雪の中に華麗な火の輪が躍る
幻想的な小正月行事

秋田県仙北市の角館町数十カ所で、2026年2月14日（土）に、「角館の火振りかまくら」が開催されます。一年の無病息災や家内安全を願う伝統行事です。

「角館の火振りかまくら」会場周辺の天気

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神聖な火で一年の無病息災や家内安全を願う

角館の火振りかまくらは、江戸時代に久保田城下（現在の秋田市）で行われていた「かまくら」が伝わったとされています。

久保田城で行われていた「かまくら」は、左義長の流れをくんだ火祭りで、雪で囲いを作っていたものが「かまくら」と呼ばれていました。この囲いの周りでは、火のついた俵を棒の先に付けて振り回す（火振り）人々もいて、この武家で行われていた小正月行事が、町民に伝わったと思われます。

角館の「かまくら」は雪で「かまど」を作りますが、この「かまど」のことを「かまくら」と呼んでいます。角館の火振りかまくらは、この「かまど」に薪を入れて燃やすことから始まります。

高さ3メートルくらいの長木に稲わらを巻き付けた天筆に火をつけ、正月のお札や注連飾りなどを焼き、一年の無事を祈願します。

躍動感あふれる「角館の火振りかまくら」

火振りは、炭俵に１メートルくらいの縄を付け、「かまど」から炭俵に火を付けて縄の先端を持ち、自分の体の周囲を振り回しながら、無病息災や家内安全を祈ります。

主会場では火振りの体験ができますが、炭俵に限りがありますので、お早めにご来場ください。