2024大磯町の人気観光地&穴場5選
秋の日帰りドライブや1泊旅を満喫
今回は、親子で行きたい神奈川県大磯町の観光名所&穴場を5つご紹介します。
大磯町は相模湾、高麗山、鷹取山に近接する自然豊かなまち。「大磯海水浴場」として人気の海岸一帯は名勝として知られ、万葉集や古今和歌集など多くの歌集や作品にも登場しています。
自然の中で思い切り遊べて歴史を体感でき、都心からのアクセスも良好。秋の週末や連休を利用した日帰り~1泊旅行にぴったりです。ドライブ派のファミリーにもおすすめですよ。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください
大磯海水浴場
日本の海水浴発祥の地といわれるビーチ
大磯海水浴場は1885年(明治18年)、初代軍医総監を務めた松本良順によって開設され、日本で最初の海水浴場といわれています。
大磯の海は、北浜海岸、照ヶ崎海岸、こゆるぎの浜と、特色のある3つのエリアでそれぞれ違った楽しみ方ができます。
「照ヶ崎海岸」から富士山と箱根連山を一望!
照ヶ崎海岸は“関東富士見百景”に選定されている富士山の眺望スポット。富士の左方に箱根連山を見ることもできます。
年に2回、例年4月と9月には富士山頂から太陽が昇る瞬間と夕日が沈む瞬間に、まるでダイヤモンドが輝くような光景、「ダイヤモンド富士」を見ることができます。
潮の満ち引きにより岩礁にあがり、岩場の生き物探しなどができるので、磯遊びも楽しめます。
さざれ石が広がる安らぎの浜「こゆるぎの浜」
こゆるぎの浜は、さざれ石が広がる静かで素朴な浜です。明治期以降は政財界の重鎮や文豪たちがこの浜沿いに別荘を構えたという、安らぎの浜になっています。
初夏には大磯町の花である浜昼顔(はまひるがお)が咲き、淡紅色の花が浜一面を彩ります。
親子に人気の海水浴場&火祭りでも有名な「北浜海岸」
北浜海岸は家族連れが多く訪れる開放的な海水浴場で、海岸にはビーチテニス(イタリア発祥のビーチバレーとテニスの特性をあわせもつスポーツ)のコートが常設されています。
シーズン中には海の家も出店していて、海水浴場ならではの賑やかな雰囲気が魅力。
一方、毎年1月中旬には、家内安全、無病息災を願い「大磯の左義長」という壮大な火祭りが行われます。
■スポット概要
所在地:神奈川県中郡大磯町 国道1号線
アクセス:
車:小田原厚木道路・大磯ICから約15分
電車:JR東海道線「大磯駅」から徒歩で約10分
開設期間:例年7月上旬〜8月下旬
駐車場:あり(有料、第1駐車場114台・第2駐車場239台まで)
県立大磯城山公園
季節の生菓子や抹茶を楽しめる場所も
神奈川県立「大磯城山(じょうやま)公園」は旧三井財閥別荘跡地と旧吉田茂邸跡地を整備した神奈川県立都市公園。
後述の旧吉田茂邸やバラ園は、旧吉田茂邸地区にあります。
公園にはシイやカシ、ケヤキなどの木々が葉を広げ、自然が豊かで、日本情緒あふれる茶室や郷土資料館などが点在しています。
園内にある旧三井別邸地区は1898年(明治31年)に三井財閥当主が別荘を構えた場所。不動池という池の周りをモミジが彩る日本庭園になっています。
新緑、紅葉の季節には不動池にモミジが映り、夜にはライトアップされるので、昼間とは違う幻想的な紅葉を楽しむことができます。
また、公園内には旧三井財閥別邸の一部として置かれていた国宝の茶室「如庵」を模して建てられた茶室「城山庵」があります。
その隣には休憩所があり、庭園を眺めながら季節にちなんだ生菓子と抹茶を味わえるおすすめスポットです。
資料館や“関東の富士見百景”に指定されている展望台にも、ぜひ立ち寄りたいもの。
財閥の暮らしに思いを馳せながら、ゆっくりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
■スポット概要
所在地:神奈川県中郡大磯町国府本郷551−1
アクセス:
車:西湘バイパス・大磯西ICから約3分、小田原厚木道路・大磯ICから約7分
電車:JR東海道本線「大磯駅」から「二宮駅」「国府津駅」「湘南大磯住宅」行きバスに乗車、「城山公園前」バス停で下車後、徒歩で約3分
料金:入園無料
開園時間:9:00~17:00(最終入園16:45、旧吉田茂邸の最終入館16:00、旧三井別邸地区は8:30~)
休園日:年末年始
駐車場:あり(土日祝日有料)。旧吉田茂地区26台、旧三井別邸地区第一駐車場36台、第二駐車場19台、第三駐車場2台 ※中型車以上要予約
旧吉田茂邸(大磯城山公園 旧吉田茂邸地区)
あの内閣総理大臣だった吉田茂の邸宅
第2次世界対戦後に内閣総理大臣を務めた吉田茂が、実際に暮らしていた邸宅を復元した「旧吉田茂邸」。
1884年(明治17年)に吉田茂の養父である健三が別荘として建てたもので、吉田茂は1886年(昭和19年)頃から、その生涯を閉じる1967年(昭和42年)まで過ごしていたそうです。
豪壮数奇屋建築風の総檜造りの本邸は、建築家・吉田五十八の設計のもと、京都の宮大工により建てられました。
庭には心字池や築山のある日本庭園、松林、バラ園、サンルームがあり、吉田茂もよく散歩をしていたそう。
世界的作庭家の中島健が設計した美しい日本庭園は見応えがあります。本邸周辺部分は日本庭園研究家の久恒秀治によって造られました。
日本庭園にはあまり用いられないカナリーヤシが植えられるなど、海外赴任生活の長かった吉田茂の嗜好や、様式にとらわれない人間性が色濃く反映された庭園は必見です。
サンフランシスコ講和条約締結を記念して建てられた兜門や、吉田茂銅像などもあり、銅像の近くからは富士山、伊豆半島、相模湾、房総半島を一望できますよ。
さらに、例年春と秋にはバラ園が見頃を迎え、吉田茂も愛したという美しいバラを楽しむことができます。
見どころがたくさんあるスポットですので、ぜひ一度訪れてみてくださいね!
■スポット概要
所在地:神奈川県中郡大磯町国府本郷551−1
アクセス:電車:JR東海道本線「大磯駅」から「二宮駅」「国府津駅」「湘南大磯住宅」行きバスに乗車、「城山公園前」バス停で下車後、徒歩で約5分
開館時間:9:00〜16:30(最終入館16:00)
休館日:月曜(祝休日の場合は開館、翌平日休館)、毎月1日、年末年始(12月29日~1月4日)
料金:一般510円、中学~高校生210円、小学生以下無料
駐車場:あり(土日祝日有料、旧吉田茂地区26台)
その他:バラの見頃:例年4月末~5月中旬、10月
相模国総社 六所神社
くしの形をしたお守りも有名
大磯町石神台にあった「柳田大明神社」が現在地へ遷座し、相模国の一宮から四宮、および五宮格の「平塚八幡宮」の祭神をあわせて祀った神社。
六社の神を祀ることから「六所(ろくしょ)神社」と呼ばれているそうです。
鎌倉時代には源頼朝公が崇め敬い、1180年(治承4年)富士川の合戦の戦勝祈願をはじめ、奥方の北条政子の安産祈願などたくさんの祈願を行なった記録があります。
さまざまな恒例行事が行われる神社
年間を通じて、元旦祭、節分祭、歳の市、大祓式など多数の行事が行われています。
なかでも同神社ならではの行事が「放生会」。鎌倉時代に盛んに行われた神事で、例年11月23日に開催されています。生き物を慈み、命を尊ぶ気持ちを育むために執り行われ、境内の2つの池にたくさんの元気な鯉が放たれます。
湯津爪櫛のお守りが人気
六所神社の主神様である櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)の強い霊力が籠る高い神秘力を持つ湯津爪櫛(ゆつつまくし)のお守りは、女性を災いから守ってくれる信じられています。
また、女性から困っている男性に真心をこめて念じて贈ると、男性に霊力が湧いて困難打開の道が開かれ、男性から女性に真心をこめて贈ると「かけがえのない大切な女性」の証になるそうです。
家族みんなで互いに贈りあえば、櫛稲田姫命様のパワーを実感できそうですね。
■スポット概要
所在地:神奈川県中郡大磯町国府本郷935
アクセス:電車:JR東海道本線「大磯駅」または「二宮駅」から神奈中バスに乗車、「国府新宿」バス停で下車後、徒歩で約5分
駐車場:あり
鴫立庵
300年以上の歴史を持つ俳諧道場で風流を味わう
「鴫立庵」(しぎたつあん)は大磯町で300年以上も続く俳諧道場。京都府の「落柿舎」、滋賀県の「無名庵」と並んで日本三大俳諧道場のひとつとされています。
「心なき身にもあはれは知られけり鴫立沢の秋の夕暮」という歌は、平安末期の歌人・西行法師が大磯付近の海岸を吟遊して詠んだといわれています。
鴫立庵の始まりはこの歌に由来し、江戸時代初期の1664年に小田原の崇雪(そうせつ)という人物が、昔の沢らしい面影を残す景色の良いこの場所に、鴫立沢の標石を建てたそうです。
投句箱に一句投じてみよう!
敷地内には俳諧道場だけでなく、釈迦・阿弥陀・大日・阿しゅく・宝勝(宝生)の五智如来像や茶室などもあります。
また、庭には投句箱が設置されており、全国から訪れた人々が投句するそうです。一句したためて投句すれば、俳句に親しむいい機会になりますよ。
親子で「風鈴づくり」を満喫♪夏の「風鈴まつり」
切り絵体験教室や伝筆で筆文字を楽しめる体験会などの教室も実施しています。夏には「風鈴まつり」と題して、小学生以上が参加できる「小田原風鈴づくり」「おりがみ風鈴づくり」などが行われます。
特に小田原風鈴づくりでは、小田原の鋳物職人に教わりながら模様や文字を彫り、世界に1つしかないオリジナル風鈴が作れますよ。
300年という歴史を感じる場所で風鈴作りを体験してみてはいかがでしょうか?
■スポット概要
所在地:神奈川県中郡大磯町大磯1289
開館時間:9:00〜17:00
休館日:年末年始(12月29日~1月3日)
料金:入庵料:大人310円(町内在住110円)、小・中学生160円(町内在住60円)、未就学児無料
アクセス:電車:JR東海道本線「大磯駅」から徒歩で約7分
駐車場:なし
大磯町の観光スポットをご紹介しました。都会の喧騒から少し離れてリラックスするにはとてもおすすめのまちです。充実した旅のプランを練って、親子の思い出をたくさん作ってくださいね♪
※本記事はよりみち情報サイト「ロコナビ」で掲載されていた記事(2018年11月掲載)の譲渡を受け、掲載しています。イベント情報や施設情報など内容の一部は2024年の最新情報に差し替えを行い、掲載をしています。
記事を書いた人
いこーよとりっぷ編集部
「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。
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