江戸時代に始まった鴨川の灯籠流し<br/>打ち上げ花火やライトアップも
2024年8月10日

江戸時代に始まった鴨川の灯籠流し
打ち上げ花火やライトアップも

海施餓鬼流灯会(2024年)
うみせがきりゅうとうえ
見る
千葉県鴨川市

千葉県鴨川市の「小湊(こみなと)漁港」では、同市にある「誕生(たんじょう)寺」による灯籠流し「海施餓鬼流灯会」が2024年8月10日(土)に開催されます。

1703年(元禄16年)の元禄地震による津波で亡くなった人々を弔うために日蓮宗の大本山「誕生寺」が始めた「海施餓鬼流灯会」の見どころをご紹介します。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、誕生寺公式サイトなどをご確認ください

灯籠流しを始めた「誕生寺」とは?

仁王門は誕生寺にあるもっとも古い建造物
仁王門は誕生寺にあるもっとも古い建造物

「誕生寺」は、日蓮宗(にちれんしゅう)の開祖・日蓮聖人(にちれんしょうにん)の生誕の地にあるお寺です。この地に1276年(建治2年)、弟子の日家上人(※)が一棟(ひとむね) の建物を建立したのが「誕生寺」の始まりとされています。

境内には、水戸徳川家が寄進した十界本尊木像(じっかいほんぞんもくぞう)を安置する本堂や、1706年(宝永3年)に建立された仁王門などがあり、歴史や風格を肌で感じられます。

現在は日蓮宗の大本山として、全国から多くの人々が参拝しています。

※日家上人(にけしょうにん)/鎌倉時代中期から後期にかけての日蓮宗の僧

「海施餓鬼流灯会」とは?

妙の浦を漂う灯籠(とうろう)
妙の浦を漂う灯籠(とうろう)

「海施餓鬼流灯会」は例年8月10日に行われます。

1703年(元禄16年)の「元禄地震」による津波で亡くなった人々を弔うために始まり、第二次世界大戦後には戦没者の慰霊を兼ねて灯籠を流すようになりました

灯籠を流す場所は、「誕生寺」から徒歩6分ほどの場所にある「小湊漁港」。

灯籠流しのあとは花火が打ち上げられ、灯籠と花火が暗い海面を照らします。

2024年の開催情報

夕日で海面が赤く染まる
夕日で海面が赤く染まる

2024年の「海施餓鬼流灯会」は、8月10日(土)に開催されます。

例年j18時50分頃になると、大小の灯籠を持った灯籠行列が「誕生寺」の境内に建つ「祖師堂」(そしどう)を出発し、「小湊漁港」へ向かって歩き出します。漁港に到着したあとはお経を読み、お焼香をあげます。

そして19時時頃、いよいよ灯籠を海へ流します

19時20分からは花火の打ち上げが10分間行われ、「海施餓鬼流灯会」の締めくくりとなります。

とりっぷノート!「誕生寺」のライトアップもお見逃しなく

「誕生寺」では、2024年8月1日(木)から 8月18日(日)までの16時~22時頃まで、「日蓮のあかり」と題したライトアップが行われます。3,000本の竹灯籠のほか、仁王門や祖師堂がライトアップされる予定です。

車で訪れる場合、「安房小湊駅前市営駐車場」(164台 無料)が利用できますよ。(いこーよとりっぷ編集部)

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。

イベント基本情報

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
    お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。
イベント名海施餓鬼流灯会(2024年)
ふりがなうみせがきりゅうとうえ
主催者名誕生寺
開催期間2024年8月10日
開催時間19:00~
開催スポット小湊漁港 ※灯籠行列は誕生寺(千葉県鴨川市小湊183)
住所千葉県鴨川市小湊周辺
電話番号04-7095-2621
※電話窓口は「誕生寺」です
料金無料
アクセス【車】館山自動車道・君津ICから約1時間
【電車】JR外房線「安房小湊駅」から徒歩で約20分
駐車場駐車場なし
備考【開催情報】荒天の場合、2024年8月24日(土)に延期
【駐車場情報】市営小湊駅前駐車場を利用
公式URL公式URLはこちら
公開日2023年07月10日/更新日2024年07月01日