5月3日同時開催!山五十川地区に伝わる能楽&歌舞伎の見どころ紹介
山形県鶴岡市にある山五十川(やまいらがわ)地区では、2025年 5月3日(土・祝)に、地区に伝わる民俗芸能である「山戸能」と「山五十川歌舞伎」が奉納上演されます。
当日は、1カ所の会場で2つの民俗芸能を鑑賞でき、山形県の文化や歴史にふれることができます。
今回は、この民俗芸能を保存継承している「山五十川古典芸能保存館」の皆さんに「山戸能」と「山五十川歌舞伎」の歴史や見どころを教えていただきました。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「山戸能」と「山五十川歌舞伎」とは

「山戸能」と「山五十川歌舞伎」は、毎年春と秋に、地区内にある「河内(かわうち)神社」の祭典で奉納される、山五十川地区の民俗芸能です。
春は「春祭典」として毎年5月3日に、秋は「秋祭典」として毎年11月23日に行われます。
「山戸能」と「山五十川歌舞伎」は、どちらも山形県指定無形民俗文化財に指定されています。
一つの地区で二つの無形民俗文化財を守り続けていることは全国的にも珍しいといわれています。
「山戸能」について詳しく知ろう!
「山戸能」は、山五十川地区の鎮守である「河内神社」の例大祭に行われる能楽です。
1901年(明治34年)頃までは、120番ほどの曲目を持っていたといわれています。
しかし、現在は「羽衣」(はごろも)、「高砂」(たかさご)などの9番だけが伝承されており、毎年1曲ずつ演じられます。
にぎやかな「座揃囃子」(ざぞろいばやし)と10歳前後の子供たちが演じる「恋慕(れんぼ)の舞」が見られるのは全国でも珍しく、山五十川能ならではの特色のひとつです。
「山五十川歌舞伎」について詳しく知ろう!

「山五十川歌舞伎」は、五穀豊穣を祈願する民俗芸能として、「山戸能」とともに、地域に脈々と伝承されています。
河内神社の祭礼神事と深い関わりがあり、祭典では「山戸能」のあとに奉納上演されます。
由来は1704年からの江戸時代・宝永年間までさかのぼるといわれ、台本は古くから伝承された60数冊を保有しています。
演目では14狂言37場を伝承しており、1970年(昭和45年)には斎藤茂吉文化賞を受賞。県内外でも、高い評価を受けています。
2025年の開催情報
「山戸能」と「山五十川歌舞伎」が行われる2025年の「春祭典」は、例年通り5月3日(土・祝)に行われます。会場は、「山五十川古典芸能伝承館」です。
なお、「秋祭典」は11月23日(日・祝)に行われ、能と歌舞伎は「山五十川公民館」で上演されます。
事前に「山五十川公民館」へ問い合わせをすることで、「山戸能」の衣装などを収蔵した古典芸能収蔵館の見学も可能。より深く民俗芸能にふれたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
二つの無形民俗文化財を一度に鑑賞できる貴重な機会。ぜひ、親子で訪れて、山五十川地域の文化や歴史を体感してみましょう。
とりっぷノート♪「山五十川の玉杉」にも足を運ぼう!

山五十川地域を訪れたら、ぜひ同地域の観光名所である「山五十川の玉杉」にも足を運んでみてください。
玉杉は「山五十川熊野神社」の境内にあり、樹齢は推定1500年以上! 国指定の天然記念物にも指定されています。
根本の周囲約22m、目通り幹囲約11m、高さ約36mにもおよぶ杉の巨木で、その姿からは自然の神秘を感じられます。(いこーよとりっぷライター:杞山穂花)
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記事を書いた人
杞山穂花(Clay)
編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです!
イベント基本情報
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イベント名 | 山戸能・山五十川歌舞伎(山五十川 春祭典)(2025) |
ふりがな | やまとのう・やまいらがわかぶき(はるのさいてん) |
主催者名 | 山五十川古典芸能保存会 |
開催期間 | 2025年5月3日(土・祝) |
開催時間 | 12:30~16:20 |
開催スポット | 山五十川古典芸能伝承館 |
住所 | 山形県鶴岡市山五十川甲475-1 |
電話番号 | 0235-45-2949 ※電話窓口は「山五十川公民館」です |
アクセス | 【車】日本海東北自動車道・いらがわICから約5分 【電車】JR羽越本線「あつみ温泉駅」からバスに乗車(約20分)、バス停「山五十川」で下車後、徒歩で約10分 |
駐車場 | 駐車場あり |
公式URL | 公式URLはこちら |