「多摩川梨」の季節も終盤!まだ楽しめる季節の味を見つけに行こう
更新日2023年09月20日/公開日2023年09月19日

「多摩川梨」の季節も終盤!まだ楽しめる季節の味を見つけに行こう

コラム

こんにちは。神奈川県川崎市多摩区でタウンプロモーション事業を担当している仲村です。

9月に入ってもまだまだ暑い日が続きますね。そんなときは、旬の“梨”! 中国では2000年以上も前から梨を、夏バテ疲労に役立つ“百果の宗”(ひゃっかのそう)と呼び、珍重してきたそうです。

のどの渇きをいやし、体を冷やす効果があるともいわれている梨は、今でも暑い季節の強い味方です。

そんな梨は、川崎市多摩区でも栽培されています。

川崎市多摩区は江戸時代から続く梨の一大生産地

多摩川梨
多摩川梨

神奈川県の川崎市を中心に、東京都の稲城(いなぎ)市や小平市、日野市など多摩川流域の自治体で収穫される“日本なし”の総称を「多摩川梨」といいます。

多摩川によって運ばれた沖積土壌(ちゅうせきどじょう)は、梨の栽培に非常に適しており、とてもおいしい梨が生産されます。

川崎市では、本市オリジナルの梨「長十郎」(ちょうじゅうろう)の発祥の地である大師河原(だいしがわら)周辺から梨の栽培が始まりましたが、宅地化の進展に伴い、大正時代の後期から昭和の初めにかけて上流の高津・稲田・菅(すげ)・生田(いくた)地区に栽培地が移りました。

現在では、多摩丘陵の宮前地区や柿生(かきお)地区でも栽培されています。

また、現在の川崎市では、同市で誕生した「長十郎」や「生水」(いくすい)をはじめ、定番の「幸水」、「豊水」など、さまざまな種類の梨が栽培されています

「多摩川梨」の種類

長い歴史がある川崎市の「多摩川梨」栽培。ここで、川崎市で誕生した「多摩川梨」の品種をいくつか紹介します。

長十郎

「長十郎」赤梨/糖度12度/販売期間: 9月上~中旬
「長十郎」赤梨/糖度12度/販売期間: 9月上~中旬

1893年(明治26年)に大師河原村(現在の川崎区出来野/できの)の当麻辰次郎さんの梨園から、ほかの梨とは違う品種が発見され、発見者の屋号をとり、「長十郎」と名付けられました。

大きさは、300~400g程度で、シャリシャリとしっかりした歯ごたえがあり、ほどよい甘味があるのが特徴

生水

「生水」赤梨/糖度13度/販売期間:9月上~中旬
「生水」赤梨/糖度13度/販売期間:9月上~中旬

「長十郎」の発見から100年余り経った平成13年(2001年)、多摩区生田の太田祐典さんが「豊水」に「二十世紀」を交配し、新たに登録された品種。

生田で育成された梨ということで「生水」と名付けられた。大きさは500~700gと大きめで、やや酸味がある甘くておいしい品種

梨狩りが楽しめる観光農園に行こう!

梨は追熟しない果物なので、新鮮なうちに食べるのが一番! 川崎市内には梨狩りが楽しめる農園があります。

中イ園(なかまるいえん)

農園内の様子
農園内の様子
生産者の石井和利さん
生産者の石井和利さん

川崎市の名産である「多摩川梨」を、心を込めて生産している「中イ園」(イは囲み文字)。園内では「幸水」や「豊水」など、おいしい品種をもぎ取ることができます。

収穫期間:8月中旬~9月中旬
収穫可能時間:9:00~17:00
収穫可能日:土・日曜(平日不可)
住所:多摩区中野島3-31-40 
アクセス:JR南武線「中野島駅」から徒歩約10分
TEL:044-911-6800
※緊急時は090-1690-3749へ
予約:もぎ取り事前予約可
公式サイト:なし

「多摩川梨」の直売所もチェック!

収穫最盛期には、区内各所で「多摩川梨」の直売所がオープンします。

梨以外にも、季節の野菜・果物が並ぶこともあり、複数店舗を回るのもおすすめ。

中政梨園(なかまさなしえん)

袋をかけて栽培する「有袋栽培」で丁寧に育てられています
袋をかけて栽培する「有袋栽培」で丁寧に育てられています

販売品種は、幸水、秀玉、豊水、あきづき、二十世紀、新高です。

住所:川崎市多摩区中野島1-9-12
アクセス:JR南武線「中野島駅」から徒歩約3分
TEL:044-944-2664

公式サイト

すみや梨園

袋をかけて栽培する「有袋栽培」で丁寧に育てられています
袋をかけて栽培する「有袋栽培」で丁寧に育てられています

販売品種は、幸水、豊水、二十世紀、あきづきです。

住所:川崎市多摩区登戸650 
アクセス: JR南武線「中野島駅」から徒歩で約15分/JR南武線。小田急小田原線「登戸駅」または小田急小田原線「向ヶ丘遊園駅」から徒歩で約15分
TEL:044-911-3431

公式Instagram

松屋梨園(まつやなしえん)

袋をかけて栽培する「有袋栽培」で丁寧に育てられています
袋をかけて栽培する「有袋栽培」で丁寧に育てられています

販売品種は、幸水、豊水、秀玉、八達、あきづき、清玉、南水、かおり、青新高、新高、にっこり、洋梨(ル レクチェ)です。

住所:川崎市多摩区生田3-4-10 
アクセス:JR南武線「中野島駅」から徒歩15分
TEL:044-281-4791

公式サイト

そのほかの川崎市内の「多摩川梨直売所」を詳しくチェック!(外部サイト)

おうちでも楽しめる!多摩川梨にちなんだオリジナル商品

多摩川梨の一大産地・中野島で見つけた、おうちでも楽しめるおすすめのお土産をご紹介します!

【洋菓子とジャムの店 梨の木】梨ジャム

店の外観
店の外観

お店の裏の畑で育った梨を贅沢に使用した自家製ジャム。「香麗」(こうれい)、「なつみず」など、珍しい品種の梨で作ったジャムもあります。

梨ジャムは150g入り450円
梨ジャムは150g入り450円

ごろっと大きめの梨も入っていて、風味や柔らかさの違いが楽しめます。

営業時間:10:00~12:30、14:00~18:00
定休日:水曜
住所:川崎市多摩区布田18-10
TEL:044-819-7263

【和菓子司 ほし乃】梨の花子

「梨の花子」(6個入480円、税別)
「梨の花子」(6個入480円、税別)

中野島地区の老舗和菓子店で30年以上愛されているロングセラー商品「梨の花子」(なしのはなこ)。

梨の白い花びらをイメージし、餡をホワイトチョコでコーティングした小さなお菓子。冷やして食べるとパリッとした食感が出ておすすめ。

営業時間:平日は 9:00~20:00、 日・祝日 は9:00~19:00
定休日:不定休
住所:川崎市多摩区中野島6-25-1
TEL:044-922-6238

旬の農作物・梨が楽しめる川崎市多摩区。ぜひ親子で味わってみては?

記事を書いた人

仲村渚

神奈川県川崎市の北部「多摩区役所」でタウンプロモーション事業を担当しています。雄大な多摩川、緑豊かな生田緑地、特色ある文化施設など、首都圏から日帰りで行けるスポットを紹介します。

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