「神田祭」の見どころ5選<br/>開催日時&場所は?観光協会が紹介
更新日2024年05月14日/公開日2023年05月01日

「神田祭」の見どころ5選
開催日時&場所は?観光協会が紹介

体験する
歴史・文化を感じる

※2024年は本祭はありません。「陰祭」となり、「例大祭」のみ開催されます。

東京都千代田区にある「神田明神」と氏子(うじこ)108町会で、隔年で例年5月中旬に「神田祭」が開催されます。

「日本三大祭り」「江戸三大祭り」のひとつとされる「神田祭」は、例年30万人以上が訪れる大きなお祭りです。

親子で一度は見てみたい伝統的な祭事ですが、「楽しみ方がわからない」という人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、千代田区内の観光スポット&イベントに詳しい「千代田区観光協会」が、初心者におすすめの見どころを5つ紹介します。ぜひ、おでかけの参考にしてくださいね!

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「神田明神」周辺のまち歩き記事をチェック!

「神田祭」を詳しくチェック!

江戸の総鎮守「神田明神」とは?

JR中央線・総武線「御茶ノ水駅」から徒歩約5分。豪華な随神(ずいしん)門に目をうばわれます
JR中央線・総武線「御茶ノ水駅」から徒歩約5分。豪華な随神(ずいしん)門に目をうばわれます

約1,300年の歴史を誇る、江戸総鎮守「神田明神」。

730年(天平2年)に現在の大手町に創建され、1616年(元和2年)に江戸城の表鬼門(おもてきもん※)の守り神として今の場所に遷座されました。

現在も東京の中心部・神田、日本橋、秋葉原、大手町、丸の内、築地魚市場など108町会の氏神様として、人々の信仰を集めています。

※鬼が出入りするとされる北東の方角のこと

江戸三大祭り・日本三大祭りのひとつ「神田祭」とは?

境内が熱気に包まれる「神輿宮入」(みこしみやいり)
境内が熱気に包まれる「神輿宮入」(みこしみやいり)

「神田明神」では本祭りと陰(かげ)祭りが隔年で行われており、一般的には2年に一度の本祭りが「神田祭」と呼ばれています。

その規模の大きさやにぎわいから、「江戸三大祭り」「日本三大祭り」のひとつに数えられることも。

絢爛豪華(けんらんごうか)な大行列が神田・日本橋・丸の内など約30kmを練り歩く「神幸祭」(しんこうさい)、趣向を凝らした曳き物が巡行する「附け祭」(つけまつり)、大小200を超える神輿が神田明神に向かって威勢よく進む「神輿宮入」など、見どころ満載のお祭りです。

徳川歴代将軍にも愛された、歴史ある“天下祭”

「神田大明神御祭図」出典:国立国会図書館「錦絵でたのしむ江戸の名所」
「神田大明神御祭図」出典:国立国会図書館「錦絵でたのしむ江戸の名所」

徳川初代将軍の家康は、関ヶ原の合戦で「神田明神」に戦勝を祈願したといわれています。勝利した日が同社の祭礼日だったことから、縁起のいい神社とし、祭りを絶やすことなく執り行うよう命じました。

その後、江戸幕府による庇護を受けて、祭りはますます発展。祭礼の行列は江戸城内を巡行し、将軍や御台所(みだいどころ/大臣・将軍家の妻)もその様子をご覧になったのだとか。そのため庶民からは“天下祭”と親しまれました。

「神田祭」の内容は?

「神田祭」過去開催時の風景
「神田祭」過去開催時の風景

2023年は、ご祭神である少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られて150年となる年。例年の行事に加え、20年ぶりとなる魚河岸(うおがし)会による水神大神輿の宮入など、さらにパワーアップした内容で開催されます。

「神田祭」祭事日程(2023年の情報)

2023年のおおまかなスケジュールは以下の通りです。

  • 5月11日(木)19時:鳳輦神輿遷座祭(ほうれんみこしせんざさい)
  • 5月12日(金)夕刻:氏子町会神輿神霊(みたま)入れ
  • 5月13日(土)終日:神幸祭、附け祭
  • 5月14日(日)終日:神輿宮入
  • 5月16日(火)11時:献茶式/18時:明神薪能・幽玄(ゆうげん)の花
  • 5月17日(水)14時:例大祭

なお、神幸祭と神輿宮入の様子はyoutubeの「神田明神公式チャンネル」でライブ配信されます。

youtube「神田明神公式チャンネル」はこちら!

千代田区観光協会がおすすめ!「神田祭」の見どころ5選

千代田区のことを知り尽くす「千代田区観光協会」が、祭りの見どころを5つ厳選! 2年に一度のこの大きな祭を、まだ体験したことのない親子が楽しめるポイントを紹介します。

【見どころ1】神幸祭と附け祭が合流!数千人の大行列!

平安絵巻から飛び出したような美しい大行列が都心を進む様子は見応え抜群
平安絵巻から飛び出したような美しい大行列が都心を進む様子は見応え抜群

「神幸祭」では、ご祭神を乗せた鳳輦(※)や神輿、平安時代の衣装を着た人々が大行列を作り、神田・日本橋・大手町・丸の内・秋葉原など氏子108町会を巡行します。

江戸時代にもっとも人気があったという、にぎやかな曳き物&仮装行列「附け祭」と日本橋で合流。数千人規模の大行列になり、まちが祭り一色に染まります。

2023年の「附け祭」にはジンベイザメや少彦名命が登場予定。親子で見物すれば、会話が盛り上がること間違いなしです。

※屋根に鳳凰(ほうおう)の飾りを付けた、天皇の正式な乗り物。転じて、鳳凰の飾りがある神輿も鳳輦と呼ぶ

■神幸祭と附け祭の大行列
場所:中央通り(日本橋~神田)
日時:2023年5月13日(土)16時30分~17時30分頃

【見どころ2】朝から晩まで宮入!

境内に続々と神輿が到着します
境内に続々と神輿が到着します

各地区を練り歩いた氏子108町会による大小200基の神輿が、粋でいなせな江戸っ子たちの掛け声とともに、朝から晩まで続々と神田明神に宮入します。

熱気と興奮に包まれる宮入は「神田祭」最大の見どころ。その迫力をぜひ体感しましょう!

■神輿宮入
場所:神田明神
日時:2023年5月14日(日)9時~18時30分頃

【見どころ3】秋葉原の電気街が神輿天国に!「おまつり広場」

秋葉原のまちが一変! 祭りの熱気に包まれます
秋葉原のまちが一変! 祭りの熱気に包まれます

電機製品とポップカルチャーの発信地として名高い秋葉原。「おまつり広場」になった駅前中央通りで、数十基の神輿がくり広げる大迫力の「神輿振り」は神田祭の醍醐味です。神輿と担ぎ手、群衆がところ狭しと大通りを埋め尽す光景は必見!

【見どころ4】神田祭で唯一!女性だけで担ぎ上げる「元祖・女神輿」

“元祖 女神輿”といわれる須田町中部町会の町神輿
“元祖 女神輿”といわれる須田町中部町会の町神輿

1977年(昭和52年)から始まった須田町中部町会の神輿は、まさに“女神輿の元祖”といえます。頭には緋色(ひいろ)の地に白桜を染め抜いたはちまき、ダボシャツ、黒はんてんに身を包んだ、粋な女性たちの姿に注目してください。

■須田町中部町会の女神輿
場所:神輿巡行ルート
日時:2023年5月14日(日)10時頃~

巡行ルートをチェック!(外部サイト) 

【見どころ5】JRの駅構内を「神田祭」の神輿がジャック!

駅の構内や周辺で特別に巡行を行う地元町会の神輿
駅の構内や周辺で特別に巡行を行う地元町会の神輿

なんと、JR駅構内でも、地元町会の神輿渡御が見られます!

「神田祭」の数ある町会神輿のなかでも非常に珍しい“駅ナカ神輿”。実施日時は発表されていないため、その特別な瞬間に出会えたらラッキー♪

■JR駅構内の神輿巡行
場所:JR神田駅、秋葉原駅
日時:非公開

祭りがもっと楽しくなる!「神田祭の楽しみ方ガイド」を手に入れよう

筆者も、JR「神田駅」でいただきました!
筆者も、JR「神田駅」でいただきました!

千代田区観光協会では、2023年の神田祭開催にあわせ、「神田祭の楽しみ方ガイド」を発刊・配布しています。神田祭を初めて体験する人でも、祭りを100%楽しめるガイドマップです。

■「神田祭の楽しみ方ガイド」概要
設置期間:2023年4月28日(金)~
設置場所:千代田区観光案内所をはじめとした区内観光案内所、JR各線「神田駅」「秋葉原駅」「御茶ノ水駅」など

【Web版】神田祭の楽しみ方ガイド(外部サイト)

紹介した以外にも、たくさんの見どころがあるお祭りです。「神田祭の楽しみ方ガイド」を早めに手に入れて、親子で祭りを満喫しましょう!

記事を書いた人

雨宮あかり

「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
    お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。