江戸の粋・辰巳芸者に愛された味!<br/>富岡八幡宮で「深川めし」を食す

江戸の粋・辰巳芸者に愛された味!
富岡八幡宮で「深川めし」を食す

深川宿 富岡八幡店
ふかがわじゅくとみおかはちまんてん
食べる
東京都江東区

東京都江東区の「富岡八幡宮」境内、大関力士碑の向かいにある「深川宿(ふかがわじゅく) 富岡八幡店」は「深川めし」の専門店。

深川七福神を巡る際の腹ごしらえだけでなく、七五三やお宮参りの時にも重宝するお店です。

家族そろって、新鮮なあさりをたっぷり使った江戸の味「深川めし」を堪能しましょう。

【写真】 氏家岳寛

江戸情緒を感じる「深川めし」の専門店

夜のとばりが降り、一段と江戸情緒を増す深川宿 富岡八幡店
夜のとばりが降り、一段と江戸情緒を増す深川宿 富岡八幡店

東京メトロ東西線「門前仲町」駅から徒歩で約3分、都営大江戸線「門前仲町」駅から徒歩で約7分。

富岡八幡宮の大鳥居をくぐり、伊能忠敬像を過ぎたところに佇む店が「深川宿 富岡八幡店」(以下、深川宿)です。

風情ある店構え。美味しい料理への期待が高まります
風情ある店構え。美味しい料理への期待が高まります

取材に伺ったのは日が暮れてから。境内は夜のとばりとともに静けさを増し、やさしく灯る店の明かりが、しっとりとした江戸情緒を感じさせてくれます。

家族団らんできる囲炉裏(いろり)席も
家族団らんできる囲炉裏(いろり)席も

江戸小唄が流れる店内には囲炉裏を囲む椅子席やお座敷もあり、七五三やお宮参りなど、富岡八幡宮を参拝した時には家族そろって「深川めし」を楽しめます。

「深川めし」は漁師めしがルーツの郷土料理

左から炊き込みタイプの「深川めし」とぶっかけタイプの「深川めし」【写真提供:深川宿】
左から炊き込みタイプの「深川めし」とぶっかけタイプの「深川めし」【写真提供:深川宿】

江戸時代に生まれた「深川めし」は、東京の郷土料理として「農林水産省郷土料理100選」に選ばれており、日本を代表する郷土料理として「日本五大銘飯」のひとつにあげられています。

そんな歴史ある「深川めし」には2種類あります。

あさりとネギを味噌でサッと煮たて、熱いご飯に汁ごとぶっかけて食べるタイプは、忙しい漁の合間にサッと食べられる漁師めしがルーツ。一方、あさりの炊き込みご飯タイプは、木場で働く大工や職人さんたちの弁当として生まれたといわれています。

江戸時代の深川は漁師町だった!

江戸時代の深川周辺は、良質のあさりや牡蠣(かき)がたくさん採れる漁師町でした。現在は埋め立てにより海が遠くなってしまい、漁師町だった当時の面影を見ることはできません。

時代の流れとともに消えてしまいそうになった「深川めし」を、復活させたのが「深川宿」です。

漁師めしとしての「深川めし」の味は地元の漁師に学び、江戸の時代から伝わる本物のぶっかけタイプの「深川めし」と炊き込みタイプの「深川めし」、両方の味を提供しています。

ぶっかけタイプと炊き込みタイプの2種類が楽しめる「辰巳好み」

「辰巳好み」(2,365円)
「辰巳好み」(2,365円)

ぶっかけタイプと炊き込みご飯タイプ、両方の「深川めし」を楽しみたい人には「辰巳(たつみ)好み」がおすすめ。一番の人気メニューで、季節の小鉢や汁物とともに、「深川めし」のおいしさをたっぷり味わえます。

食後にうれしいプチ甘味
食後にうれしいプチ甘味

季節の飾りがかわいい、葛切りのデザートも付いています。

メニュー名の由来は江戸の粋と呼ばれた「辰巳芸者」

「辰巳好み」というメニュー名は、辰巳芸者にちなんで名付けられました。深川が江戸の辰巳(東南)の方角にあったため、辰巳芸者と呼ばれた深川周辺の芸者たち。

「芸は売っても身は売らぬ」の心意気で、色気を売りにしない姉御タイプの芸者さんたちだったとか。ナチュラなルメイクに地味なグレー系の着物と男物の羽織をひっかけ、男っぽいしゃべり方をしていたと伝えられています。

古き良き深川の喧騒が聞こえてきそうな、辰巳芸者の粋な後ろ姿
古き良き深川の喧騒が聞こえてきそうな、辰巳芸者の粋な後ろ姿

誇り高く、気風のいい辰巳芸者は「江戸の粋」と呼ばれ、商人はもとより漁師や職人たちにも非常に人気があったのだそう。

しかし、深川から漁師や大工さんたちがいなくなるにつれ、辰巳芸者も次第にその姿を消していきました。

店に流れるBGMは三味線に乗せた江戸小唄。それを聴きつつ、辰巳芸者が好んだという「深川めし」を食べながら、その昔深川で活躍した辰巳芸者に思いをはせる…。

深川宿では、そんなしっとりとした江戸・深川の記憶にふれることもできます。

子供と一緒に外でのんびり食べられるお弁当も

「あさりの串焼き」(660円)【写真提供:深川宿】
「あさりの串焼き」(660円)【写真提供:深川宿】

「深川めし」のおいしさの決め手は、なんといっても新鮮なあさり。深川宿では、とれたてのうま味がしっかりと出る、大きな粒のあさりのみを使用しています。

ワッパ弁当(982円)【写真提供:深川宿】
ワッパ弁当(982円)【写真提供:深川宿】

水辺や公園などでのんびりランチを楽しむのにピッタリなお弁当類もあります。写真の「ワッパ弁当」は予約なしでもOK!

※「いなせな弁当」や「粋な弁当」は要予約です

江戸時代に漁師が食べていた「深川めし」を食べ、まちを歩けば、深川のまち並みがまた違ったものに見えるかもしれません。

子供と一緒に江戸の面影を探しながら、深川七福神巡りをしてみるのも楽しいですね。

とりっぷノート★お正月限定・干支の根付けが人気

店長の赤川哲(あかがわさとる)さん
店長の赤川哲(あかがわさとる)さん

「辰巳好み」には、お正月の時期だけ、デザートではなく、新年の干支の根付けが付きます。根付けを楽しみにお店を訪れるお客さんも多いんですよ。毎年わりと早い時期に根付けはなくなってしまうので、根付けをご希望の方は、お正月の早い時期に来店してくださいね。(深川宿 富岡八幡店店長・赤川哲さん)

記事を書いた人

林ぶんこ

静岡県生まれ。金融業界で融資実務に携わり稟議書を数年間書き続けたのち、商社などの広報を経てフリーライターへ。夫の転勤で愛媛県宇和島市に8年間移り住んだ後、横浜市に戻る。まち歩きや酷道探索が好き。

スポット基本情報

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スポット名深川宿 富岡八幡店
ふりがなふかがわじゅくとみおかはちまんてん
住所東京都江東区富岡1-23-11
電話番号03-5646-8678
営業時間【平日】11:00~15:00(14:30LO)、17:00~21:00(20:30LO)
【土日祝】11:00~17:00(16:30LO)
定休日月曜(祝日および15・28日の場合は翌火曜)
料金辰巳好み(2,365円)、深川めし(ぶっかけ)(2,145円)、あさりの串焼き(660円)、あさりの柳川(1,210円)、自慢の出汁巻玉子(550円)など
アクセス【電車】東京メトロ東西線「門前仲町駅」1番出口より徒歩で約3分、都営大江戸線「門前仲町駅」5番出口より徒歩で約7分
駐車場周辺にコインパーキングあり
備考「深川七福神」ご開帳期間の営業日:2023年1月1日(日・祝)~7日(土)
※毎日営業
公式URL公式URLはこちら
公開日2022年12月23日/更新日2022年12月23日