「下館ラーメン」のスタンダード
昭和32年創業の老舗ラーメン店
茨城県筑西市の「下館駅」界隈で食べられる、この地域独特のラーメンは「下館ラーメン」と呼ばれ、地元住民やラーメンファンに広く親しまれています。
下館駅の北口から巽坂(たつみざか)を経由し、大町通りを北へ進んだ先にある「盛昭軒」も、下館ラーメンを提供する店のひとつ。
鶏の旨みが凝縮したスープに自家製の中細縮れ麺をあわせたこの店の味こそ下館ラーメンの源流という人も。筑西市を訪問する際にはぜひ味わいたい一品です。
※撮影時のみマスクをはずしています
「下館ラーメン」とは?
濃口醤油を使った琥珀色のスープと鶏肉のチャーシューが特徴的な、このエリアのご当地ラーメンです。
チャーシューに使われる鶏肉の部位は、店舗によって異なります。味付けやトッピングなども各店ごとに趣向をこらしているため、お気に入りの店を見つけたり、食べ比べしたりする楽しみもありますよ。
昭和32年創業の老舗ラーメン専門店「盛昭軒」
数ある下館ラーメン店のなかでも「盛昭軒」は1957年(昭和32年)から続く老舗。当時19歳だった松本フミ子さんがご主人と始めたお店です。
濃いめ醤油のかえしを鶏がらと地場野菜でとったスープに合わせ、そこに自家製の中細縮れ麺を絡ませて、下館ラーメンの特徴でもある鶏チャーシュー・なると・青菜・ゆで卵・メンマなどを乗せれば完成です。
「盛昭軒」は製麺所としての顔も持ち、下館ラーメンを提供するほかの飲食店にも麺を卸しています。
レトロ感たっぷりの店内で味わうラーメンは、平成や令和生まれの子供たちにとっては新鮮かもしれませんね。「盛昭軒」は家族経営なので、お店の雰囲気も大変アットホームです。
長く通う常連さんも多く、フミ子さんとおしゃべりするのを楽しみにやってくる人も多いのだとか。
じつはワンタンメンがおすすめ!
フミ子さんのおすすめは、下館ラーメンにワンタンをトッピングした「ワンタンメン」。ワンタンには、叩いてねばりを出した長ネギと豚肉が包まれています。
ワンタンメンに醤油と砂糖で甘辛く味付けした鶏皮をトッピングしたものが常連さんに人気です。
とりっぷノート:まちの歴史にも注目
商業のまちとして栄えた歴史を持つ下館では、昔から出前を取る文化があり、その影響で、食べるのが遅くなっても伸びにくい中細縮れ麺が使われるようになったのだそうです。
老舗で味わうラーメンは、そのまちの歴史や伝統を感じられる特別な味ですね。(いこーよとりっぷエディター・雨宮あかり)
記事を書いた人
雨宮あかり
「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。
スポット基本情報
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スポット名 | 盛昭軒 |
ふりがな | せいしょうけん |
住所 | 茨城県筑西市甲273-9 |
電話番号 | 0296-22-3669 |
営業時間 | 11:30~15:00/17:30~20:30 ※スープがなくなり次第終了 |
定休日 | 月曜 |
料金 | 下館ラーメントリ皮入り950円、ワンタンメン850円、ラーメン750円 |
アクセス | 「下館駅」より徒歩で約12分 |