金沢城の城下町が熱気に包まれる
約4時間にわたる大パレードは必見

石川県金沢市では、2024年5月31日（金）〜6月2日（日）まで、「第73回金沢百万石（かなざわひゃくまんごく）まつり」が開催されます。

まつりのメインイベントは、約4時間にもおよぶ大パレード「百万石行列」。金沢の伝統芸能などを交えながら市内を練り歩き、沿道の観客を魅了します。

金沢市最大級の規模を誇る「金沢百万石まつり」の見どころや、2024年の開催情報をご紹介します。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

金沢市の伝統が詰まった「金沢百万石まつり」とは

「百万石行列」の先導隊

例年6月上旬に開催され、例年40万人もの人が訪れる「金沢百万石まつり」。

加賀藩祖・前田利家（としいえ）公が、1583年（天正11年）6月14日に金沢城へ入城し、金沢の礎を築いた偉業をしのび開催されています。

期間中は、「百万石行列」をはじめ、金沢の伝統文化・芸能を感じるイベントがたくさん用意されています。露店なども並び、にぎわう金沢市でおまつり気分を楽しみましょう。

総勢2,000人以上の大パレード「百万石行列」

「鼓門」前から出発する武者隊の勇ましい姿 （画像提供：金沢市）

「金沢百万石まつり」の目玉は、例年2,000人以上の人々が金沢市内を練り歩く「百万石行列」です。

JR各線、IRいしかわ鉄道線「金沢駅」にある代表的なスポット「鼓門」（つづみもん）前で「出発式」が行われた後、パレードがスタート。約4時間かけて「金沢城」への入城を目指します。

「百万石行列」の見どころをご紹介していきましょう。

【見どころ1】獅子舞行列

「獅子舞行列」は豪華な獅子頭に思わず目を奪われます

「百万石行列」には、“加賀獅子”（かがしし）による「獅子舞行列」が登場します。

加賀獅子とは、金沢市の文化財にも指定されている伝統芸能のひとつ。

獅子は、大きな獅子頭（ししがしら）と、笛や太鼓などのお囃子（はやし）がすっぽりと入る巨大な蚊帳（かや）で構成されています。獅子の前には棒や刀などを持った人が獅子頭に向かって武術のような演技を行い、最後に獅子を討ちとります。

【見どころ2】加賀とび行列

揃いの法被（はっぴ）を身にまとった団員たちの粋な姿にくぎづけ！

「加賀とび行列」では、市内の49消防分団の団員が参加し、はしごに登りや技を披露します。

同行列は、「加賀とび」とよばれる江戸時代の加賀藩の火消しの組織が、はしごに登り、高所から火事の状況などを確認したことが始まりとされている「加賀とびはしご登り」に由来します。

【見どころ3】音楽隊や有名俳優

「百万石行列」を盛り上げる音楽隊の行進

吹奏楽隊やバトン隊がパレードを盛り上げるほか、毎年、有名俳優が前田利家公に扮して参列します。2024年は、俳優の仲村トオルさんが前田利家として登場。お松の方役には俳優の夏菜さんが決定しています。

【見どころ4】入城祝祭

かつて前田利家公が金沢城へ入城した様子を再現しています

「百万石行列」のフィナーレを飾るのは、金沢城公園内で行われる「入城祝祭」です。パレード中にも行われた「加賀獅子」や「加賀とびはしご登り」などの勇壮な演舞が繰り広げられ、感動のクライマックスを迎えます

金沢の伝統文化、芸能を満喫しよう

「百万石踊り流し」の一糸乱れぬ踊りに釘付け！

「百万石行列」以外にも、金沢の伝統を感じるイベントが満載です。

例えば、地元企業などの約60団体が揃いの浴衣や法被をまとって参加する「百万石踊り流し」も必見です。「金沢ホーヤネ」「ふれあい音頭いいね金沢」「百万石音頭」の3曲を優雅に踊り、会場は活気に包まれます。

2024年の開催情報

当日は露店も立ち並び、親子で楽しめます

2024年5月31日（金）〜6月2日（日）の期間に開催される「第73回金沢百万石まつり」。メインイベントの「百万石行列」は、6月1日（土）に行われます。

金沢の歴史や伝統文化にふれ、新しい魅力を発見してみませんか。

記事を書いた人

杞山穂花（Clay）

編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです！