「神田祭」の見どころ5選
開催日時&場所は?観光協会が紹介
※2024年は本祭はありません。「陰祭」となり、「例大祭」のみ開催されます。
東京都千代田区にある「神田明神」と氏子(うじこ)108町会で、隔年で例年5月中旬に「神田祭」が開催されます。
「日本三大祭り」「江戸三大祭り」のひとつとされる「神田祭」は、例年30万人以上が訪れる大きなお祭りです。
親子で一度は見てみたい伝統的な祭事ですが、「楽しみ方がわからない」という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、千代田区内の観光スポット&イベントに詳しい「千代田区観光協会」が、初心者におすすめの見どころを5つ紹介します。ぜひ、おでかけの参考にしてくださいね!
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
江戸の総鎮守「神田明神」とは?
約1,300年の歴史を誇る、江戸総鎮守「神田明神」。
730年(天平2年)に現在の大手町に創建され、1616年(元和2年)に江戸城の表鬼門(おもてきもん※)の守り神として今の場所に遷座されました。
現在も東京の中心部・神田、日本橋、秋葉原、大手町、丸の内、築地魚市場など108町会の氏神様として、人々の信仰を集めています。
※鬼が出入りするとされる北東の方角のこと
江戸三大祭り・日本三大祭りのひとつ「神田祭」とは?
「神田明神」では本祭りと陰(かげ)祭りが隔年で行われており、一般的には2年に一度の本祭りが「神田祭」と呼ばれています。
その規模の大きさやにぎわいから、「江戸三大祭り」「日本三大祭り」のひとつに数えられることも。
絢爛豪華(けんらんごうか)な大行列が神田・日本橋・丸の内など約30kmを練り歩く「神幸祭」(しんこうさい)、趣向を凝らした曳き物が巡行する「附け祭」(つけまつり)、大小200を超える神輿が神田明神に向かって威勢よく進む「神輿宮入」など、見どころ満載のお祭りです。
徳川歴代将軍にも愛された、歴史ある“天下祭”
徳川初代将軍の家康は、関ヶ原の合戦で「神田明神」に戦勝を祈願したといわれています。勝利した日が同社の祭礼日だったことから、縁起のいい神社とし、祭りを絶やすことなく執り行うよう命じました。
その後、江戸幕府による庇護を受けて、祭りはますます発展。祭礼の行列は江戸城内を巡行し、将軍や御台所(みだいどころ/大臣・将軍家の妻)もその様子をご覧になったのだとか。そのため庶民からは“天下祭”と親しまれました。
「神田祭」の内容は?
2023年は、ご祭神である少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られて150年となる年。例年の行事に加え、20年ぶりとなる魚河岸(うおがし)会による水神大神輿の宮入など、さらにパワーアップした内容で開催されます。
「神田祭」祭事日程(2023年の情報)
2023年のおおまかなスケジュールは以下の通りです。
なお、神幸祭と神輿宮入の様子はyoutubeの「神田明神公式チャンネル」でライブ配信されます。
千代田区観光協会がおすすめ!「神田祭」の見どころ5選
千代田区のことを知り尽くす「千代田区観光協会」が、祭りの見どころを5つ厳選! 2年に一度のこの大きな祭を、まだ体験したことのない親子が楽しめるポイントを紹介します。
【見どころ1】神幸祭と附け祭が合流!数千人の大行列!
「神幸祭」では、ご祭神を乗せた鳳輦(※)や神輿、平安時代の衣装を着た人々が大行列を作り、神田・日本橋・大手町・丸の内・秋葉原など氏子108町会を巡行します。
江戸時代にもっとも人気があったという、にぎやかな曳き物&仮装行列「附け祭」と日本橋で合流。数千人規模の大行列になり、まちが祭り一色に染まります。
2023年の「附け祭」にはジンベイザメや少彦名命が登場予定。親子で見物すれば、会話が盛り上がること間違いなしです。
※屋根に鳳凰(ほうおう)の飾りを付けた、天皇の正式な乗り物。転じて、鳳凰の飾りがある神輿も鳳輦と呼ぶ
■神幸祭と附け祭の大行列
場所:中央通り(日本橋~神田)
日時:2023年5月13日(土)16時30分~17時30分頃
【見どころ2】朝から晩まで宮入!
各地区を練り歩いた氏子108町会による大小200基の神輿が、粋でいなせな江戸っ子たちの掛け声とともに、朝から晩まで続々と神田明神に宮入します。
熱気と興奮に包まれる宮入は「神田祭」最大の見どころ。その迫力をぜひ体感しましょう!
■神輿宮入
場所:神田明神
日時:2023年5月14日(日)9時~18時30分頃
【見どころ3】秋葉原の電気街が神輿天国に!「おまつり広場」
電機製品とポップカルチャーの発信地として名高い秋葉原。「おまつり広場」になった駅前中央通りで、数十基の神輿がくり広げる大迫力の「神輿振り」は神田祭の醍醐味です。神輿と担ぎ手、群衆がところ狭しと大通りを埋め尽す光景は必見!
【見どころ4】神田祭で唯一!女性だけで担ぎ上げる「元祖・女神輿」
1977年(昭和52年)から始まった須田町中部町会の神輿は、まさに“女神輿の元祖”といえます。頭には緋色(ひいろ)の地に白桜を染め抜いたはちまき、ダボシャツ、黒はんてんに身を包んだ、粋な女性たちの姿に注目してください。
■須田町中部町会の女神輿
場所:神輿巡行ルート
日時:2023年5月14日(日)10時頃~
【見どころ5】JRの駅構内を「神田祭」の神輿がジャック!
なんと、JR駅構内でも、地元町会の神輿渡御が見られます!
「神田祭」の数ある町会神輿のなかでも非常に珍しい“駅ナカ神輿”。実施日時は発表されていないため、その特別な瞬間に出会えたらラッキー♪
■JR駅構内の神輿巡行
場所:JR神田駅、秋葉原駅
日時:非公開
祭りがもっと楽しくなる!「神田祭の楽しみ方ガイド」を手に入れよう
千代田区観光協会では、2023年の神田祭開催にあわせ、「神田祭の楽しみ方ガイド」を発刊・配布しています。神田祭を初めて体験する人でも、祭りを100%楽しめるガイドマップです。
■「神田祭の楽しみ方ガイド」概要
設置期間:2023年4月28日(金)~
設置場所:千代田区観光案内所をはじめとした区内観光案内所、JR各線「神田駅」「秋葉原駅」「御茶ノ水駅」など
紹介した以外にも、たくさんの見どころがあるお祭りです。「神田祭の楽しみ方ガイド」を早めに手に入れて、親子で祭りを満喫しましょう!
記事を書いた人
雨宮あかり
「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。
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