新東京百景に選ばれた眺望は必見!<br/>昼は散策・夜は満点の星空を満喫

新東京百景に選ばれた眺望は必見!
昼は散策・夜は満点の星空を満喫

南ヶ山園地
みなみがやまえんち
体験する
学びにつながる
東京都利島村

東京都の伊豆諸島に属する小さな島・利島(としま)。

その玄関口である利島港から車で約15分、「利島一周道路」をぐるっと半周したところにある「南ヶ山園地」は、この島随一の絶景スポットです。

利島の南側に位置し、晴れた日には展望台から伊豆諸島を一望できることから、新東京百景のひとつにも選ばれています。

夜は満天の星空を観ることができ、村の住民も「利島に来たら、一度は足を運んでほしい」とおすすめする場所。宮塚山登山道へ続く遊歩道も整備され、豊かな自然に触れながら散策が楽しめます。

※撮影時のみマスクを外しています

「南ヶ山展望台」から伊豆諸島を一望!

取材当日は鵜渡根島(うどねしま)、新島、式根島、神津島までよく見えました。遠くにはうっすらと三宅島も!
取材当日は鵜渡根島(うどねしま)、新島、式根島、神津島までよく見えました。遠くにはうっすらと三宅島も!

天気がよい日は、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島までよく見えます。芝生広場の先に青い海と空が広がり、思わず背伸びして深呼吸したくなる気持ちよさ!

春や秋など気候がよい時季は、村でパンやおやつを買い、この芝生でピクニックするのも楽しそうです。

「南ヶ丘園地遊歩道」を探検して“自然とともにある利島の暮らし”を体感

芝生、展望台のエリアから道路を隔てた場所に遊歩道の入口があります
芝生、展望台のエリアから道路を隔てた場所に遊歩道の入口があります

利島は島全体が「宮塚山(みやつかやま)」という山になっており、美しい円錐形をしています。

宮塚山は標高507.5m。登山道が整備されており、地元の小学生たちが遠足で訪れるスポットでもあります。

小さな子供と歩くなら、宮塚山の南登山口へと続く「南ヶ丘園地遊歩道」がおすすめ。登山道より勾配が緩やかで、美しい木々のなかハイキング気分を味わえます。

島の長い歴史を感じさせる巨木や、飲み水を集めるための仕組みなどを見ることができ、学びにもなりますよ。

ほどよく探検気分が楽しめる遊歩道

たくさんの木々に囲まれていますが、整備された遊歩道なので、小さな子供でも比較的歩きやすくなっています。

少し登るとあずま屋が。ここでちょっとひと休み。

ベンチが置かれた展望スポットもあり、ここからの眺望も見事です。

島々の名前を解説する案内板があるので、子供と一緒に「あの島はどんな名前だろう」と探してみるのも楽しいですね。

ベンチにはバッタの先客が! 子供たちにとっては、こんな可愛い出会いもうれしいもの。

キレイな芝生が広がり、伊豆諸島に自生する大島桜(オオシマザクラ)の大木がベンチを覆うように枝葉を広げていました。

桜が咲く春は、桃源郷のように美しい景色が見られることでしょう。

しばらく道なりに進むと、大きな木と風情のある階段が現れました。階段を上り下りして、探検気分を満喫しましょう♪

利島の暮らしを支えてきた「集水シート」を見学

さらに歩くと、黒いシートが敷かれた道に出ます。これは雨水を貯めておく「集水シート」

飲み水の確保が難しく、水飢饉を何度も経験してきた利島では、山の一部にシートを敷き、雨水を貯めて利用していました。

現在も天候次第では深刻な状況になる可能性があり、水は限りある資源として大切に使われています。

集水シートの近くには、説明ボードがあるので親子で読んでみてくださいね。

スダジイの巨木を発見。太古の昔に想いをはせよう!

利島は巨木の宝庫です。宮塚山に広がる原生林を構成する代表的な巨木が「スダジイ」。貫禄があるずっしりと太い幹からはとてつもない生命力を感じます。

ちょっと幹の根元をのぞいて見ましょう。空洞になっていて、なにか出てきそう。大人もきっとワクワクしますよ。

宮塚山では、大きなイヌマキ、カエデ、タブノキなども見ることができます。

遊歩道はこちらが終点。おつかれさまでした! 未就学児~小学校低学年くらいの子供にはちょうどよい散策ルートでした。

このすぐ近くに宮塚山の南登山口がありますが、ここから先の山歩きはある程度体力に自信がある親子におすすめ。子供が成長したら、あらためて訪れるのもいいですね。

登山に挑戦する際は、体温調節しやすい服(山頂付近に霧が出て涼しくなることがあります)、履き慣れた運動靴などを着用の上、水筒を持参するのをお忘れなく。

星空のキレイな利島で一番の特等席!

宿泊した民宿のオーナーから「島のいたるところから美しい星空が見えますよ」と教えてもらいましたが、なかでも「南ヶ丘園地」から見た星空は格別。
 
静けさのなか夜空を見上げると、キラキラ輝く宝石を散りばめたような、満天の星空が広がります。

もちろん夕景も美しいので、夕焼けから星空に移り変わる景色を鑑賞するのもいいですね。

季節は空気が澄んでいる秋から冬がおすすめです。

とりっぷノート:知っておくと便利!

子供とのおでかけは途中でトイレに困ることが多いもの。展望台の近くにトイレがあるので遊歩道を散策する前に寄っておくといいでしょう。

村にはレンタカー屋がないため、「南ヶ山園地」まで車で行きたい場合はレンタカーサービスのある民宿で予約をするか、民宿のオーナーに送迎を相談してみましょう。(いこーよとりっぷライター・岡本ハナ)

記事を書いた人

岡本ハナ

1983年フィリピン生まれ。4児(2男2女)の母。 大学在学中に読者モデルとして活動するかたわら、web制作会社でライターアシスタントとして勤務。現在は、映画や音楽などエンタメ情報、子供関連(不妊治療、発達障がい児など)をテーマに各メディアで執筆。料理下手だが、料理人の夫に感化されて料理&食育を勉強中! 多国籍料理が好き。

スポット基本情報

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
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スポット名南ヶ山園地
ふりがなみなみがやまえんち
住所東京都利島村1番地
電話番号04992-9-0046
電話番号の受付先は利島村役場 産業観光課です
料金無料
アクセス利島港から車で約15分
駐車場駐車場あり
備考駐車場は4台分/駐車料金は無料です
公式URL公式URLはこちら
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公開日2022年09月28日/更新日2022年09月28日