江戸時代から続く老舗菓子店
伝統の「カステーラ」を味わおう
岐阜県恵那市の岩村エリアにある「松浦軒本店」は、1789年(寛政8年)創業で200年以上もの歴史を持つ老舗菓子店です。
名物は、創業当時から材料や製法を一切変えずに作り続けている「カステーラ」。
岩村エリアのおみやげとしても人気の銘菓を販売する「松浦軒本店」の歴史や魅力についてご紹介します。
※内容は一部変更になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
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城下町に建つ老舗菓子店「松浦軒本店」
中央自動車道・恵那ICから車で約20分。「松浦軒本店」は、織田信長の叔母が城主を務めたという「岩村城」の城下町に佇んでいます。
江戸時代中期にあたる1789年(寛政8年)創業で、現在は8代目の店主が営む老舗店としても知られています。
店内では、名物の「カステーラ」のほか、ようかんやまんじゅうなど季節の和菓子を販売しています。
伝統の銘菓「カステーラ」とは!?
「松浦軒本店」の看板商品といえば、創業以来変わらぬ味を守り続けている「カステーラ」です。どこか懐かしい素朴なおいしさが子供から大人まで世代を問わず多くの人に愛されています。
創業当時、岩村藩の御殿医(※)だった神谷雲沢(かみやうんたく)が、蘭学を学ぶために長崎へ赴いたとき、オランダ人からカステラの製法も習得しました。
その後、神谷が藩へ戻った際に、初代店主が作り方を伝授してもらい、「松浦軒本店」で「カステーラ」の製造が始まりました。その後、現在に至るまでお店の名物として製造・販売を続けています。
※御殿医:ごてんい/江戸時代に幕府や大名に仕えた医者
「カステーラ」の材料や製造方法をチェック
「カステーラ」の材料は、砂糖、卵、小麦粉、蜂蜜のみと、とってもシンプル。
製法も江戸時代から変わらず、まずは、石臼を使って材料を撹拌(かくはん)し、きめ細やかな生地を作るところから始まります。
その後、生地を銅製の型に一つずつ流し込み、オーブンで焼き上げて完成します。
店内では「カステーラ」の試食もOK♪
店内には、「カステーラ」の試食も用意されています。一人一切れずつ、店内のベンチでゆっくりと座りながら試食ができるのもうれしいポイント。
繁忙期以外であれば、煎茶のサービスも行っており、ゆっくりと伝統の味を堪能できますよ。
お店自慢の和菓子をチェック
お店では、「カステーラ」のほかにも、こだわりの和菓子がずらりと並びます。なかには、岩村藩の城主の家紋である蔦(つた)の型が押された「霧ヶ城」など、岩村城にちなんだお菓子も。
お菓子に使用するあんこは、もちろん自家製。北海道産小豆を清らかな地下水でこした、上品な甘さが楽しめます。
いわむら城下町を訪れたなら、ぜひ「松浦軒本店」に立ち寄って、伝統の味を楽しんではいかがでしょうか。
とりっぷノート♪恵那を好きになるきっかけに
観光客の方はもちろん、恵那市に住む方々にも愛され続けるようなお菓子作りを目指しています。お店を通じて、恵那市をさらに好きになってもらえたらうれしいですね。(松浦軒本店・松浦和子さん)
記事を書いた人
杞山穂花(Clay)
編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです!
スポット基本情報
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スポット名 | 松浦軒本店 |
ふりがな | まつうらけんほんてん |
住所 | 岐阜県恵那市岩村町本町3-246 |
電話番号 | 0573-43-2541 |
営業時間 | 8:30~19:30 |
定休日 | 不定休 |
料金 | カステーラ(1本530円)、霧ヶ城(1個150円)など |
アクセス | 【車】中央自動車道・恵那ICから約20分 【電車】明知鉄道明知線「岩村駅」から徒歩で約15分 |
駐車場 | 駐車場あり |
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