紅白なます
【おせち料理の意味】

なますに込められた願いとは

おせち料理の紅白なますの意味

「清らかな生活」を願う

色が白い野菜である大根は、その見た目から「清らかな生活」を願い食べられるようになったそう。また、「大根」という文字の通り、「大地」にしっかりと「根」を張る野菜のため、「家の土台がしっかりし、一族が栄えますように」という願いも込められていると言われています。

また、見た目も鮮やかな「紅白なます」は、紅白の水引をモチーフにしている縁起物の食べ物。、家の「平和を願う」という想いが込められています。

もともと、なますは肉・魚料理！？

なますは、中国から伝えられたと言われています。もともとは肉や魚を細切りにしたものを「なます」と呼んでおり、奈良時代では肉の細切りを「膾」、魚の細切りを「鱠」という漢字で書かれていたそうです。

今でも韓国料理のユッケは漢字では「肉膾」と書きます。中国からやってきたこの料理は日本の他に韓国にも広まっていったんですね。

おせち料理とは

おせち（お節）料理の「節」とは、古くから日本で季節の節目にあわせて年に数回行われていた大切な行事のこと。その行事のために作られた、特別な料理のことを「お節」と呼ぶようになりました。

年に数回行われていた「節」の行事ですが、次第に「年神様」に感謝する「正月」が一番盛大に祝われるようになったため、正月のお祝い料理のことを庶民の間で「おせち」と呼ぶようになったと言われています。