
米どころ魚沼で豊作を祈願
魚沼三大奇祭のひとつ
新潟県魚沼市の折立地区で、2023年3月5日(日)に「湯の里雪まつり百八灯(ひゃくはっとう)」が行われます。
「百八灯」は魚沼市の江戸時代初期から続く伝統行事で、「魚沼三大奇祭」のひとつです。米どころ魚沼で豊作を祈願する「湯の里雪まつり百八灯」をご紹介します。
百八灯はどんな伝統行事?
「百八灯」は、魚沼市折立地区で江戸時代から続く豊年満作や無病息災を願う伝統行事です。
江戸時代の頃は2月の「初午(はつうま)」に行われていましたが、現在は「湯の里雪まつり百八灯」として、毎年3月第一日曜日に行われています。
雪に覆われた山々に火が灯される!
「百八灯」は、稲を象徴する農耕の神様「稲荷大明神」に豊年満作を祈願します。魚沼市の折立地区にある里山の麓のお稲荷様の社から、山の頂上まで108個の稲藁が置かれ、日が沈むのを待って点火が行われます。
まだ雪が残る山々が燃え上がる幻想的な空間が広がり、「百八灯」のお囃子の合唱が響き渡ります。

幻想的な空間に演出する舞台裏
美しい「百八灯」の炎は、地域の人々の力によって作り出されています。積雪が2mを超える年も多い豪雪地帯の魚沼市。雪が残る山の稜線に沿って稲藁を運ぶのもかなりの重労働。
「年行司」と呼ばれている、持ち回りで祭りの担当をする人たちが、かんじきを履いて稲藁を背負い、山を登って行きながら、稲藁を並べます。火を点火するため、稲藁が雪で湿らないように気を使いながら作業が行われます。
お祭りの当日の13時からは、藁背負いの体験もできます。貴重な地域の文化や伝統に触れられますよ。
お祭り会場では、打ち上げ花火も!
「湯の里雪まつり百八灯」のお祭り会場では、演芸舞台が披露されます。また、甘酒や豚汁などが無料で振る舞われます。
なかでも、味わっておきたいのは、折立名物の「6人餅つき」。6人が一斉についたお餅はふわふわの絶品です。
お祭りの最後には花火が打ち上げられ、最大の盛り上がりを見せます。

魚沼の伝統や文化を親子で体験できる貴重なイベント、楽しい演芸や花火などのお祭りとあわせて楽しんでみてはいかがでしょうか。
とりっぷノート♪「初午」っていつのこと?
「初午」とは、2月初めの午の日のことを言います。昔は、旧暦で月日を数えていたため、旧暦の2月初午の頃はちょうど農業の開始のころに当たります。そのため、豊年満作を願うために、「百八灯」は毎年初午に行われていたと言われています。(いこーよとりっぷ編集部・大縄典子)
記事を書いた人

大縄典子
いこーよとりっぷ編集部/転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。
イベント基本情報
| |
---|---|
イベント名 | 湯の里雪まつり百八灯(2023年) |
ふりがな | ゆのさとゆきまつりひゃくはっとう |
開催期間 | 2023年3月5日 |
開催時間 | 点火:19:30~ |
住所 | 新潟県魚沼市下折立430 |
アクセス | 【車】 関越自動車道 小出ICより車で約15分 【公共交通機関】 JR上越線 浦佐駅よりタクシーで約35分 |
駐車場 | 駐車場あり |
公式URL | 公式URLはこちら |