遥かなる時を超えて
山間にひっそりと佇む江戸時代の宿場
福島県下郷町にある「大内宿」は、江戸時代の宿場町がそのまま残る、茅葺屋根のまち並みが美しく保存された国の重要伝統的建造物群保存地区です。
囲炉裏のある古民家でのお食事や、ネギを箸代わりにする名物「ねぎそば」など、子供達が驚く歴史体験がいっぱいです。
江戸時代の宿場のまち並みを歩こう

大内宿は江戸時代、現在の福島県会津若松市と栃木県日光市(今市)を結ぶ会津西街道(下野街道)の宿場として栄え、会津藩の参勤交代にも使用された重要な宿駅の役割を担っていました。
戊辰戦争時には、当時の大内村も戦場になりましたが、宿場は戦禍を逃れ、そのままのまち並みを残すことになりました。
昭和40年代になると、昔ながらの茅葺屋根の宿場の町並みや建物が報道機関や学者、観光客に注目されるようになります。昭和56年(1981年)に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
現在は、観光地として全国的に名が知られるようになり、毎年多くの観光客が訪れるようになりました。
大内宿のほぼ中央には本陣跡地があり、本陣を復元した建物「大内宿町並み展示館」では、当時の農機具やパネルなどの展示があり、昔ながらの生活を感じることができます。
毎年、大内宿の住民はお互いに助け合いながらそれぞれの家の茅葺屋根の葺き替え作業を行います。お越しの際、運が良ければ葺き替え作業を見ることができるかもしれません。
大内宿の見どころ
宿場のまち並みは見どころの一つですが、その建物の中も歴史的に価値があります。
現在ではなかなかお目にかかれない囲炉裏や、時代を感じる作りの室内は、初めて見るけどどこか懐かしさを覚えます。なかには戊辰戦争の頃にできた「刀傷」とされる柱の傷がある家屋も存在しています。
大内宿にある家屋の大半は飲食店となっているため、観光客の方でも出入りすることが可能です。休憩やお昼の際、歴史的な建物の中を見渡してみてください。
また、見晴らしのよい高台のフォトスポットの近くには「子安観音」、街道を少し外れた場所には「高倉神社」など、当時の人々の信仰をうかがわせる神社仏閣が点在しているのも見どころの一つです。
四季によって変わる景色も見どころです。再訪される際は、前回とは別の季節にお越しください。
800年の伝統を受け継ぐ「半夏祭り」
毎年7月2日には800年の歴史があるとされる「半夏祭り」が行われ、装束をまとった渡御行列が高倉神社から出発し、街道沿いを練り歩きます。
大内宿の名物「ねぎそば」
食べ物では「そば」が有名で、大内宿にある多くの飲食店はそば屋さんになっています。
ネギ丸々1本を箸代わりにして食べる「ねぎそば」が名物となっており、ネギを薬味としてかじりながらそばを掬って食べます。食べるのにコツが必要ですので、ご家族連れでチェレンジしてみてください。
会津のそばのルーツは江戸時代に会津藩主・保科正之が故郷の「高遠そば」を会津へ持ち込んだとされています。大内宿には、そんな「高遠そば」を頂けるお店もありますので、お好みに合ったお店を見つけてみてください。
大内宿は会津観光の際にぴったりの観光地となっております。
会津若松市の鶴ヶ城などへも比較的近い距離にあるため、会津の歴史観光の一つとして是非お越しください。
スポット基本情報
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スポット名 | 大内宿 |
ふりがな | おおうちじゅく |
住所 | 福島県南会津郡下郷町大字大内字山本 |
電話番号 | 0241-68-3611 大内宿観光案内所(大内宿駐車場内) |
営業時間 | 9時30分~16時00分 ※大内宿内各店舗で営業時間が異なります ※大内宿内の観覧は時間外でも可能です |
定休日 | 年末年始 ※このほか、大内宿内各店舗で定休日等が異なります。 ※大内宿内の観覧は可能です |
料金 | 入場無料 ※大内宿駐車場利用の場合、別途料金が発生します(普通車500円) |
アクセス | 白河ICより車で1時間20分 会津若松ICより車で50分 会津線湯野上温泉駅より車で20分 |
駐車場 | 駐車場あり |
備考 | 連休や秋などの行楽シーズンは渋滞が発生しますので、時間に余裕をもってお越しください。 大内宿内各店舗の営業予定などについては公式ホームページをご覧ください。 |
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