出汁の効いた濃いめのお汁に舌鼓<br/>江戸前の手打ちそば「神田まつや」

出汁の効いた濃いめのお汁に舌鼓
江戸前の手打ちそば「神田まつや」

神田まつや
かんだまつや
食べる
東京都千代田区

東京メトロ丸ノ内線「淡路町駅」、都営新宿線「小川町駅」から歩くこと約1分。歴史を感じる趣のある店構えの「神田まつや」は、常にお客さんが絶えない人気の老舗そば屋さん。

濃いめのお汁が特徴の江戸前そばが楽しめます。昔ながらの本格手打ちそばを味わいに子供と足を運んでみましょう。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「神田明神」周辺を散策するならこちら!

下町の風情漂う人気の老舗そば屋

「神田まつや」の外観
「神田まつや」の外観

1884年(明治17年)創業の「神田まつや」は、手打ちの江戸前そばが食べられる老舗のそば屋さんです。

神田のビル街にある店舗は、創業当時の面影が残る重厚な木造建築で、下町の風情が感じられます。美食家として知られる小説家の池波正太郎(いけなみしょうたろう)も同店のファンだったのだとか。

その本格的な佇まいに入る前からワクワクしてしまいます。

開店前の店内。壁には時代を感じさせるこね鉢や柱時計が
開店前の店内。壁には時代を感じさせるこね鉢や柱時計が

ガラガラっと引き戸を開けると、思い切り深呼吸したくなるようなお出汁(だし)の良い香りが鼻をくすぐります。

約60席ある広々とした店内ですが、お昼時になると外まで行列ができる日もしばしば。常に人気の絶えないそば屋さんなのです。

打ちたて、茹でたてのそばを提供

そば打ちの様子は見ているだけでも楽しい!
そば打ちの様子は見ているだけでも楽しい!

窓ガラスの向こうに打ち場があり、職人さんがそばを打っている姿を見ることができました。厳選した国産のそば粉を石臼で丁寧に挽き、手打ちにこだわっています。コシの強さと喉ごしの良さが神田まつやのそばの特徴です。

そばの風味が際立つ「もりそば」

 「もりそば」(825円)
「もりそば」(825円)

一番人気は、そばの味わいがシンプルに楽しめる「もりそば」です。江戸前のそばは、つけ汁が若干濃い目なのが特徴。甘辛さのなかに鰹(かつお)出汁の香りがしっかりと感じられ、子供でも美味しく食べられます。

店主の小高考之(こだかたかゆき)さんによると、「一番大切にしていることは、汁とそばのバランスなんです。汁が勝っても良くないし、そばが勝ちすぎても良くない。『飲んじゃ辛いが食っちゃうまい。そば湯を入れたらなおうまい』。そういう汁を目指しています」とのこと。

一口食べれば蕎麦の風味が口いっぱいに広がり、濃厚なつけ汁を少し付けるとちょうどいい味わいに。

※小高さんの「たか」の字ははしごだかです

そば湯を加えて最後まで飲み干したくなるお汁に
そば湯を加えて最後まで飲み干したくなるお汁に

そばを食べ終えたらそば湯も忘れずにいただきましょう。凝縮されていた鰹の香りが温かいそば湯と混ざってふわっと広がり、お腹も心も満たされます。

大きな油揚げが楽しめる「冷やしきつねそば」

「冷やしきつねそば」(990円)
「冷やしきつねそば」(990円)

「冷やしきつねそば」は子供にも人気のメニュー。ジュワっと味がよく染みた大きな油揚げが、そばの上に乗っています。

甘辛く煮た油揚げが、香り高いそばとしっかり調和していて、食べ応えも十分。暑い時期にぴったりの一品ですが、年間を通して提供されているメニューです。

神田の「町名由来版」に注目!

店主の小高さん
店主の小高さん

店主の小高さんに神田の魅力を聞いてみました。

「神田には『町名由来版』という、まちの名前の由来や歴史が書かれた案内板があちこちに立っています。この店のすぐ裏手にも『連雀町』(れんじゃくちょう)の町名由来版が設置されているんですよ。

お子様と一緒に案内板を巡って神田の歴史を辿ってみると、新たな発見があってきっと面白いと思います」


美味しいそばを食べながら「町名由来版」巡りの旅なんて、粋ですね! 子供と一緒にのんびり神田のまち散歩はいかがでしょうか。

神田エリアのまち歩き記事をチェック!

とりっぷノート★無料の小冊子を持って神田巡り!

お店の裏手で見つけた「町名由来版」
お店の裏手で見つけた「町名由来版」

東京都麺類協同組合神田支部が発行した無料の小冊子「神田蕎麦巡り紀行」には、神田のそば屋さん情報とともに「町名由来版」の位置が記されています。

小冊子は、神田のそば屋さんや千代田区役所、観光協会などで手にいれることができますよ。(いこーよとりっぷライター・宇都宮薫)

記事を書いた人

宇都宮薫

多摩美術大学卒業。編プロ勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、書籍(ビジネス書・実用書・コミックエッセイ等)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは生活情報全般、出産育児、健康、おでかけ、グルメなど。趣味は地図を見ること、まち歩き、絵を描くこと♪

スポット基本情報

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
    お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。
スポット名神田まつや
ふりがなかんだまつや
住所東京都千代田区神田須田町1-13
電話番号03-3251-1556
営業時間平日11:00~20:30(LO20:00)/土曜・祝日11:00~19:30(LO19:00)
定休日日曜
料金もりそば(825円)、冷やしきつねそば(990円)など
アクセス【車】首都高速・神田橋出入口から約3分
【電車】東京メトロ丸ノ内線「淡路町駅」、都営新宿線「小川町駅」から徒歩で約1分/JR各線「神田駅」、JR各線「秋葉原駅」から徒歩で約5分
駐車場周辺にコインパーキングあり
公式URL公式URLはこちら
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公開日2023年05月30日/更新日2023年05月30日