神田明神周辺を親子でぶらりお散歩<br/>食べ歩き満喫&まちの歴史を体感!
更新日2024年05月10日/公開日2023年05月30日

神田明神周辺を親子でぶらりお散歩
食べ歩き満喫&まちの歴史を体感!

体験する
歴史・文化を感じる
東京都千代田区、ほか

「神田明神」を中心に商人のまちとして栄えてきた東京都千代田区の神田周辺エリア。東京大学など、多くの大学や学校が誕生した“文教の地”としても知られています。

現在はオフィスビルが立ち並ぶビジネス街でもありますが、歴史的な建造物やここでしか味わえない老舗グルメもいっぱいあるんです!

そこで今回は、神田周辺エリアをまち歩きして、親子におすすめのスポットを見つけてきました。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「神田祭」の見どころをチェック!

江戸のシンボル!? 神田のまち

「神田明神」の大鳥居
「神田明神」の大鳥居

東京都のなかでも長い歴史のある神田エリア。奈良時代に創建された「神田明神」を中心に、古くより多くの人々が集まり、商人のまちとして発展してきました。

周辺には「御茶ノ水駅」や「秋葉原駅」をはじめたくさんの駅が集中していてアクセスが抜群なので、親子で散策するのにも最適な立地なんです。

歩きながら探してみよう!「町内由来版」

いろいろなタイプの「町名由来版」があります
いろいろなタイプの「町名由来版」があります

神田を歩くときに注目してみてほしいのが、まちのあちこちに掲示されている「町名由来版」です。まちの名前の由来や地域の歴史が詳しく書かれていて、楽しく学ぶことができますよ。ぜひ探してみてください♪

まずは「神田明神」の参拝からスタート!

「神田明神」の社殿(拝殿)
「神田明神」の社殿(拝殿)

JR中央線、総武線「御茶ノ水駅」から徒歩5分ほどのところにある「神田明神」。地域の人々から「明神さま」と呼ばれ親しまれています。

開放感のある境内は、子供とお散歩するのにもぴったり。東京の中心地にありながら周辺の喧騒を忘れるほど穏やかな時間を過ごすことができます。

神馬「明(あかり)ちゃん」
神馬「明(あかり)ちゃん」

境内には馬舎があり、タイミングが良ければ神馬の「明ちゃん」にも会えるかも! 子供にとっても楽しいひとときになりますね。

■神田明神
所在地:東京都千代田区外神田2-16-2

「神田明神」の資料館で歴史にふれてみよう【神田明神境内】

「神田明神」の資料館は2階と3階にあります
「神田明神」の資料館は2階と3階にあります

神田を知るにはまず「神田明神」の歴史から…ということで、参拝したあとにぜひ立ち寄りたいのが、社殿の左脇にある資料館です。

常設展示には、「神田明神」の歴史がわかる浮世絵や、現代と江戸時代の「神田祭」の様子を再現したジオラマなど、見応えのある展示品がずらりと並んでいます。

不定期で特別展示も開催しているので、どんな展示をやっているのか公式サイトでチェックしていくのがおすすめです。

「神田祭」を詳しくチェック!

■神田明神資料館
所在地:東京都千代田区外神田2-16-2(神田神社境内)
定休日:なし(臨時休業あり)
営業時間:9:00~16:00

公式サイト

神田明神文化交流館「EDOCCO」でお土産を【神田明神境内】

神田明神文化交流館「EDOCCO」(えどっこ)
神田明神文化交流館「EDOCCO」(えどっこ)

「神田明神」のお土産は、境内に入ってすぐ左側にある神田明神文化交流館「EDOCCO」で購入することができます。

江戸・東京をイメージしたグッズや各種縁起物、神社に関する書籍など、その品ぞろえは驚くほど豊富。ここでしか買えないオリジナルグッズもそろっています。

■神田明神文化交流館「EDOCCO」
所在地:東京都千代田区外神田2-16-2
定休日:不定休
営業時間:9:00〜18:00

公式サイト

大鳥居のすぐ横!天野屋の甘酒でひと休み【神田明神から徒歩0分】

「甘酒(冷やし)」495円
「甘酒(冷やし)」495円

「神田明神」を参拝したあとは、大鳥居の隣にある創業1846年(弘化3年)の甘酒屋さん「天野屋」で冷たい甘酒はいかがでしょうか。

お店の地下約6mには、200年以上前から使われている「土室」(つちむろ)と呼ばれる糀室があり、伝統的な製法で糀を発酵させています。

そんな特別な糀と米だけで作った甘酒は、すっきりほど良い甘さでサラリとした喉越し。アルコールは入っていないので、小さな子供も安心して飲むことができます。

「味噌おでん」605円
「味噌おでん」605円

天野屋の糀から作った田楽味噌(みそ)を付けていただく「味噌おでん」もおすすめです。こんにゃくの味を引き立てる濃厚な甘辛さがたまりません!

甘酒や味噌は店頭で購入することもできます。糀そのものも販売されているので、自宅で塩糀や甘酒作りに挑戦してみるのもいいですね。

■天野屋
所在地:東京都千代田区外神田2-18-15
定休日:火曜(祝日の場合営業)、海の日、8月10日〜17日
営業時間:販売店舗10:00〜17:00/喫茶店舗10:00〜16:00(LO15:30)

近代教育発祥の地「湯島聖堂」を参拝【天野屋から徒歩2分】

「湯島聖堂」大成殿
「湯島聖堂」大成殿

「神田明神」の大鳥居を出て道を渡ったところには、近代教育発祥の地として有名な「湯島聖堂」があります。

湯島聖堂は、儒教の祖である孔子(こうし)を祀っている廟所(びょうしょ/高貴な人の霊を祀る場所)です。5代将軍・徳川綱吉が儒学の振興を図る目的で、1690年(元禄3年)に創建しました。

黒で統一された中国様式の建造物は、重厚感があって厳かな雰囲気が漂います。

境内にある孔子銅像
境内にある孔子銅像

木々に囲まれた境内は、のんびり歩くのにもちょうどいいコース。高さ約4mの大きな孔子銅像も見どころのひとつです。

学問成就のご利益があるといわれているため、神田明神とあわせて参拝する受験生も多いそうですよ。

■湯島聖堂
所在地:東京都文京区湯島1-4-25
閉館日:8月13日~17日/12月29日~31日
公開時間:9:30~17:00(冬季は16:00)/土・日・祝日は大成殿公開(10:00~閉門時間まで)

公式サイト

日本最大のビザンチン様式の建物「ニコライ堂」【湯島聖堂から徒歩4分】

「ニコライ堂」の外観
「ニコライ堂」の外観

「湯島聖堂」から歩くこと約4分。神田川にかかる聖(ひじり)橋を渡り、「御茶ノ水駅」を超えたところに見えてくるのが、「日本ハリストス正教会教団 東京復活大聖堂」、通称“ニコライ堂”です。

ニコライ・カサートキン大主教によって1891年(明治24年)に建てられた、ギリシャ正教会の聖堂で、日本最大のビザンチン様式(※)の建物として、国の重要文化財にも指定されています。

土・日曜に拝観できる聖堂の内部には、聖人の絵が描かれているイコンやステンドグラスがあり、目を奪われる美しさです。

※4世紀頃から始まった東ローマ帝国(ビザンチン帝国)の建築・装飾様式。建築では大ドームやモザイク壁画が特徴

■ニコライ堂
所在地:東京都千代田区神田駿河台4-1
一般拝観:土・日曜13:00~16:00
拝観献金:高校生以上300円、中学生100円、小学生以下は無料

公式サイト

神田まつやの手打ちそばでランチ【ニコライ堂から徒歩8分】

 「冷やしきつねそば」(990円)
「冷やしきつねそば」(990円)

「ニコライ堂」から歩くこと約8分。ランチは江戸前手打ちそばの店「神田まつや」へ。

「冷やしきつねそば」は、子供にも人気のメニューです。ジュワっと味がよく染みた大きな油揚げが蕎麦の上に乗っています。甘辛く煮た油揚げが香り高いそばとしっかり調和していて、食べ応えも十分。

暑い時期にぴったりの一品ですが、年間を通して食べることができますよ。

■神田まつや
所在地:東京都千代田区神田須田町1-13
定休日:日曜
営業時間:平日11:00~20:00/土曜・祝日11:00~19:00

旧万世橋駅をリノベした「マーチエキュート神田万世橋」【神田まつやから徒歩3分】

高架下をリノベーションした「マーチエキュート神田万世橋」
高架下をリノベーションした「マーチエキュート神田万世橋」

最後に訪れたのは、神田まつやからは徒歩で約3分の近さにある「マーチエキュート神田万世橋」。です。

高架下を改装して作られた商業施設で、おしゃれな赤レンガ造りが特徴的。ショップやカフェが神田川に沿うように横一列に並んでいます。

 旧万世橋駅が開業した1912年に造られた「1912階段」
旧万世橋駅が開業した1912年に造られた「1912階段」

JR中央線「神田駅」から「御茶ノ水駅」の間にはかつて「万世橋駅」がありました。施設の一角には、旧万世橋駅の階段、壁面、プラットホームなどの遺構が残っており、入場無料で自由に見学することができます。

歴史を感じさせる重厚な造りの旧万世橋駅を歩いていると、ここだけ時間が止まったように感じられ、まるで異空間に足を踏み入れたかのよう。

ほかにも、「万世橋駅」の様子を再現したジオラマ模型が展示されていたり、ガラス張りのデッキから中央線の電車が行き交う様子を観察できたりと、さまざまな楽しみ方ができますよ。

■マーチエキュート神田万世橋
所在地:東京都千代田区神田須田町1-25-4
定休日:なし
営業時間:【1912階段・1935階段・プラットホーム 】月~土曜11:00~22:00、日曜・祝日11:00~20:30 /【オープンデッキ】月~土曜11:00~22:30、日曜・祝日11:00~20:30
※ほか、ショップによって異なる

ほかにもあるある!神田周辺のおすすめスポット

神田神保町の古書店街
神田神保町の古書店街

神田エリアには、1日ではとてもまわりきれないほど魅力的なお店やスポットがいっぱい! 「千代田区観光協会」に、今回ご紹介しきれなかったおすすめのスポットを聞きました。

「神田明神は、2023年のNHK大河ドラマの主人公・徳川家康が関ヶ原の戦いの際に祈願したといわれる、今ホットな神社。その周辺には江戸・明治時代から続く老舗や、日本最大の古書店街など、歴史と文化が根強く残るまちが広がっています。

創業400年を超える甘酒店『三河屋 綾部商店』で甘酒を楽しんだり、神田明神に御神酒(おみき)も納めている『豊島屋本店』で日本酒をお土産に買って帰るのもおすすめですよ!」

「三河屋 綾部商店」はこちら!(外部サイト)

「豊島屋本店」はこちら!(外部サイト)

千代田区観光協会が「神田祭」の見どころを紹介

歴史的な建造物や個性的なお店がいっぱいの神田周辺は、ほんの少し歩くだけで次から次へとおもしろい発見がある楽しいまち。ぜひ子供と一緒に散策してみてくださいね。

記事を書いた人

宇都宮薫

多摩美術大学卒業。編プロ勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、書籍(ビジネス書・実用書・コミックエッセイ等)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは生活情報全般、出産育児、健康、おでかけ、グルメなど。趣味は地図を見ること、まち歩き、絵を描くこと♪

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