【2023年】関東近郊の灯籠流し12選<br/>子供に伝えたい日本伝統の光の行事
更新日2023年08月15日/公開日2022年07月05日

【2023年】関東近郊の灯籠流し12選
子供に伝えたい日本伝統の光の行事

体験する
歴史・文化を感じる
東京都台東区、神奈川県相模原市、ほか

日本各地で古くから行われてきた夏の風物詩「灯籠(とうろう)流し」。

水面を流れる美しい光に癒されながら、「自分が今ここにいるのは先祖のおかげ」と感謝する気持ちを子供に伝えられる貴重な体験です。

そこで今回は、関東近郊で開催される灯籠流しイベントをご紹介。灯籠流しが持つ意味もあわせて解説します。

【2023】関東近郊で開催の夏祭り情報はこちら!

送り火の意味もある「灯籠(とうろう)流し」とは?

山梨県富士河口湖町の「富士河口湖灯籠流し」(過去の開催時の様子)
山梨県富士河口湖町の「富士河口湖灯籠流し」(過去の開催時の様子)

灯籠流しは、お盆の時期にお迎えしたご先祖様を再び送る“送り火”として、昔から受け継がれてきた日本の伝統行事です。

日本各地で行われており、とくに京都の「嵐山灯籠流し」、広島の「ピースメッセージとうろう流し」などが有名です。

お盆の最終日である「送り盆」に、火を灯した灯籠を河川や海へ流すのが一般的ですが、そのまちの立地や風習、文化に基づき、さまざまな特色があります。

例年、福井県敦賀市の名勝「気比の松原」で行われる「とうろう流しと花火大会」
例年、福井県敦賀市の名勝「気比の松原」で行われる「とうろう流しと花火大会」

日本各地で踊られる盆踊りや、夏を彩る打ち上げ花火も、もとをたどれば亡くなった人々を供養する行事でした。そのため、灯籠流しとあわせて行う地域もあります。

お盆の時期は地域により異なる?

多くの地域では、新暦の8月15日を中心とし、先祖の霊を迎える8月13日の「迎え盆」から、16日に再び送りだす「送り盆」までの4日間をお盆とするのが一般的。

一方、東京をはじめとした一部地域では、7月13日から7月16日にお盆の行事を行うことが多くなっています。

そのため、送り火のひとつである灯籠流しも多くの地域では8月中旬に実施されますが、東京などでは7月中旬に行われることもあります。

それでは、関東近郊で行われる灯籠流しの行事をご紹介します。

【東京都台東区】下谷仏教会 流灯会(2023年7月17日)

会場となる「不忍池辨天堂」(しのばずのいけべんてんどう)と不忍池(ボート池)
会場となる「不忍池辨天堂」(しのばずのいけべんてんどう)と不忍池(ボート池)

いつも多くの人でにぎわう「上野恩賜公園」の不忍池が、穏やかな光に包まれる夏の恒例行事「流灯会(りゅうとうえ)」。

下谷仏教会が主催し、毎年7月17日に「不忍池辨天堂」にて執り行われます。

例年、灯籠の申し込みは当日の17時頃から。「不忍池辨天堂」の前と、「不忍池ボート場」で受け付けます(1挺1,000円)。

日が沈む19時頃になると、僧侶が読経を行うなか、ボートに乗ったスタッフが火を灯した灯籠を不忍池(ボート池)に流していきます。

「不忍池辨天堂」に参列する人々(2022年開催時の様子)
「不忍池辨天堂」に参列する人々(2022年開催時の様子)

また、「不忍池辨天堂」内の祭壇(施餓鬼壇/せがきだん)で19時から法要が行われ、誰でもお焼香に参列できます。

『花びらは散っても花は散らない。 形は滅びても人は死なぬ』という言葉があります。人の命は、悼む心がなくならない限り続くもの。

亡き人を想い悼む灯籠流しは『先祖がいたからこそ自分がいる』ということを親子で感じる良い機会になりますよ」(下谷仏教会・金嶺寺住職 末廣正栄さん)

■下谷仏教会 流灯会
開催日:2023年7月17日(日)
開催時間:19:00~
※灯籠申込は17:00~
料金:観覧無料 
※灯籠申込は1挺1,000円
開催場所:不忍池辨天堂
アクセス:【電車】JR、東京メトロ「上野駅」から徒歩で約8分/京成本線、成田スカイアクセス線「京成上野駅」から徒歩すぐ

【東京都千代田区】皇居千鳥ヶ淵 灯ろう流し(2023年7月26日~27日)

東京都千代田区の「千鳥ヶ淵」で、2023年7月26日(水)、27日(木)に開催される灯籠流し。

第二次世界大戦後の人々の心を癒やそうと、1958年(昭和33年)に始まったこのイベントは、千代田区の夏の風物詩。

皇居の北西側にあるお濠「千鳥ヶ淵」に、平和への祈りと大切な人への想いを込めた「希望の灯ろう」を流します。

約2,000挺の灯籠が用意され、優しい光が水面に揺らめきます。

参加方法は「船上贈り灯」(抽選)、「オリジナル贈り灯」(事前・当日受付)の2種類です。

船上贈り灯

ボートに乗り、光に包まれながら灯籠を流します。抽選で60組(1組3人まで)が参加できます。

■船上贈り灯
対象:1日60組(抽選/1組3名まで)
参加費:1艘5,000円(灯籠代、ボート使用料込)
申込方法:公式サイト内申込フォームより申込み
申込期間:2023年6月20日(火)〜6月30日(金)まで

贈り火

願いごとやメッセージを記入した灯籠をスタッフに託し、水上に流してもらいます。

事前に公式サイトでの予約購入、または観光案内所での事前購入できるほか、灯籠流しの開始時刻であるの19時まで申し込みが可能です。

■贈り灯
参加費:1挺1,500円

【WEBで予約購入】
申込方法:公式サイトより申し込み
申込期間:2023年6月20日(火)〜7月20日(木)

【観光案内所で事前購入】
購入場所:千代田区観光案内所(千代田区九段南1-6-17)
申込期間:6月20日(火)〜7月25日(火)
受付時間:10:00〜18:00
※第4日曜を除く

【当日受付】
申込場所:千鳥ヶ淵ボート場付近 灯ろう販売所(千代田区三番町2先)
申込期間:2023年7月26日(水)、7月27日(木)
受付時間:16:30〜19:00

平和について考えるよい機会になりそうですね。ぜひ親子で足を運んでみてください。

■皇居千鳥ヶ淵 灯ろう流し
開催日:2023年7月26日(水)、27日(木)
※雨天・荒天中止 
開催時間:19:00~20:00 (18:00頃~乗船開始) 
料金:観覧無料 
※灯籠流しの参加費が別途必要
開催場所:千鳥ヶ淵ボート場 (千代田区三番町2先)、千鳥ヶ淵緑道、九段坂公園(千代田区九段南2-2-18)
アクセス:【電車】東京メトロ、都営地下鉄「九段下駅」2番出口から徒歩で約10分/東京メトロ半蔵門線 「半蔵門駅」5番出口から徒歩で約10分

【東京都台東区・墨田区】隅田川とうろう流し(2023年8月12日)

吾妻橋の両岸、台東区側と墨田区側から灯籠を流します
吾妻橋の両岸、台東区側と墨田区側から灯籠を流します

浅草エリアの夏の風物詩、「隅田川とうろう流し」。例年、国内外から多くの観光客が集まります。

関東大震災や東京大空襲などで亡くなった人々を偲び、1946年(昭和21年)の「浅草復興祭」のときに始まりました。

墨田区側では、例年、キャンドルによるイルミネーションも
墨田区側では、例年、キャンドルによるイルミネーションも

その後、隅田川の護岸工事による休止期間を経て、2005年に復活。2019年からは隅田川を挟む墨田区と台東区の連携事業となり、吾妻(あづま)橋の両岸で同時開催されています。

浅草側からの景色(写真提供:台東区)
浅草側からの景色(写真提供:台東区)

浅草のまちやスカイツリーの夜景をバックに、ゆっくりと灯籠が流れていく光景は、眺めているだけで心が洗われるよう。

「それぞれの想いをのせた灯籠による幻想的な風景と隅田川沿いの水辺空間をお楽しみください」(墨田区観光協会・佐々木匠さん)

受付の様子(墨田区側)
受付の様子(墨田区側)

なお、灯籠の事前購入方法や当日の受付場所などは、台東区と墨田区とで異なりますのでご注意ください。

■隅田川とうろう流し
開催日:2023年8月12日(土)
開催時間:【式典・流し初め 】18:30~、【灯籠流し】18:45~20:00
料金:灯籠1挺、例年1,500円(なくなり次第終了)
開催場所:隅田川(吾妻橋付近両岸)
【台東区浅草側】隅田川 吾妻橋親水テラス
【墨田区側】 隅田川親水テラス、墨田区役所前うるおい広場
アクセス:【電車】都営浅草線、東京メトロ銀座線「浅草駅」から徒歩で約5~9分
当日販売:【台東区浅草側】吾妻橋西詰の墨田公園入口付近特設テント(14:00~)/【墨田区側】墨田区役所前うるおい広場(14:00~19:00)

「浅草観光連盟公式サイト」

すみだ観光サイト

【神奈川県相模原市】小倉橋灯ろう流し(2023年8月16日)

小倉橋周辺は、「かながわの景勝50選」や、「相模原(さがみはら)市登録有形文化財」に選ばれています
小倉橋周辺は、「かながわの景勝50選」や、「相模原(さがみはら)市登録有形文化財」に選ばれています

※2023年8月15日追記:台風7号の接近に伴い、開催中止になりました

神奈川県相模原(さがみはら)市の相模川では、2023年8月16日(水)に、毎年恒例の「小倉橋灯ろう流し」が行われます。

会場は、美しいアーチ形で「かながわの橋100選」にも選出されている小倉橋の周辺。ライトアップされた橋と、灯籠の明かりの共演により美しい光景が広がります。

家族連れもたくさん参加しています
家族連れもたくさん参加しています

「小倉橋灯ろう流し」では、700個の灯籠が流されます。ゆらゆらと川を渡っていく灯籠を親子で眺めましょう。

また、灯籠を購入して、灯籠流しに参加することもできます。2023年7月19日(水)~8月15日(火)の期間、相模原市内の販売協力店で事前購入できるほか、当日、会場でも購入できますよ。

灯籠には願いごとが書かれています
灯籠には願いごとが書かれています

当日は、灯籠流し以外にも、軽飲食や地域の特産物の販売、篠笛(しのぶえ)の生演奏が行われます。

情景の美しさと雅楽の音色、日本の夏の美しさを親子で堪能するひとときを過ごしにでかけませんか。

■小倉橋灯ろう流し
開催日:2023年8月16日(水)
開催時間:18:00~
※灯籠流しは19:00~
料金:観覧無料 
※灯籠は事前購入1,200円、当日1,500円(ともに1挺の価格)、
開催場所:相模川 小倉橋下
アクセス:【電車】JR各線、京王相模原線「橋本駅」からバス(橋03系統)に乗車、バス停「宮原」下車後、徒歩で約3分

【埼玉県杉戸町】古利根川流灯まつり(2023年8月26日~27日)

美しい光の帯が川を彩ります
美しい光の帯が川を彩ります

埼玉県杉戸町と隣の宮代町との境を流れる古利根川に、畳1畳分もの大きな灯籠が200~250挺も連なるお祭りです。

昭和初期に、両町の商店会が協力して「流燈會」(とうろうかい)として開始。1990年に「古利根川流灯まつり」として生まれ変わりました。

灯籠は、釘(くぎ)を使わずに組み立て細工の要領で地元の人たちが手作り。約1kmもの距離を光が連なる景色は、まるで地上に降りた天の川のようです。

沿道に飾られている灯籠は地元の人々や子供が手作りしました
沿道に飾られている灯籠は地元の人々や子供が手作りしました

2023年は大型灯籠の係留と飾り灯籠のほか、船の遊覧、人力車、踊り・ダンス・バンド・民謡・歌謡ショーなどのステージイベントが開催されます。

東武スカイツリーライン「東武動物公園駅」から歩いて3分ほどのエリアで開催されるので「東武動物公園」とあわせておでかけするのもいいですね。

■古利根川流灯まつり
開催期間:2023年8月26日(土)~27日(日)
料金:観覧無料 
開催場所:古利根川河畔
アクセス:【電車】東武スカイツリーライン「東武動物公園駅」東口から徒歩で約3分

【千葉県鴨川市】海施餓鬼流灯会(2023年8月10日)

千葉県鴨川市の「誕生寺」が、2023年8月10日(木)に「小湊漁港」で行う夏の風物詩のひとつ。

1703年(元禄16年)の元禄地震による津波で亡くなった人々を弔うために始まり、第二次世界大戦後には戦没者の慰霊を兼ねて灯籠を流すようになりました。

当日は、17時から「小湊漁港」の特設ステージにてイベントが開始され、18時50分頃に大小の灯籠を持った「灯籠行列」が「誕生寺」祖師堂を出発。その後、灯籠は小型船に載せられ、火を灯したのち次々と海上へ流されていきます。

終盤になると花火が打ち上げられ、海面には灯籠と花火の光が重なり合い、あまりの美しさに涙を流す人の姿も。

現在では、関東エリアだけでなく関西などからの参加も増えています。

■海施餓鬼流灯会
開催日時:2023年8月10日(木)
開催時間:17:00~20:10
料金:観覧無料 
開催場所:小湊漁港 ※灯籠行列は誕生寺(千葉県鴨川市小湊183)
アクセス:【車】館山自動車道・君津ICから約1時間、【電車】JR外房線「安房小湊駅」から徒歩で約20分

【群馬県高崎市】新町ふるさと祭り 花火大会・灯籠流し(2023年8月16日)

灯籠は、地元の人たちが手作業で組み立てています
灯籠は、地元の人たちが手作業で組み立てています

2023年に30回目を迎える、群馬県高崎市新町の「新町ふるさと祭り」。祖先を追悼し、地域の振興を図ることを目的に、高崎市新町商工会が主催しています。

灯籠流しは、18時30分から19時30分頃まで、温井(ぬくい)川の河畔「虚空蔵尊」(こくぞうそん)付近で実施。当日、誰でも灯籠流しに参加できます。

灯籠を購入したい場合は、高崎市新町商工会の窓口へ。7月初旬から1挺1,000円で販売しています(限定20個)。

流れゆく灯籠に祈りを捧げたあと、夜空には大輪の花火が打ちあがります。

新町烏川グラウンドには屋台が並びます
新町烏川グラウンドには屋台が並びます

打ち上げ場所は、灯籠流しの会場から土手を超えた先に広がる新町烏川グラウンドです。

「数は1,800発ほどですが、ここまで間近で打ち上がる花火はなかなかありません。おなかに響くドーンという音も、迫力満点です」(高崎市新町商工会スタッフ・山田さん)

■新町ふるさと祭り 花火大会・灯籠流し
開催日:2023年8月16日(水)
開催時間:灯籠流し18:30~19:30、花火大会19:50~20:55
料金:観覧無料 
※灯籠は1挺1,000円
開催場所:
【灯籠流し】温井川の河畔「虚空蔵尊」付近(群馬県高崎市新町34)
【花火大会】新町烏川グラウンド(群馬県高崎市新町2871)
アクセス:【電車】JR高崎線「新町駅」から徒歩で約15分

【栃木県足利市】渡良瀬川 灯ろう流し(2023年8月17日)

1950年(昭和25年)より毎年8月17日に渡良瀬川の岸辺で営まれている、栃木県足利(あしかが)市の伝統行事。市内17の寺院からなる「足利仏教和合会」が主催しています。

渡良瀬川の夕日
渡良瀬川の夕日

灯籠流しは、夕暮れとともに17時30分からスタート。夕日の美しさで知られる渡良瀬川で、感謝の心を添えて流しましょう。

灯籠は「足利仏教和合会」の寺院で事前購入すると1挺1,000円(7月末頃から販売開始)。当日、現地でも1,200円で販売されます。

■渡良瀬川 灯ろう流し
開催日:2023年8月17日(木)
開催時間:17:30~20:30
料金:観覧無料 
※灯籠は事前購入は1挺1,000円、当日は1,200円
開催場所:渡良瀬川 中橋と田中橋の間北岸
アクセス:【車】北関東自動車道・足利ICから約15分、【電車】JR両毛線「足利駅」から徒歩で約7分/東武伊勢崎線「足利市駅」から徒歩で約10分

【山梨県富士河口湖町】富士河口湖灯籠流し(2023年8月16日)

山梨県の人気レジャースポット・河口湖の湖畔にある「大石公園」で開催される灯籠流し。例年、地元住民や観光客など約4,000人が訪れる恒例行事です。

富士山を背景に、1,200挺以上の灯籠が湖面を彩る美しい情景は「富士河口湖灯籠流し」ならでは。

過去の様子
過去の様子

過去にはファミリーコーナーや灯籠づくりワークショップなども開催され、たくさんの親子が参加してきました。

2023年は、4年ぶりに人数制限はなく開催され、誰でも来場できます。

過去の様子
過去の様子

当日は、受付会場の「真如苑 真澄寺(しんにょえん しんちょうじ)別院」で灯籠を受け取り、メッセージを書いて組み立てます。

その後、湖畔を歩いて「大石公園」へ移動。願いを込めた世界で1つだけの灯籠を、親子で一緒に流すことができます。

また、18時15分から行われる「音楽と声明のセレモニー」は、世界平和や故人への祈りを捧げる荘厳な式典。当日の様子は公式サイトでライブ配信され、無料で見ることができます。

■富士河口湖灯籠流し
開催日:2023年8月16日(水)
開催時間:16:00~20:00
料金:無料
開催場所:【受付】真如苑 真澄寺別院(山梨県南都留郡富士河口湖町大石字湖中 2585-124)、【灯籠流し】大石公園(山梨県南都留郡富士河口湖町大石 2585)
アクセス:【電車】富士急行「河口湖駅」から河口湖周遊バスで約30分、バス停「河口湖自然生活館」下車、徒歩で約7分

【静岡県清水市】清水巴川灯ろうまつり(2023年7月16日)

約250年の歴史がある巴川の灯籠流し
約250年の歴史がある巴川の灯籠流し

静岡市清水区の巴川(ともえがわ)とその周辺では、2023年7月16日(日)に「清水巴川灯ろうまつり」が開催されます。

灯籠流しが行われるのは、巴川に掛かる児(ちご)橋~港(みなと)橋の区間に設置された5カ所の流し場。

亡き先祖への思い、家内安全、無病息災などの願いを込めて、約3,000挺の灯籠が巴川へと流されます。

さまざまな夜店にお祭り気分が盛り上がります
さまざまな夜店にお祭り気分が盛り上がります

灯籠流しの前後には、周辺の散策へ。巴川の川沿いには、夜店が並び、たくさんの人が家族連れでにぎわいます。

降り注ぐ火花が迫力満点の手筒花火
降り注ぐ火花が迫力満点の手筒花火

また、巴川に架かる稚児橋の上では、手筒花火が披露されます。「揚げ手」(あげて)と呼ばれる人が筒を抱え、天に向かって巨大な火柱を噴出させる光景はダイナミック! 打ち上げ花火も上がります。

■清水巴川灯ろうまつり
開催日:2023年7月16日(日)
開催時間:18:30~20:30
料金:無料
※灯籠は1挺1,000円
開催場所:稚児橋から港橋までの巴川流域(静岡市清水区江尻町~清水町周辺)
アクセス:
【車】東名高速道路・清水ICから約10分
【電車】JR東海道本線「清水駅」から徒歩で約20分

【静岡県沼津市】狩野川灯ろう流し(2023年7月28日)

JR東海道本線、御殿場線「沼津駅」南口から徒歩約10分、静岡県沼津市の狩野川河川敷では2022年7月29日(金)に「狩野川灯ろう流し」が行われます。

狩野川台風などによる水難者を追悼するために始まった行事で、毎年「沼津夏まつり・狩野川花火大会」の前日に開催。

18時から受付・灯籠の販売を行い、開会セレモニーのあと19時から灯籠を流します。

あゆみ橋と御成橋の間を約800挺の灯籠が流れ、その柔らかな光と御成橋の青いライトアップの対比に癒やされます。

翌日7月29日(土)と30日(日)は「沼津夏まつり・狩野川花火大会」です。毎年約30万人が訪れる大規模な花火大会で、昼間は多彩な催しで沼津のまちが活気にあふれます。

■狩野川灯ろう流し
開催日:2023年7月28日(金)
開催時間:【受付】18:00~19:30、【灯籠流し】19:00~20:00
開催場所:狩野川河川敷、御成橋上流左岸
アクセス:【電車】JR東海道本線、御殿場線「沼津駅」から徒歩で約10分
問合せ先:沼津市社会福祉課(055-934-4824)

【静岡県沼津市】戸田灯ろう流し(2023年8月16日)

ご先祖様を供養する灯籠が戸田川の河口から放流されます
ご先祖様を供養する灯籠が戸田川の河口から放流されます

静岡県沼津市のおたね川では、2023年8月16日(水)に、「戸田(へだ)灯ろう流し」が開催されます。

灯籠は、おたね橋付近から流され、川面を照らしながら戸田港へと流れていきます。

戸田地区は山に囲まれており、花火の音が幾重(いくえ)にも重なって聞こえます
戸田地区は山に囲まれており、花火の音が幾重(いくえ)にも重なって聞こえます

前日の15日(火)には、戸田港中央桟橋付近で、盆踊り大会と海上花火大会が開催。戸田港からスターマインなどが打ち上がり、夜空を彩ります。ぜひ、灯籠流しとセットでチェックしてくださいね。

■戸田灯ろう流し
開催日:
2023年8月16日(水)
開催時間:18:30~
料金:無料
※灯籠の一般販売はありません
開催場所:おたね橋、およびおたね川流域
アクセス:
【車】東名高速道・沼津ICから伊豆縦貫自動車道を経由し、伊豆中央道・伊豆長岡ICから約55分/新東名高速道・長泉沼津ICから約60分
【電車】伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」から東海バス(戸田行き)に乗車、バス停「戸田」下車後、徒歩すぐ

日本人が大切に受け継いできた灯籠流し。この夏、親子で体験してみてはいかがでしょう。

記事を書いた人

雨宮あかり

「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。

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