荒々しい太鼓の音がまちに響き渡る
1,200年以上続く静岡市の伝統行事
静岡県静岡市清水区にある「豊積(とよづみ)神社」で、2024年1月1日(月・祝)に「由比のお太鼓祭」(ゆいのおたいこまつり)が行われます。
由比の町に響き渡る太鼓の音と歌声が、新しい年の幕開けを伝えてくれます。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「由比のお太鼓祭」とは?
静岡市清水区由比町の「豊積神社」で元旦から3日未明にかけて行なわれる「由比のお太鼓祭」は、静岡県の無形文化財に指定されている伝統行事。元来、祭りは3日未明まで続いていましたが、2023年から元日の1日のみの開催に縮小されています。
威勢よく太鼓をたたきながら地域一帯を練り歩き、家内安全や豊漁を祈願する漁師町ならではのお祭りです。
元日のお昼ごろ、豊積神社から村内巡行へ出発する「渡り初め」が行われ、太鼓に合わせて歌を歌いながら旧街道を練り歩きます。
そして、祭りの最後に神社境内に入り、激しく太鼓をたたく「送り太鼓」が行われます。
「由比のお太鼓祭」の由来・歴史
征夷大将軍・坂之上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が蝦夷討伐に行く途中、豊積神社に立ち寄り戦勝を祈願。
数年後、勝利を収めた田村麻呂が戦勝のお礼に再び立寄った際に、村人たちは3日間にわたり酒や肴(さかな)でもてなし、太鼓を打ち鳴らしてお祝いしたのが「お太鼓祭り」の始まりといわれています。1,200年もの長きにわたり伝えられている伝統行事です。
※現在、お祭りは元日の1日のみの開催に縮小されています
2024年の「由比のお太鼓祭」 は?
お祭りを挙行している豊積会(青年部)に入団する若者が年々減少し、担い手不足になっていることから、2023年に引き続き2024年のお祭りも2024年1月1日(月・祝)の元日のみに凝縮して執り行われる予定です。お祭りは、豊積神社にてお昼ごろから開始の予定です。
とりっぷノート!ここに注目
少子高齢化などによる時代の流れからお祭りに参加できる担い手が減少していますが、1,200有余年の歴史あるお祭りが永遠に継続できるよう、また見応えのある「お太鼓祭り」の復活に向け微力ながら努力する所存です。
由比は『桜えび』のまちです。ぜひ1度見に来てください。(豊積神社 お太鼓祭り保存会々長・原裕喜さん/2022年取材)
記事を書いた人
宇都宮薫
多摩美術大学卒業。編プロ勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、書籍(ビジネス書・実用書・コミックエッセイ等)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは生活情報全般、出産育児、健康、おでかけ、グルメなど。趣味は地図を見ること、まち歩き、絵を描くこと♪
イベント基本情報
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イベント名 | 由比のお太鼓祭(2024年) |
ふりがな | ゆいのおたいこまつり |
主催者名 | 豊積神社 |
開催期間 | 2024年1月1日 |
定休日 | 【豊積神社出発(旧道を1往復)】14:30~16:30 【一般参加のお太鼓祭り(豊積公園)】16:30~17:00 【子ども太鼓・三連太鼓(豊積公園)】17:00~17:40 【豊積公園から豊積神社へ移動】17:40~18:15 【送り太鼓(豊積神社境内)】18:15~19:00 |
開催スポット | 豊積神社(一部イベントは豊積公園で実施) |
住所 | 静岡県静岡市清水区由比町屋原185 |
電話番号 | 054-221-1066 ※電話窓口は、「静岡市観光交流文化局文化財課」です |
料金 | 入場無料 |
アクセス | 【車】東名高速・富士ICから約25分 【電車】JR東海道本線「由比駅」から徒歩で約13分 |
駐車場 | 駐車場なし |
公式URL | 公式URLはこちら |