1905年創業の老舗「亀戸升本」で
幻の大根「亀戸大根」を味わおう！

JR総武線、東武鉄道亀戸線「亀戸駅」から歩いて約7分。亀戸駅北口商店街のアーケードを抜けたところにある「亀戸升本 本店」は、1905年（明治38年）創業の老舗料理店です。こちらでは、伝統的な江戸野菜「亀戸大根」を使ったさまざまな料理が楽しめます。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「亀戸大根」の会席料理が楽しめる老舗料理店

「亀戸升本 本店」外観

「亀戸大根」は、江戸時代から昭和の初め頃まで亀戸周辺で盛んに栽培されていました。しかし、宅地化が進んだ現在ではほとんど作られなくなってしまったため、“幻の大根”とも呼ばれています。

「亀戸升本」は全国各地の契約農家で亀戸大根を栽培し、伝統ある江戸野菜を復活させました。昔ながらの製法で育てた亀戸大根を今もお店で提供しています。

小さくてきめ細やかな亀戸大根

亀戸大根は、根の長さが30cmほどと短めで、先がくさび状に尖っているのが特徴です。きめが細かく、繊維質が強く煮込んでも型崩れしないため、おでんや鍋料理にも最適。栄養豊富でビタミンCが「青首大根」の2倍ほどもあるんですよ。

1階の店内

店内は広々として落ち着いた雰囲気です。1階にはテーブル席と個室、2階には大広間も用意されており 、家族のお祝い事にも利用することができます。

「亀戸香取神社」や「亀戸天神社」からも程近いので、お参りに来た日のランチに利用する人も多いそうです。

大根づくしを楽しむ「亀戸大根あさりせいろめし」でランチ♪

豪華な「亀戸大根あさりせいろめし」

ランチタイムのメニューは「亀戸大根あさり鍋めし」（2,200円）か「亀戸大根あさりせいろめし」（2,200円）から選ぶことができます。あさりは大根との相性がピッタリなんですよ♪

どちらもヘルシーで優しい味わいの和食なので、大人はもちろん子供も安心していただけます。

この日頼んだのは「亀戸大根あさりせいろめし」。あさりせいろめし・国産黒毛和牛と亀戸大根のステーキ・亀戸大根3種盛り・亀戸大根汁・季節の小鉢・甘味がセットになった贅沢（ぜいたく）な御膳です。

亀戸大根3種盛り

最初に提供されるのは亀戸大根3種盛りです。亀戸大根のたまり漬け、亀戸大根スティック、葉っぱの佃（つくだ）煮が並んでいます。カリッと歯ごたえのある亀戸大根の味わいをまずはダイレクトに味わいましょう。

あさりせいろめし

あさりせいろめしには、北海道厚岸（あっけ）産のふっくらとしたあさりが存在感たっぷりのっています。あさりの旨味を吸った茶飯は上品で優しい味わいです。

亀戸大根の茶碗蒸し

季節の小鉢は茶碗蒸しです。緩めの食感の茶碗蒸しは出汁がよく効いていて、あんかけの上には亀戸大根のスライスも入っています。

国産黒毛和牛と亀戸大根のステーキ

黒毛和牛のステーキはとても柔らかく、舌の上でとろけるような濃厚な味わいです。下に敷かれている亀戸大根は、肉の旨みをギュッと吸い込んでいて、まるで上質な牛肉そのもののよう。

伝統の江戸野菜「亀戸大根」を絶やさぬように

柏木英司（かしわぎえいじ）さん

「亀戸升本　本店」店長の柏木英司さんにお店に込めた思いを伺いました。

「過去にはこの地で盛んに栽培されていた亀戸大根ですが、現在では絶滅寸前となっていて“幻の大根”とも呼ばれています。伝統ある江戸野菜をどうにか絶やさないように、なるべく多くの人たちに美味しい亀戸大根を知っていただきたいという思いでお店をやっています。亀戸にお越しの際にはぜひお立ち寄りください」

幻の江戸野菜・亀戸大根を使った料理の数々が楽しめる「亀戸升本 本店」。伝統を今に伝える味わいを親子で楽しんでみてくださいね。

とりっぷノート★亀戸香取神社もチェック！

亀戸大根の碑

お店から歩いてすぐのところにある「亀戸香取神社」の境内には、発祥の地を記念して建立された「亀戸大根の碑」があります。この地で大切に育てられてきた亀戸大根の歴史がよくわかりますね！（いこーよとりっぷライター・宇都宮薫）

記事を書いた人

宇都宮薫

多摩美術大学卒業。編プロ勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、書籍（ビジネス書・実用書・コミックエッセイ等）の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは生活情報全般、出産育児、健康、おでかけ、グルメなど。趣味は地図を見ること、まち歩き、絵を描くこと♪