埼玉・秩父「二十三夜寺（医王寺）」で少し遅めの初詣！護摩祈願や"開運けんちん汁"のふるまいも

埼玉県秩父にある皆野町（みなのまち）の「二十三夜寺（医王寺）」（にじゅうさんやじ（いおうじ））では、2026年1月25日（日）に「元朝大護摩」が執り行われます。

この行事は、「少し遅めの初詣」として、新年の始めに行われます。

境内では護摩供養（ごまくよう）が行われるほか、グルメなどの屋台も立ち並び、多くの参拝者でにぎわいます。

今回は、二十三夜寺（医王寺）の「元朝大護摩」について、2026年の開催情報や見どころを「二十三夜寺（医王寺）」にお聞きしました！

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「二十三夜寺（医王寺） 元朝大護摩（2026）」会場周辺の天気

情報提供：

「二十三夜寺（医王寺）」ってどんなお寺？

春を迎えると、桜が仁王門を包む美しい光景が見られます

秩父のなかでも自然豊かな三沢エリアに位置する「二十三夜寺（医王寺）」は、地元では「三沢の三夜様」として古くから親しまれてきた古刹です。

午年生まれを守る勢至菩薩（せいしぼさつ）をご本尊としてお祀りし、さらに聖徳太子にゆかりがあることでも知られています。

自然豊かな境内では、春の桜、秋の紅葉、冬の雪景色といった、四季折々の風景を楽しむことができるのも魅力です。

「二十三夜寺（医王寺）」の歴史や由来を知ろう！

「二十三夜寺（医王寺）」の境内の様子

かつて、聖徳太子がこの地を巡ったとき、諏訪明神（すわみょうじん）から夢のお告げを受けました。そして、「ここは仏の教えが広がる地である」と悟った聖徳太子は、自ら薬師如来像を彫り、小さな草庵に安置しました。これが奥の院のはじまりとされています。

その後、聖武天皇の時代には行基（ぎょうき）が訪れ、勢至菩薩（せいしぼさつ）を祀りました。

さらに弘仁元年（810年）には、弘法大師がこの地を霊場と考え、建物を整備しました。さらに、法大師は自ら刻んだ馬鳴菩薩像を寺院に安置したといわれています。

江戸時代に入ると、1660年（万治3年）に本堂が再建され、1704年（宝永元年）に仁王門、1708年（宝永5年）に庭園が整備されました。さらに、1713年（正徳3年）には奥の院薬師堂も再建され、現在の姿が形づくられています。

二十三夜寺（医王寺）の「元朝大護摩」とは？

「元朝大護摩」斎行時の本堂前の様子

「二十三夜寺（医王寺 ）」では、毎年旧暦の1月1日付近の、1月最終日曜に「元朝大護摩」が斎行されます。

この大護摩は「さんやさまの元朝護摩」ともよばれ、近隣の市町村はもちろん、埼玉県外からも参拝者が訪れる、二十三夜寺最大の行事です。

護摩とは、供物などを火で燃やし、その炎に願い事を託す儀礼のこと。

「元朝大護摩」では、例年、早朝の6時30分から14時30分までの間、合計6回の護摩を焚き上げます。

2026年の開催情報は？いつやるの？

護摩祈願は本堂で執り行われます

2026年の「元朝大護摩」は、1月25日（日）に執り行われます。

午年生まれを守る勢至菩薩にゆかりのあることから、午年の2026年は、例年よりも大きなにぎわいが予想されます。

護摩祈願は、家内安全や身体健全、商売繁昌をはじめとするさまざまな願い事が炎に託されます。当日の臨時祈願も受け付けているので、思い立ったときに祈りを届けられますよ。

さらに、無料の「開運けんちん汁」のふるまいも！　参拝の際には、体がじんわりと温まる一杯をぜひいただいてくださいね。

境内には露店もずらりと並び、活気のある雰囲気につつまれる「元朝大護摩」。ぜひ親子で、少し遅めの初詣に訪れてみてはいかがでしょうか。

とりっぷノート♪指定日限定のお守りをチェック！

「無上力お守り」（初穂料：2,000円）

二十三夜寺（医王寺）では、1月1～3日、「元朝大護摩」の斎行日、毎月23日、旧暦23日の限定で、「無上力お守り」が頒布されます。

ご本尊である勢至菩薩は、智慧の光であらゆる存在を照らし、人々の心の迷いを取り除く「無上の力」をお授けするといわれています。

その力にちなんだお守りを購入して、ご利益を授かってみてはいかがでしょうか。（いこーよとりっぷライター：杞山穂花）

記事を書いた人

杞山穂花（Clay）

編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです！