特別な温度管理で咲かせる
新春を祝う牡丹を見に行こう
埼玉県東松山市にある「東松山ぼたん園」で、2024年1月13日(土)から28日(日)まで、「新春ぼたん展」が開催されます。
特別な技術と栽培方法で栽培され、新春に開花する牡丹(ぼたん)を鑑賞できるイベントをご紹介します。
関東有数の牡丹園「東松山ぼたん園」
「東松山ぼたん園」は、1900年に開園した関東有数の歴史ある牡丹園です。東松山市のシンボル花である「牡丹」の普及活動の一環として開園されました。
園内には約150種類、約6,500株もの牡丹が植えられており、植栽されている牡丹の株の多さは日本最大級といわれています。
新年のお祝いにぴったり!特別栽培の牡丹を見に行こう!
牡丹は、華やかな大輪の花姿から「花王」や「花神」とも呼ばれ、どの品種も見事な花を咲かせます。花の色も赤、白のほかピンクや紫など多くの色があり、通常は、4月上旬から5月上旬に見ごろを迎えます。
「東松山ぼたん園」では、縁起の良い花として親しまれている牡丹で新しい年の始まりを祝いたいという想いから、一足早く新春に花を咲かせる特別栽培が行われています。
温度管理が決め手!春に咲く牡丹を真冬に咲かせる抑制栽培
牡丹の品種の中には、冬に開花する「寒牡丹」という種類もありますが、「東松山ぼたん園」の「新春ぼたん展」で展示されるのは、元々春に咲く品種の牡丹です。
「寒牡丹」は、黒い茎で葉がほとんどない品種ですが、「新春ぼたん展」で観賞できる牡丹は、葉がたくさんついて茎が青々として、春の牡丹同様大きく色鮮やかな花が楽しめます。
春に咲く牡丹をどうやって真冬に咲かせるのかというと、春と夏には低温の環境で管理し、開花を抑制させ、秋に温度を調整しながら冬に開花させる特別な温度管理が行われているからなんです。
この温度管理の技術は「抑制栽培」と呼ばれ、日本一の牡丹の生産地である島根県松江市の「日本庭園由志園(ゆうしえん)」から指導を受けて管理が行われています。
雪ん子のような姿がかわいい「藁ぼっち」
「新春ぼたん展」で展示される牡丹には、「藁ぼっち」という藁の帽子のようなものが被せられています。「藁ぼっち」は、雪や霜から牡丹を守ってくれます。
「東松山ぼたん園」の「藁ぼっち」は、スタッフの方によってひとつひとつ手作りされているそうですよ。
牡丹と合わせて楽しみたい!可憐なロウバイ
「東松山ぼたん園」では、牡丹のほかに、紫陽花(あじさい)やモミジなどが植えられ、1年を通して植物を楽しめます。
ちょうど「新春ぼたん展」と同時に楽しめるのは、園内のロウバイ。ロウバイは、新春の花ともいわれ、例年1月下旬から2月中旬頃に見頃を迎えます。
まるでロウ細工のようにつやがあり透き通った黄色の小さな花をたくさん咲かせます。ロウバイの花からは甘さと爽やかさが合わさった香りがします。
園内には大型遊具が設置されている広場もあり、家族のおでかけにもおすすめです。新春の牡丹を鑑賞しに「東松山ぼたん園」へおでかけしてはいかがでしょうか。
記事を書いた人
大縄典子
いこーよとりっぷ編集部/転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。
イベント基本情報
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イベント名 | 新春ぼたん展(2024年) |
ふりがな | しんしゅんぼたんてん |
開催期間 | 2024年1月13日 〜 2024年1月28日 |
開催時間 | 10:00~15:00 |
開催スポット | 東松山ぼたん園 |
住所 | 埼玉県東松山市大字大谷1148-1 |
電話番号 | 0493-81-7607 |
料金 | 新春ぼたん展開催期間中は「無料」です。 春のぼたんの開花時期のみ「有料」となります。 |
アクセス | 【公共交通機関】東武東上線「東松山駅」から東松山市市内循環バス(大谷コース)「東松山ぼたん園南」下車、徒歩10分 【車】関越自動車道「東松山IC」から約15分 |
駐車場 | 駐車場あり |
備考 | 小雨決行・荒天時中止 |
公式URL | 公式URLはこちら |