![こだわりの珈琲と懐かしの洋食<br/>兄弟が切り盛りする古民家カフェ](http://de5c3ya1fcot1.cloudfront.net/uploads/cover_image/image/144/normal_DSC02369.jpg)
こだわりの珈琲と懐かしの洋食
兄弟が切り盛りする古民家カフェ
小江戸と呼ばれる観光地・川越の市街地から車で約15分。埼玉県川島町の「カフェけやき」は、江戸時代中期に建てられた古民家をリノベーションしたカフェ。
立派な欅(ケヤキ)の梁(はり)が改築前の名残を残す店内には、鼻をくすぐるコーヒーの香りと、優しい笑顔の男性が2人。兄弟でオーナーとマスターを務めるこのカフェには、心地よい時間が流れています。
川島町で生まれ育った兄弟が営む古民家カフェ
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「カフェけやき」は、江戸時代中期、天明6年(1786年)に建てられた家屋を改築した、レトロかわいい外観の古民家カフェ。圏央道の川島ICから車で約1分、のどかな田園風景が広がる住宅地にあります。
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店内は趣のある落ち着いた空間。天井には、9mほどにもなる大きな欅の梁がどっしりと横たわり、ゆったりとした時が流れます。
「いらっしゃいませ」と出迎えてくれたのは、店のオーナーである兄の関口進(すすむ)さん。カウンターでコーヒーを淹れているマスターは、弟の智巳(さとみ)さんです。進さんは元教員、そして智巳さんは元警察官で、定年退職後の2013年にこのカフェをオープンしました。
![店内には智巳さんが警察官として関わった事件解決記念メダルが展示されています](http://de5c3ya1fcot1.cloudfront.net/uploads/content_image/image/378/pc_show_DSC02372.jpg)
日曜はチャペルに変身!築240年の母屋が叶えた兄の夢
![同店のオーナーで牧師でもある進さん。奥の棚には聖書が並んでいます](http://de5c3ya1fcot1.cloudfront.net/uploads/content_image/image/379/pc_show_DSC02204.jpg)
カフェの営業日は火~土曜日。日曜には「川島チャペル」と名前を変え、礼拝が行われています。
敬虔なクリスチャンである兄の進さん。川島町で教会を開きたいと、退職を機に通信制の神学校に入学し、61歳で牧師になりました。
教会を開く場として選んだのは、200年以上の歴史を持つ実家の母屋。父親から「これだけの梁を持っている家はほかにないのだから大切にするように」と言われていたものの、長年の間、物置になっていたといいます。
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「大切な実家を残し、この立派な欅の梁と柱を皆さんにも見てもらいたかった」と進さん。古民家再生を行う川越市の工務店に相談し、約1年間かけて改築しました。
歴史ある梁と大黒柱を生かしつつも、新しい息吹が吹き込まれた母屋。ステンドグラスの窓から優しい光が差し込み、ここにいるだけで心満たされるような温かい空間に生まれ変わりました。
自家焙煎のブルーマウンテンは格別のおいしさ
![挽きたての粉をセットし、ゆっくりドリップする智巳さん。コーヒーを待つ時間も心豊かなひとときです](http://de5c3ya1fcot1.cloudfront.net/uploads/content_image/image/381/pc_show_DSC02321.jpg)
一方、「日曜日に数人の信者さんが来るだけではもったいない」と考えた2人は、大のコーヒー好きだった智巳さんの提案で、平日にカフェを開くことを思い立ちます。兄弟そろって東京・日本橋のカフェに弟子入りし、コーヒーの淹れ方や接客を半年かけて学びました。
![お湯をそそいだときにふっくらと膨らむのは新鮮さの証。生豆を焙煎するときに生じる炭酸ガスが、豊富に含まれていることがわかります](http://de5c3ya1fcot1.cloudfront.net/uploads/content_image/image/382/pc_show_DSC02328.jpg)
現在、同店では10種類以上の自家焙煎コーヒーが味わえます。なかでも自慢なのが、苦み酸味甘みコクのバランスが絶妙なブルーマウンテン。知人が営む輸入会社から直接仕入れているため新鮮でおいしく、リーズナブルな価格で提供できるのだそうです。
![ブルーマウンテン(700円)](http://de5c3ya1fcot1.cloudfront.net/uploads/content_image/image/383/pc_show_%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E6%9C%AA%E8%A8%B1%E8%AB%BE.jpg)
豆の種類によって焙煎度合いを調整しながら少量ずつ焙煎し、一杯ずつ丁寧にドリップするコーヒーは、どれも香り豊かな本格派。カウンター内に並ぶ約10種類のカップから、お気に入りを選んで淹れてもらうこともできます。
![カウンターの奥に並ぶカップ。センスの良さが光ります](http://de5c3ya1fcot1.cloudfront.net/uploads/content_image/image/384/pc_show_IMG_0035.jpg)
懐かしさに癒やされるランチ&スイーツ
![厚切りベーコン入りのナポリタン(600円)](http://de5c3ya1fcot1.cloudfront.net/uploads/content_image/image/385/pc_show_DSC01566%E3%81%91%E3%82%84%E3%81%8D%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A71.jpg)
食事のメニューには、どこか懐かしくてホッとする、家庭的な洋食がそろいます。ナポリタンやオムライス、ハヤシライスは小さな子供から大人まで人気のメニュー。調理担当は進さんの妻・真理さんと智巳さんの妻・恵子さんです。
お米は地元川島産のブランド米「川越藩のお蔵米」(コシヒカリ)を使用しています。オムライスにはケチャップライスではなく、あえて白飯を使うというこだわりも。肥沃な大地ときれいな水に恵まれた川島町の米は、江戸時代、当時の川越藩に献上されていた逸品。そのおいしいお米を鍋で炊き、ホクホクとした食感と旨味を引き出しています。
![フレンチトースト(600円)はプレーン、あずき、ジャムの3種類](http://de5c3ya1fcot1.cloudfront.net/uploads/content_image/image/386/pc_show_DSC01584%E3%81%91%E3%82%84%E3%81%8D%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A72.jpg)
コーヒーによく合うスイーツも、アイスクリームやパンケーキなど6種類。バゲットを使ったフレンチトーストは、外がカリっと香ばしく、中はトロふわ! バターとミルクたっぷりの優しい味わいは、子供受けも抜群です。アイスクリームや蜂蜜、ジャム、あずきをトッピングして、変化を楽しみながら味わってみてください。
カフェで一服したら歴史と自然探訪へ出かけよう
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オープン以来、子供たちが集まって宿題をしたり、親子連れが集まって食事会をしたりと、地域の憩いの場となってきた「カフェけやき」。今では地元の常連客だけでなく、遠方からもたくさんの人が車で訪れます。
![](http://de5c3ya1fcot1.cloudfront.net/uploads/content_image/image/388/pc_show_DSC00026.jpg)
川島町は、古き良き建物や美しい自然を大切にしてきた町。関口さん兄弟が子供の頃に遊んでいたという越辺川(おっぺがわ)には、冬になると美しい白鳥が飛来します。歴史ある大きな梁の下、香り高いコーヒーと懐かしい洋食で至福の時を過ごしたあとは、ぜひ親子でドライブや散策も楽しんでみてくださいね。
スポット基本情報
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スポット名 | カフェけやき |
ふりがな | かふぇけやき |
住所 | 埼玉県比企郡川島町中山2053 |
電話番号 | 049-299-8552 |
営業時間 | 11:00~17:00 |
定休日 | 日・月曜、年末年始 ※月曜が祝日の場合は営業、翌火曜が休み |
料金 | けやきブレンド400円、アイスクリーム200円など |
アクセス | 圏央道「川島IC」から車で約1分 |
駐車場 | 駐車場あり |
公式URL | 公式URLはこちら |