入間の歴史を感じる工場跡地の施設
親子で楽しく染色や織物も体験!
埼玉県入間市にあった繊維工業試験場跡地を、コミュニティ空間に再生した「入間市文化創造アトリエAMIGO!」。
市民の文化活動の場として利用されるほか、かつて入間でさかんだった繊維産業にちなんで、染色や織物の体験もできます。
(トップ画像提供:入間市)
かつての繊維工業試験場が文化創造施設に
西武池袋線「仏子(ぶし)駅」から徒歩で約5分、赤いのこぎり屋根の建物が目印の「入間市文化創造アトリエAMIGO!」。
現在、入間市があるエリアは古くから織物産業が盛んで、江戸時代初期からすでに絹・綿織物を生産。明治時代初期には全国有数の綿織物の産地になりました。
そんな入間に1939年(昭和14年)に建てられ、埼玉県の工業試験場として使われていたのが、「入間市文化創造アトリエAMIGO!」の前身となる施設です。
市民や訪れた人が文化や芸術に親しむ施設として再生
1998年(平成10年)に試験場の役目は終えたものの、地元の繊維産業や発展の歴史を伝える文化施設として生かすことになりました。
「市民の芸術文化活動の場」「地場産業の紹介の場」「市民の憩いの場」の3つのコンセプトのもと、地元の建築家も関わりながら2年をかけて再生。
建物のデザインや既存の壁、解体した建物の建材などを生かして必要な補強を行い、ホール、ギャラリー、染織工房、新たに建設したスタジオを含めた複合施設としてよみがえりました。
現在は市民による運営で、市民の文化活動のスペースとして活用されるほか、コンサートなどのイベントや染色・織物などの体験プログラムを実施。
市民はもちろん、市外から来た人も気軽にアート体験ができる場所として、新しい歴史を刻んでいます。
親子で楽しみながらものづくり体験ができる
建物を見学するだけでも楽しいですが、じっくり楽しむなら「織物工房」や「染色工房」がおすすめ。
「織物工房」では、踏み木を足で踏んで織る高機(たかはた)で、バッグやランチョンマット、タペストリー、ポーチなどを作れます。フェルトづくりや手紡ぎ体験も。
「染色工房」では30分ほどの入門講座から、季節の植物を使った草木染めや、植物の採取から行う一日体験までがあり、ハンカチから日傘まで作ることができます。
親子で日本や入間の染織の歴史について話したり、一緒にものづくりをしたり、地元の農産物を買ったり。その後の予定や子供の年齢・興味にあわせて楽しみ方が広がります。
とりっぷノート★地元FMパーソナリティが魅力を紹介!
「織物工房」や「染色工房」で作る作品は、大切な人へのプレゼントにもおすすめです。どのプログラムも親切に指導してもらえるので、子供でも安心して挑戦できますよ(FMチャッピー『杉島市長のお茶っこラジオ』パーソナリティ/入間市長・杉島理一郎さん)
記事を書いた人
高柳涼子
雑誌編集部出身のフリーランス。ライティングと校閲を中心に、ときどき編集も手がける3児の母です。これまでに関わった分野は、求人、教育、ウェディング、アート、手芸、田舎暮らし、食育、仏教、旅行、料理、子どもなど。仕事を通して新しい世界に触れ、記事や本を読んだ方の役に立つことが何よりの喜びです。
スポット基本情報
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スポット名 | 入間市文化創造アトリエAMIGO! |
ふりがな | いるましぶんかそうぞうあとりえあみーご! |
住所 | 埼玉県入間市仏子766-1 |
電話番号 | 04-2931-3500 電話は年末年始以外の8:30~20:00受付 |
営業時間 | 【織物工房】水・金・土曜10:00~15:00 【染色工房】水・金曜10:00~15:00 ※開館は9:00~22:30。いずれも変更や夏期・年末年始などの休館あり |
定休日 | 年末年始(12月29日~1月3日) |
料金 | 【織物工房】手織り体験500円~、フェルト体験350円~ 【染色工房】ハンカチ染め500円~ |
アクセス | 【電車】西武池袋線「仏子駅」より徒歩で約5分 【車】圏央道・狭山日高ICより約12分 |
公式URL | 公式URLはこちら |
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