってみましょう。

とりっぷノート★より楽しむコツ

三社祭の3日間は、日にちや時間により神事などの内容が異なるため、事前に何を観たいのかチェックしてからおでかけするのがおすすめです。公式サイトもあわせて確認してくださいね。(いこーよとりっぷライター・岡本ハナ)

記事を書いた人

岡本ハナ

1983年フィリピン生まれ。4児(2男2女)の母。 大学在学中に読者モデルとして活動するかたわら、web制作会社でライターアシスタントとして勤務。現在は、映画や音楽などエンタメ情報、子供関連(不妊治療、発達障がい児など)をテーマに各メディアで執筆。料理下手だが、料理人の夫に感化されて料理&食育を勉強中! 多国籍料理が好き。

イベント基本情報

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
    お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。
イベント名浅草神社 三社祭(2024年)
ふりがなあさくさじんじゃさんじゃまつり
主催者名浅草神社
開催期間2024年5月17日 〜 2024年5月19日
開催時間神事により異なる
開催スポット浅草神社および周辺
住所東京都台東区浅草2-3−1
電話番号03-3844-1575
※電話番号の窓口は「浅草神社」社務所です
料金無料
アクセス【電車】東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線、東武伊勢崎線「浅草駅」から徒歩で約7分、つくばエクスプレス「浅草駅」から徒歩で約10分
駐車場駐車場なし
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公開日2023年04月25日/更新日2024年04月01日