鎌倉で800年継承される伝統文化!
鶴岡八幡宮 例大祭の見どころ紹介
神奈川県鎌倉市の「鶴岡八幡宮」で、2024年9月14日(土)~16日(月・祝)の期間、「鶴岡八幡宮 例大祭」が行われます。
本記事では、鶴岡八幡宮の歴史や例大祭の見どころなどを紹介します。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「鶴岡八幡宮」とは
JR横須賀線、江ノ島電鉄「鎌倉駅」から徒歩で10分ほどのところにある鶴岡八幡宮。鎌倉幕府を築いた源頼朝(みなもとのよりとも)により創建された、800年以上の歴史を持つ由緒ある神社です。
武運の神である八幡神(はちまんしん)と総称される応神(おうじん)天皇、比売神(ひめがみ)、神功皇后(じんぐうこうごう)の三柱を御祭神として祀り、鎌倉時代から“武家社会の護り神”として広く崇められています。
また、武士が馬で駆けながら弓矢で的を射抜く「流鏑馬」と、魔除けの縁起物「破魔矢」(はまや)発祥の地としても知られています。
鶴岡八幡宮の歴史
鶴岡八幡宮の歴史は、源頼朝の祖先である源頼義(よりよし)が、鎌倉の由比ガ浜に八幡神を祀ったことからはじまります。
その後、源頼朝が、初の武家政権である鎌倉幕府の拠点を鎌倉の地に構えた1180年(治承4年)に現在の場所に遷しました。
鎌倉幕府の終焉(しゅうえん)とともに鎌倉の地は活気を失います。しかし、江戸時代に、初代将軍・徳川家康が鶴岡八幡宮を中心とした社寺の復興と保護に注力して観光地化が進み、国内外から多くの参拝者が訪れるようになりました。
「鶴岡八幡宮 例大祭」とは?
各神社にて一年に一度行われる特別なお祭り「例大祭」。鶴岡八幡宮の例大祭は、歴史書「吾妻鏡」(あづまかがみ)によると、1187年(文治3年)に源頼朝が催した放生会(※)と流鏑馬の奉納が起源だと伝えられています。
※放生会(ほうじょうえ):生きものを自然に放ち、殺生(せっしょう)を戒め命を尊ぶ行事
かつては太陰太陽暦(旧暦)の8月15日の満月の日に行われており、源頼朝が由比ヶ浜で千羽の鶴を放ち、放生会としていたそう。
現在では、太陽暦(新暦)の9月14日から16日までの3日間、盛大に開催されています。
「鶴岡八幡宮 例大祭」の見どころ
「鶴岡八幡宮 例大祭」の期間中は、厳粛な神事をはじめ、にぎやかな雰囲気に包まれる神賑(かみにぎわい)行事(※)などが開催されます。
※神賑行事:氏子などが主体となり、神様に奉納するもの
【見どころ1】宵宮祭(毎年9月14日)
毎年9月14日の夜には、大神様に祭りの開催をお知らせする「宵宮祭」(よいみやまつり)が執り行われます。
【見どころ2】 例大祭(毎年9月15日)
毎年9月15日には、神社本庁から神様に捧げる布である幣帛(へいはく)を奉る献幣使(けんぺいし)を迎え、宮司以下の神職、巫女(みこ)、舞を踊る八乙女(やおとめ)とともに例大祭の神事が厳かに開催されます。
また、神前には鈴虫が供えられ、静粛な雰囲気のなかに秋らしい虫の音が響きます。
【見どころ3】神幸祭(毎年9月15日)
毎年9月16日に行われる「神幸祭」(しんこうさい)では、神奈川県の重要文化財に指定されている神輿(みこし)3基を氏子が担ぎ、若宮大路(わかみやおおじ)を二ノ鳥居まで巡行します。
各神輿には、宮司をはじめとする神職や、神馬、錦旗・高張提灯(たかはりちょうちん)・太鼓・盾矛などの威儀物(いぎのもの)、神輿のお供をする供奉員(くぶいん)たちが加わり、総勢250名の大行列に! 数百メートルにもなる荘厳華麗な行列は圧巻のひとことです。
また、二ノ鳥居の下には御旅所(おたびしょ)が設けられ、鎌倉市無形文化財の指定を受けている鎌倉神楽(かぐら)の「八乙女舞」が、地元の小学生たちにより奉納されます。
【見どころ4】流鏑馬神事(毎年9月16日)
「流鏑馬神事」は、源頼朝の時代から受け継がれている伝統的な神事です。「吾妻鏡」には、1187年(文治3年)に源頼朝のもとで行われた「流鏑馬神事」が記載されており、鎌倉武士たちが名誉を賭けて臨んだ様子がうかがえます。
装束(しょうぞく)に身を包んだ射手(いて)が、馬で駆けながら3つの的を次々と射抜く勇壮な姿は迫力満点! 鎌倉武士を彷彿とさせ、まるでタイムスリップしたかのようです。
※2024年9月16日(月・祝)に予定されていた「流鏑馬神事」は中止となりました。
【見どころ5】鈴虫放生祭(毎年9月16日)
「鈴虫放生祭」(すずむしほうじょうさい)とは、例大祭で御神前にお供えした鈴虫を自然のなかに放つ神事です。生きものを自然に帰すことで生命を慈しむ放生会の心を引き継ぐ神事で、2004年(平成16年)に始められました。
舞殿で雅楽(ががく)の演奏と巫女による神楽舞が行われたあと、境内の柳原神池(やないはらしんち)のほとりに鈴虫が放たれます。鈴虫の鳴き声で涼を感じることができますよ。
2024年「鶴岡八幡宮 例大祭」は?
2024年の「鶴岡八幡宮 例大祭」は、9月14日(土)〜16日(月・祝)に開催されます。境内には飲食の屋台や遊べる出店などが並びますよ。
交通規制も実施
例年、神幸祭が催される9月15日は、神輿渡御(とぎょ)のため、若宮大路の二ノ鳥居より北側が車両通行止めになります。周辺も大変混雑しますので、おでかけの際は、交通機関を利用しましょう。詳細は公式サイトをご確認ください。
2024年「鶴岡八幡宮 例大祭」の開催日程
2024年「鶴岡八幡宮 例大祭」の行事日程を紹介します。開催日によって催される行事が異なるので、事前に確認してからのおでかけがおすすめですよ。
9月14日(土)
終日/鎌倉囃子(かまくらはやし)
10:00~15:00/献茶会
16:00/合唱会
18:00/宵宮祭
19:00/和太鼓演奏
9月15日(日)
終日/献華会
終日/鎌倉囃子
10:00/例大祭
10:00~15:00/献茶会
13:00/神幸祭
18:00/日本舞踊
9月16日(月・祝)
終日/献華会
終日/鎌倉囃子
10:00~15:00/献茶会
13:00/流鏑馬神事
16:00/焼亡の舞
17:00/鈴虫放生祭
※2024年9月16日(月・祝)に予定されていた「流鏑馬神事」は中止となりました。
800年余り継承されてきた伝統文化を間近で見ることができる貴重な機会。ぜひ親子で足を運んでみてくださいね。
とりっぷノート★大銀杏が見守るカフェも併設
境内散策のあとは、「鶴岡ミュージアム カフェ&ショップ」でほっとひといき♪明るく開放的な店内でオリジナルの和スイーツや軽食を楽しめるほか、お土産も購入できますよ。(いこーよとりっぷライター・岡本ハナ)
記事を書いた人
岡本ハナ
1983年フィリピン生まれ。4児(2男2女)の母。 大学在学中に読者モデルとして活動するかたわら、web制作会社でライターアシスタントとして勤務。現在は、映画や音楽などエンタメ情報、子供関連(不妊治療、発達障がい児など)をテーマに各メディアで執筆。料理下手だが、料理人の夫に感化されて料理&食育を勉強中! 多国籍料理が好き。
イベント基本情報
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イベント名 | 鶴岡八幡宮 例大祭(2024年) |
ふりがな | つるがおかはちまんぐう れいたいさい |
主催者名 | 鶴岡八幡宮 |
開催期間 | 2024年9月14日 〜 2024年9月16日 |
開催時間 | 行事によって異なる |
開催スポット | 鶴岡八幡宮 |
住所 | 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31 |
電話番号 | 0467-22-0315 |
料金 | 無料 |
アクセス | 【電車】JR横須賀線、江ノ島電鉄「鎌倉駅」から徒歩で約10分 |
駐車場 | 駐車場あり |
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