自然&歴史・文化スポットを巡る!<br/>岐阜県恵那市で1泊2日の親子旅
更新日2024年07月11日/公開日2024年07月01日

自然&歴史・文化スポットを巡る!
岐阜県恵那市で1泊2日の親子旅

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歴史・文化を感じる
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岐阜県恵那市、ほか

奇岩が連なる恵那峡(えなきょう)をはじめ、雄大な自然に囲まれた岐阜県恵那市。美しい自然のほかにも、歴史や文化にふれられるスポットも多く、家族旅行にぴったりのエリアです。

今回は、愛知県在住の都築(つづき)さん親子(ママ、パパ、えいとくん/10歳、とういくん/7歳、ゆなちゃん/4歳)が、恵那市のおすすめスポットを巡る1泊2日の親子旅で、まちの魅力を体験しました。

【撮影】能勢太郎

恵那特集はこちら!

恵那市ってこんなまち!

市内は13のエリアに分かれています。今回の1泊2日旅では、大井町エリア・東野エリア・岩村町エリアに足を運びました
市内は13のエリアに分かれています。今回の1泊2日旅では、大井町エリア・東野エリア・岩村町エリアに足を運びました

恵那市は、岐阜県の南東部に位置する自然豊かなまち。東京からは電車で約3時間、大阪からは電車で約2時間30分、名古屋からは車、または電車で約1時間とアクセスも良く、週末の旅行にもぴったりです。

また、6つの市町村が合併して誕生したまちで、広大な土地に見どころが点在しています。

まちの総面積の78%が森林という緑豊かな恵那市には、人気の定番観光地・恵那峡をはじめ、絶景が楽しめる自然スポットがたくさん!

さらに、織田信長の叔母が城主として居城した「岩村城」や、その城下に広がる「いわむら城下町」をはじめ、いろいろな時代の歴史・文化が感じられるスポットが充実しており、タイムトラベラーのような気分でまち巡りが楽しめます。

今回の1泊2日親子旅プランはこちら!

【1日目】絶景ダム&グランピングで自然を満喫!

  1. 自然豊かな穴場スポット「大井ダム」から旅をスタート!
  2. 情緒あふれる「中山道 大井宿」で歴史散歩&ランチ
  3. 「中山道広重美術館」で浮世絵版画を作ろう
  4. 宿泊は山々に囲まれたグランピングスポットで!

【2日目】歴史情緒あふれる「いわむら城下町」周辺を散策♪

  1. ”農村風景日本一”といわれる富田地区の景観に感動!
  2. 歴史文化が息づく「いわむら城下町」でまち歩き体験
  3. “岐阜のマチュピチュ”岩村城跡を探訪

【1日目】絶景ダム&グランピングで自然を満喫!

1日目は、渓谷美が楽しめる恵那峡の穴場スポット「大井ダム」からスタートし、歴史情緒あふれる宿場町、浮世絵の美術館などを巡ります。

恵那市の自然を体感できる隠れた名所「大井ダム」へ!

恵那峡から徒歩10分ほどのところにある「大井ダム」は、知る人ぞ知る穴場スポット! 山道を抜けた先にある、堤高53.4mから自然美を眺めましょう
恵那峡から徒歩10分ほどのところにある「大井ダム」は、知る人ぞ知る穴場スポット! 山道を抜けた先にある、堤高53.4mから自然美を眺めましょう

東海エリアを代表する景勝地である恵那峡は、木曽川を「大井(おおい)ダム」でせき止めてできた人造湖です。渓谷に連なるダイナミックな奇岩や、四季折々の草木などが織りなす美しい景色を堪能できます。

「恵那峡」を詳しく見る

また、「大井ダム」は国内初の発電用ダムで、2024年で完成100周年を迎えました。

都築さん親子も、その迫力あふれる景色に感動! 特に、えいとくんは「あの岩の形がおもしろい!」と、周囲の景色に興味津々の様子。とういくん&ゆなちゃんも周辺の散策を満喫していました。

■大井ダム
所在地:岐阜県中津川市蛭川奥渡5650-4
アクセス:中央自動車道・恵那市ICから車で約20分

宿場町として栄えた「中山道 大井宿」を散策しよう

大井橋は、歩道の一部が石畳風になっていて雰囲気抜群♪
大井橋は、歩道の一部が石畳風になっていて雰囲気抜群♪

続いては、中山道六十九次のうち、江戸から数えて46番目の宿場町「中山道 大井宿」(なかせんどう おおいじゅく)で、まちの歴史にふれながら散歩を楽しみます。

かつては“美濃路随一の宿場”として栄えた地で、格子戸が残る庄屋宅や、美しい黒壁の旧家や旧旅館などが軒を連ねます。

地区内を流れる阿木川にかかる大井橋には、浮世絵師の渓斎英泉(けいさいえいせん)と歌川広重による中山道六十九次を描いた浮世絵の陶板が飾られており、ママパパも地域の歴史に興味を持ったようでした。

■中山道 大井宿
所在地:岐阜県恵那市大井町周辺
アクセス:中央自動車道・恵那市ICから車で約5分

(上段)老舗旅館「旅館 いち川」の外観・内観/(左下)家族みんなで恵那市の食材を使った郷土料理などをいただきます!/ (右下)「中山道大井宿しぶろく御膳」2,900円
(上段)老舗旅館「旅館 いち川」の外観・内観/(左下)家族みんなで恵那市の食材を使った郷土料理などをいただきます!/ (右下)「中山道大井宿しぶろく御膳」2,900円

散策のあとは、寛永年間(1624年~)から約400年続く老舗旅館「旅館 いち川」でランチタイム♪ 歴史ある旅館でありながら、食事のみでの利用も可能なんです。

ママパパには、恵那市の食材をたっぷりと使った「中山道大井宿しぶろく御膳」や、日本の伝統食をベースとした「マクロビオティックランチ」などがおすすめ。お子様ランチもあり、家族全員でこだわりの料理を存分に楽しめます。

■旅館 いち川
所在地:岐阜県恵那市大井町95-1
アクセス:大井橋から徒歩約3分

「旅館 いち川」を詳しく見る

大人も子供も夢中に!「中山道広重美術館」で浮世絵版画体験

ボランティアさんからの解説を受けながら体験できる日も!(開催は不定期です)
ボランティアさんからの解説を受けながら体験できる日も!(開催は不定期です)

「中山道広重美術館」は、世界的に名高い浮世絵師である歌川広重の浮世絵版画を所蔵・展示する美術館。

親子で訪れたなら、浮世絵について楽しく学べる常設展示室「浮世絵ナビルーム」がおすすめです。特に、浮世絵の重ね摺(す)りを体験できるコーナーは子供に大人気!

浮世絵版木を模した版材に、赤や青などのインクを塗り、バレンで摺り重ねていき、浮世絵を完成させます。

きょうだい3人も夢中で重ね摺りに挑戦! 大きさと絵柄が異なる全3パターンを体験し、浮世絵の世界に没頭していました。

■中山道広重美術館
所在地:岐阜県恵那市大井町176-1
アクセス:大井橋から徒歩約5分

「中山道広重美術館」を詳しく見る

自然を存分に体感できるグランピングで宿泊♪

(上段)おしゃれなインテリアで非日常を演出/(左下)広々としたベッドやソファ、カラフルな内装に子供たちも大はしゃぎ!/(右下)湖のそばにはテーブルとイスも配されています
(上段)おしゃれなインテリアで非日常を演出/(左下)広々としたベッドやソファ、カラフルな内装に子供たちも大はしゃぎ!/(右下)湖のそばにはテーブルとイスも配されています

今回の親子旅では、“東濃の軽井沢”とも呼ばれる、標高900メートルの根の上高原にある「保古(ほこ)グランピング」に宿泊! エアコンや冷蔵庫を備えたドームテントで、子供連れでも快適に過ごせます。

また、豊富な水を貯える湖のほとりに位置し、雄大な自然のなかで多彩なアクティビティが楽しめるのも魅力です。

(上段)オカリナに似た「セラリーナ」という楽器の絵付け体験に、親子で楽しく取り組みました♪/(左下)親子でコーヒーの焙煎を体験! えいとくんは火吹き棒での火力上げに挑戦しました/(右下)共有スペースの焚火を家族で囲めば、自然と会話がはずみます
(上段)オカリナに似た「セラリーナ」という楽器の絵付け体験に、親子で楽しく取り組みました♪/(左下)親子でコーヒーの焙煎を体験! えいとくんは火吹き棒での火力上げに挑戦しました/(右下)共有スペースの焚火を家族で囲めば、自然と会話がはずみます

アクティビティは、カヤックやSUPのほか、オカリナやセラリーナの絵付け体験など、小さな子供でも気軽に挑戦できるプログラムも充実しています。

さらに、各区画には専用のファイヤーピット(焚火台)があり、本格的なコーヒー豆の焙煎(ばいせん)体験も可能。共有スペースの焚火は、日没になると点火され、ゆらめく炎を眺める特別な時間が過ごせます。

火おこし不要のBBQグリルを使って焼くので調理も楽々♪
火おこし不要のBBQグリルを使って焼くので調理も楽々♪

お待ちかねの夕食は、恵那市の特産品である「三浦豚」をはじめ、恵那山麓でとれた野菜など、地元食材をふんだんに使ったBBQ!

一流リゾートで修行を積んだシェフ監修のメニューは、前菜付きでホテルのディナーのような豪華さです。

また、子供向けメニューとして、パテやバンズを自分で焼いて仕上げる「手作りハンバーガー」も用意されています。

素材本来の味を活かしたBBQに、都築さん親子も「お肉はジューシーで、野菜は甘い!」と感激。えいとくん&とういくんは手作りハンバーガーに大満足の様子でした。

■保古グランピング
所在地:岐阜県恵那市東野2390−165
アクセス:中央自動車道・恵那市ICから車で約20分

「保古グランピング」を詳しく見る

【2日目】歴史情緒あふれる「いわむら城下町」周辺を散策♪

2日目は、「保古グランピング」から車で約15分の絶景スポットを訪れたあと、「いわむら城下町」を散策。老舗の甘味処でひと休みしたら、「岩村城跡」へ向かいます。

“農村風景日本一”と称される風景に感動

展望所から見下ろす穏やかな農村風景に、都築さん親子もうっとり。なお、展望台までは100段以上の階段を上るため、大人も子供も足元には十分注意しましょう
展望所から見下ろす穏やかな農村風景に、都築さん親子もうっとり。なお、展望台までは100段以上の階段を上るため、大人も子供も足元には十分注意しましょう

2日目は、穏やかな農村風景を見下ろすことができる、富田地区の展望所からスタート!

富田地区は、岩村町エリアにある地区のひとつで、東から西に少し傾斜した穏やかな岩村盆地内に昔ながらの農家や土蔵が点在しています。

「農村景観日本一」の称号を与えられたことで一躍有名になり、近年は映画のロケ地としても使用されています。

地区を一望できる展望所からは、見る人の心を打つどこか懐かしい風景が眺められます。

■農村景観日本一展望所
所在地:岐阜県恵那市岩村町富田2165-4
アクセス:中央自動車道・恵那市ICから車で約20分

商家のまち並みが残る「いわむら城下町」をおさんぽ♪

城下町内にあるお店で着物をレンタルして、親子でそぞろ歩きを楽しむのもおすすめです
城下町内にあるお店で着物をレンタルして、親子でそぞろ歩きを楽しむのもおすすめです

かつて「岩村城」が築かれた岩村町エリアは、江戸時代に東濃地方の政治・経済・文化の中心地として栄えていました。

城下全長約1.3kmにわたる「岩村本通り」は、重厚な塗屋造(ぬりやづくり)の主屋や土蔵が立ち並んでおり、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

(左上)観光の拠点となる「岩村町観光案内所」は、銀行を改装した建物が特徴/(右上)藩主自身が度々訪れたという「木村邸」/(下段)江戸時代中期~後期の商家「勝川家」。都築さん親子も趣ある建物を興味深く見学していました
(左上)観光の拠点となる「岩村町観光案内所」は、銀行を改装した建物が特徴/(右上)藩主自身が度々訪れたという「木村邸」/(下段)江戸時代中期~後期の商家「勝川家」。都築さん親子も趣ある建物を興味深く見学していました

近年では、連続テレビ小説「半分、青い。」(2018年)や映画のロケ地にも採用され、話題を集めています。

また、城下町には、まちの名物である「五平餅」がいただけるお店や、無料で内部見学ができる商家なども立ち並びます。

(左上)店頭にある杉玉や酒樽が目印の「岩村醸造」/(右上)店内には、酒蔵を代表する「女城主」はもちろん、 甘酒や梅酒など幅広い商品が並びます/(左下)ゆなちゃんも建物を見学する途中でママパパに質問をしたりと、好奇心を刺激されていました/(右下)えいとくん&とういくんは「甘酒アイスクリーム」に夢中!
(左上)店頭にある杉玉や酒樽が目印の「岩村醸造」/(右上)店内には、酒蔵を代表する「女城主」はもちろん、 甘酒や梅酒など幅広い商品が並びます/(左下)ゆなちゃんも建物を見学する途中でママパパに質問をしたりと、好奇心を刺激されていました/(右下)えいとくん&とういくんは「甘酒アイスクリーム」に夢中!

創業から約230年もの歴史を誇る老舗酒蔵「岩村醸造」(いわむらじょうぞう)にもぜひ立ち寄りを。

こちらのお店の最大の特徴は、店先から奥の酒蔵まで、なんと約200mの線路が引かれていること。線路に沿って、店舗内にある中庭まで自由に建物見学ができるんです。

さっぱりとした味わいの「甘酒ソフトクリーム」(200円/小学生以下は100円)も販売しており、大人だけでなく子供も一緒に楽しめますよ。

「岩村醸造」を詳しく見る

(上段)「松浦軒本店」の外観・内観。店内には「カステーラ」のほかに、まんじゅうやようかんなどもそろいます/(左下)家族みんなで伝統の味を試食♪ イスに座ってゆっくり味わえます/(右下)素朴な味わいの「カステーラ」は 1本530円
(上段)「松浦軒本店」の外観・内観。店内には「カステーラ」のほかに、まんじゅうやようかんなどもそろいます/(左下)家族みんなで伝統の味を試食♪ イスに座ってゆっくり味わえます/(右下)素朴な味わいの「カステーラ」は 1本530円

お散歩途中の休憩で味わいたい、まちの名物おやつにも注目です♪ 城下町内には、明治時代から続く甘味処「かんから屋」で味わえる「かんから餅」をはじめ、銘菓がたくさん!

また、今回立ち寄った「松浦軒本店」は、寛政8年(1796年)の創業以来、日本に伝来した当初のカステラの製法で「カステーラ」を作り続けている老舗です。

店内では「カステーラ」の試食ができ、都築さん親子も自慢の味をぱくり♪ 優しい甘さに、家族みんな笑みがこぼれていました。

「松浦軒本店」を詳しく見る

■いわむら城下町
所在地:岐阜県恵那市岩村町周辺
アクセス:「農村景観日本一展望所」から車で約5分

別名“岐阜のマチュピチュ”! 「岩村城跡」を探訪

本丸跡周辺に残る立派な石垣が、ペルーの世界遺産「マチュピチュ」の景観を思わせることから“岐阜のマチュピチュ”とも呼ばれている「岩村城跡」。また、周辺は霧(きり)が発生しやすいことから「霧ヶ城」の異名も!
本丸跡周辺に残る立派な石垣が、ペルーの世界遺産「マチュピチュ」の景観を思わせることから“岐阜のマチュピチュ”とも呼ばれている「岩村城跡」。また、周辺は霧(きり)が発生しやすいことから「霧ヶ城」の異名も!

親子旅の締めくくりは、奈良県の「高取城」、岡山県の「備中松山城」と並ぶ“日本三大山城”のひとつで、日本百名城にも選ばれている「岩村城跡」へ!

「岩村城」は、標高717mに築かれ、高低差180mの険しい地形を利用した山城です。織田信長の叔母が城主として統治し、現在も城址には石垣が残り、地形を巧みに生かした城の構造を見ることができます。

■岩村城跡
所在地:岐阜県恵那市岩村町字城山
アクセス:「いわむら城下町」から徒歩で約45分、または車で約5分

1泊2日の旅を終え、都築さん親子は「家族で楽しめるスポットが満載で、恵那市の魅力を存分に感じられました!」と、大満喫できた様子。今度の休日は、魅力あふれる恵那市に親子で訪れてみてはいかがでしょうか。

記事を書いた人

杞山穂花(Clay)

編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです!

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