「灯籠押し合い」が最大の見どころ
山車巡行・神楽舞・露店の出店も
新潟県新潟市では、旧豊栄市街地の葛塚エリアを舞台に、2025年9月6日(土)から8日(月)まで、「葛塚まつり」が開催されます。
祭りでは、各町内の灯籠巡行(とうろうじゅんこう)が見られるほか、最終日には灯籠(とうろう)の入舞(いれまい)、押し合いが行われ、葛塚の歴史や伝統を感じることができます。
今回は、歴史ある「葛塚まつり」について、「どんなお祭りなの?」「屋台は出るの?」といった開催情報を「葛塚まつり実行委員会」にお聞きしました!
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「葛塚まつり」ってどんな祭り?
「葛塚まつり」は、毎年9月6日から8日にかけての3日間で行われる、葛塚の「石動(いするぎ)神社」と「稲荷(いなり)神社」の秋の祭礼です。
石動神社の灯籠4基と稲荷神社の灯籠4基が、それぞれの町内から担ぎ出され、笛と大太鼓を先頭に町内を練り歩く伝統行事です。
最大の見どころは、灯籠押し合い! 大きな灯籠同士がぶつかり合う迫力あふれる光景が見られます。祭りのクライマックスで行われるこのぶつかり合いは「喧嘩(けんか)灯籠」ともよばれ、勝敗はなく、拍子木が鳴るまで続きます。
このほか、山車(だし)の巡行、神楽舞(かぐらまい)など、多彩な行事が祭りを彩ります。さらに、約200店が並ぶ盛大な露店も登場! 秋祭りならではのにぎやかな雰囲気を楽しむことができますよ。
「葛塚まつり」の歴史を知ろう!
葛塚という地名は、昔この地が沼地で、現在の「石動神社」の場所だけが小島だったことに由来します。小島には大木があり、葛の花が絡みついて美しく咲いていたため、人々は「葛塚」と呼ぶようになりました。
当時、一面の湿地であった場所は、1731年(享保15年)、松ヶ崎浜で阿賀野川の分水路が造られ、日本海へ直接流れるようになったことで、福島潟の水位が約2m下がりました。
その後、干拓が進み、集落ができるようになります。特に水運で栄えた葛塚は、人や物の集まる拠点となりました。
1754年(宝暦4年)に新発田藩領から幕府領となった葛塚では、庄屋の遠藤七郎左衛門らが開市を願い出、1761年(宝暦11年)10月8日に市の開催が許可されました。これが葛塚市のはじまりです。
翌年からは8月7日・8日を葛塚稲荷神社と石動神社の祭礼日と定め、1873年(明治6年)以降は新暦9月8日に稲荷神社の秋季祭礼が行われています。これの祭礼が、現在の「葛塚まつり」に発展したといわれています。
2025年の開催情報は?いつやるの?
2025年の「葛塚まつり」は、2025年9月6日(土)から8日(月)までの期間で開催されます。 今年は、土・日曜に重なるので、例年以上の盛り上がりが期待されます!
今年も、ダイナミックな灯篭のぶつけ合いが見られるほか、葛塚エリアの中心部では約200軒の屋台が出店し、祭りの活気を楽しむことができます。
■2025年の開催スケジュール
【9月6日(土)】石動神社まつり行列
【9月7日(日)】石動神社・稲荷神社まつり行列/露店
【9月8日(月)】稲荷神社まつり行列/灯籠入舞/灯籠押し合い/露店
交通情報は?トイレはどこにあるの?
祭り期間中は、葛塚エリアの中心市街地で交通規制が実施されます。祭りのメイン通りは車両通行禁止となり、混雑が予想されるため、早めの行動を心がけましょう。
また、子連れファミリーのおでかけで気になるのはトイレ問題。当日は公共施設(区役所、文化会館など)のトイレを利用できるので、ぜひそちらを活用してくださいね。
葛塚の伝統文化を受け継ぐ「葛塚まつり」。ぜひ親子で訪れて、熱気あふれる祭礼の魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか。
とりっぷノート♪「灯籠入舞」を先導する笛にご注目!
祭りの最大の見どころである「灯籠入舞」を先導する笛は「神降ろしの笛」ともよばれ、吹き手は特別に敬われます。
笛の吹き手は毎年、新品の祭り着物と白足袋、草履が贈られるほか、食事も高級料亭で振る舞われます。笛に不用意に触れることは固く禁じられ、万一かすっただけでも、町内代表が詫びを入れるほど神聖なものとして扱われています。(いこーよとりっぷライター:杞山穂花)
記事を書いた人
杞山穂花(Clay)
編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです!
イベント基本情報
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イベント名 | 葛塚まつり(2025) |
ふりがな | くずつかまつり |
主催者名 | 葛塚まつり実行委員会 |
開催期間 | 2025年9月6日 〜 2025年9月8日 |
開催時間 | 19:00~22:00※日によって異なる |
開催スポット | 新潟県新潟市北区葛塚地内 |
住所 | 新潟県新潟市北区東栄町1-1-14 |
電話番号 | 025-387-1356 ※電話窓口は「新潟市北区産業振興課 商工観光グループ」です |
料金 | 参加無料 |
アクセス | 【車】日本海東北自動車道・豊栄新潟東港ICから約5分/新新バイパス競馬場ICから約10分 【電車】JR白新線「豊栄駅」から徒歩で約5分 |
駐車場 | 駐車場あり |
備考 | ※駐車場は「北区役所」、「北区文化会館駐車場」などの臨時駐車場を利用 |
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