群馬・東吾妻町の名所&穴場8選<br/>2025夏休みに日帰り~1泊で満喫
更新日2025年08月03日/公開日2024年09月04日

群馬・東吾妻町の名所&穴場8選
2025夏休みに日帰り~1泊で満喫

体験する
自然とふれあう

今回は群馬県の西部にある東吾妻町(ひがしあがつままち)の観光名所をご紹介します!

東吾妻町は広大な自然と温泉、歴史的な名所が魅力のまち。

真田氏ゆかりのスポットや、風情のある宿場町、遊び場と日帰り湯がある道の駅など見どころが多く、絶景が広がる吾妻渓谷ではハイキングも楽しめます。

都内から車で約2時間30分でアクセスできるので、週末の日帰りドライブや1泊2日の家族旅行にぴったり。春休みやGWにもおすすめです。

※トップ画像:岩井親水公園(提供:tenjou / PIXTA)
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください

吾妻渓谷

国指定名勝の渓谷

新緑シーズンの吾妻渓谷(画像提供:ハッシブ2世 / PIXTA)
新緑シーズンの吾妻渓谷(画像提供:ハッシブ2世 / PIXTA)

吾妻渓谷(あがつまけいこく)は群馬県吾妻郡を流れる吾妻川の渓谷です。渓谷中でもっとも川幅が狭まった「八丁暗がり」付近を特に「吾妻峡」と呼んでおり、国の名勝に指定されています。

渓谷の距離は約3.5kmにわたり、大昔に火山が噴きだした溶岩を、川水が深く浸食してできたものと考えられています。

“関東の耶馬渓(やばけい)”とも呼ばれる吾妻峡は、新緑や紅葉の名所としても有名。ミツバツツジの咲く4月中旬や、新緑におおわれた5月は特におすすめのシーズンです。

例年10月下旬~11月上旬に見頃を迎える紅葉の時期はカエデ、クヌギ、イヌシデ、リョウブ、桜、モミジ、メグスリノキなどの紅葉が見事です。

大自然の中でのハイキングも人気

散策道の案内板(画像提供:K,Kara / PIXTA)
散策道の案内板(画像提供:K,Kara / PIXTA)

渓谷沿いには遊歩道やハイキングコース(歩きやすい靴または登山用の靴がおすすめ)も整備されています。

道中には奇石や川、滝など見どころがいっぱい! 特に、紅葉や緑の木々との対比が美しい鹿飛(しかとび)橋や、見晴台から眺める「八ッ場(やんば)ダム」と渓谷の共演は必見です。

■スポット概要
所在地:群馬県吾妻郡東吾妻町松谷
アクセス:車:関越自動車道・渋川伊香保ICから約60分
電車:①JR吾妻線「川原湯温泉駅」「石島駅」から吾妻峡まで徒歩で60~80分
駐車場:あり(渓谷パーキング、十二沢パーキング、吾妻渓谷入口駐車場 エントランスパーク)

八ッ場ダム

2020年に完成したダムを見学

大自然に囲まれた「八ッ場ダム」。秋は紅葉が見事です
大自然に囲まれた「八ッ場ダム」。秋は紅葉が見事です

2020年には、吾妻川の渓谷の途中に「八ッ場ダム」が完成しました。同施設は利根川の洪水被害を防ぎ、首都圏の生活用水や工業用水を確保することを目的とした「重力式コンクリートダム」です。

なるほど!やんば資料館(画像提供:K,Kara / PIXTA)
なるほど!やんば資料館(画像提供:K,Kara / PIXTA)

一部設備を除いて一般開放されており、ダムの上からエレベーターに乗ってダムの下まで自由に見学できます。また一般公開されていないダム堤体内についても、月に1回見学ツアーが行われています。

放水の様子などを実際に目で見て、ダムの役目を学ぶ貴重な体験になりますよ。より詳しくダム建設の歴史や技術などを知りたい親子は、八ッ場ダム管理支所内にある「なるほど!やんば資料館」にも立ち寄ってみてください。

八ッ場ダム見学ツアー(一般社団法人つなぐカンパニーながのはら)

■スポット概要
所在地:群馬県吾妻郡長野原町川原畑1121-31
アクセス:車:関越自動車道・渋川伊香保ICから約60分
駐車場:あり

吾妻峡レールバイク アガッタン

自転車型トロッコで八ッ場ダムを観光

自転車型トロッコの線路(画像提供:hiroshi / PIXTA)
自転車型トロッコの線路(画像提供:hiroshi / PIXTA)

「吾妻峡レールバイク アガッタン」は、八ッ場ダム建設によって付け替えとなった吾妻線の線路を活用した自転車型トロッコです。

線路上を走る特別な体験です
線路上を走る特別な体験です

力をあわせてペダルをこぎながら、「八ッ場ダム」をはじめ、国指定名勝の「吾妻峡」や、“日本一短かい鉄道トンネル”「樽沢トンネル」といった観光名所をめぐります。

片道2.4kmの道のりで高所を走るため、ちょっとした運動になりスリルも味わえますよ。

なお、電話もしくは公式サイトでの予約が必要です。スカートやサンダルは避け、動きやすい服装でおでかけくださいね。

所在地: 群馬県吾妻郡東吾妻町松谷868-1(東吾妻町吾妻峡周辺地域振興センター)
アクセス:
車:関越自動車道・渋川伊香保ICから約60分 ※道の駅 あがつま峡の川向い
電車:JR吾妻線「岩島駅」からバスに乗車、「川中温泉口」バス停で下車すぐ ※バスの本数が少ないためご注意ください
駐車場:あり

岩井親水公園

水仙と桜のコラボレーション

春の様子(画像提供:K,Kara / PIXTA)
春の様子(画像提供:K,Kara / PIXTA)

東吾妻町は全国有数のラッパスイセンの産地です。なかでも岩井地区の「親水公園」脇にある畑には、例年4月上旬から中旬にかけて約30万本のラッパスイセンが咲き誇ります。

また、その畑の近くには約1kmの桜並木があり、4月中旬になると白や黄色の水仙と薄ピンクの桜のコラボレーションを楽しめます。

園内には鯉の泳ぐ池や、お弁当を広げてゆっくりできる場所もあるので、小さな子供連れでも楽しめます。

毎年春に「東吾妻町すいせん祭り」を開催

水仙の開花時期には「東吾妻町すいせん祭り」が開催されます。

阿波踊りなどの催しや地元特産品の販売をはじめ、群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」などのキャラクターも遊びにきて盛り上がります。

■スポット概要
所在地:群馬県吾妻郡 東吾妻町植栗763−4
アクセス:車:関越道渋川・伊香保ICから約40分
電車:JR吾妻線「中之条駅」または「群馬原町駅」からタクシーで10~20分
駐車場:あり

公式サイト

岩櫃城跡

真田幸村が幼少期を過ごした山城

岩櫃山は“吾妻八景”を代表する景勝地で標高は約803mあります(画像提供:tenjou / PIXTA)
岩櫃山は“吾妻八景”を代表する景勝地で標高は約803mあります(画像提供:tenjou / PIXTA)

大河ドラマ「真田丸」の地としても有名な「岩櫃(いわびつ)城」。“ぐんま百名山”のひとつ、岩櫃山の東側にあった山城で、名将・真田幸村が幼少期を過ごした場所といわれています。

1972年には東吾妻町の史跡に指定されました。

頂上より200mほど下がったところに本丸・二の丸・中城があり、この場所を中心に広い範囲を城域としています。

南北朝時代から徳川家康の「一国一城令」までの歴史

登山道入口から歩いて30分ほどで岩櫃城本丸址に到着(画像提供:corosukechan3 / PIXTA)
登山道入口から歩いて30分ほどで岩櫃城本丸址に到着(画像提供:corosukechan3 / PIXTA)

築城時期は定かではありませんが、南北朝時代には築城されたと考えられています。

岩櫃城最初の城主は吾妻太郎行盛といわれています。その後、1563年(永禄6年)に武田信玄が、上州侵略のため家臣だった真田幸隆に岩櫃城攻略を命じました。

その時の城主は6代目の吾妻太郎斉藤越前守憲広といわれ、奮戦しましたが落城しました。

こうして岩櫃城は武田氏の手中に落ち、真田幸隆に吾妻郡の守護を命じたという歴史があります。

その後も岩櫃城は数々のドラマの舞台となりましたが、徳川家康の一国一城令により、400年あまりの長い歴史を残し姿を消しました。

現在では25m×15mの建物の土台城の遺構があり、展望台、指揮台を兼ねての中枢部と考えられている岩櫃城本丸址、その近くには真田昌幸が武田勝頼を迎えるために建てた御殿跡「潜龍院跡」があります。

■スポット概要
所在地:群馬県吾妻郡東吾妻町原町
アクセス:電車:JR吾妻泉「群馬原町駅」から徒歩で約40分

公式サイト

箱島湧水(箱島不動堂の大杉・箱島ホタルの里)

名水が流れる鳴沢川にホタルが舞う

箱島湧水の水源地、「箱島不動堂」の大杉(画像提供:K,Kara / PIXTA)
箱島湧水の水源地、「箱島不動堂」の大杉(画像提供:K,Kara / PIXTA)

「箱島不動尊」のお堂脇に立つ、まちの天然記念物「箱島不動堂の大杉」は、樹齢400年といわれる古木。

その根元から湧き出ている箱島湧水は、環境庁が選定した“名水100選”に選ばれており、湧出量は日に約3万トンを誇ります。

箱島湧水(画像提供:Tozawa / PIXTA)
箱島湧水(画像提供:Tozawa / PIXTA)

榛名湖(はるなこ)からの水だという伝説もありましたが、実際には山に降った雨水が火山灰層を浸透して湧いたものです。

良質の水は鳴沢川となってまちを流れ、飲料水や農業用水、養鱒場用水として利用されています。下流にはホタルが生息しており、例年6月〜7月下旬が見頃です。

湧水を眺めているだけでも心が癒されるスポットなので、ぜひ一度訪れてみてくださいね!

■スポット概要
所在地:群馬県吾妻郡東吾妻町箱島909
アクセス:車:上信自動車道箱島ICから車で約4分
電車:JR吾妻線「小野上駅」から徒歩で約30分

道の駅 あがつま峡

日帰り温泉や遊具など施設が充実

広大な自然を背景にした道の駅
広大な自然を背景にした道の駅

「道の駅 あがつま峡」は、国指定の名勝・吾妻峡の玄関口にあります。

群馬県ならではのお土産や東吾妻町の特産品が買えるのはもちろん、子供広場や健康広場、温泉やドッグランなどの施設も充実。

ドライブ中に寄り道するだけではもったいないほど、存分に満喫できるスポットです。

バランス感覚向上や健康増進を目的とした健康遊具、小さな子供のための遊具、冒険遊具などもあります。公園で遊ぶ子供たちを見守りながら、大人は足湯を利用することもできます。

1周250mのウォーキングコースや遊歩道もあるので、四季の景観を楽しみながら体を動かせますよ。

ドッグエリア
ドッグエリア

ドッグエリアは、小型犬エリアとフリーエリアに分かれています。

すべて地面は天然芝で、多数のアジリティも設置されています。車での移動で疲れたワンちゃんたちのリフレッシュになりますし、犬好きな子供たちも喜びます。

さらに露天風呂や予約制の家族風呂が付いた日帰り温泉施設「天狗の湯」も併設。豊かな自然に囲まれながら温泉につかり、親子のスキンシップを楽しんでくださいね。

■スポット概要
所在地:群馬県吾妻郡東吾妻町三島6441
アクセス:車:関越自動車道・渋川伊香保ICから国道17・353・145号経由で約50分
電車:JR吾妻線「群馬原町駅」から天狗の湯巡回バスで約20分、またはタクシーで約15分
駐車場:あり(普通車80台)

道の駅 八ッ場ふるさと館

焼き立てパン&特産品をお買い物♪足湯も楽しめる

新鮮野菜がずらり!
新鮮野菜がずらり!

八ッ場ダム建設に伴い誕生した、温泉地にも近い道の駅。ドライブや温泉めぐりの途中に、グルメやお買い物が楽しめる人気スポットです。

施設内には無料で楽しめる足湯があり、雄大な景色を眺めながらリラックスできるのも魅力です。

農産物直売所では名物の花豆や地元の新鮮野菜が手に入り、コンビニの焼きたてパンも大人気。食堂では「ダムカレー」のほか、八ッ場名物の「おつみ団子」や、群馬グルメ「ソースヒレかつ丼」なども味わえます。

暑い日はソフトクリームで子供たちが笑顔に♪

■スポット概要
所在地:群馬県吾妻郡長野原町大字林1567-4
アクセス:車:関越自動車道・渋川伊香保ICから約50分
電車:JR吾妻線「川原湯温泉駅」から徒歩で約23分
駐車場:あり

東吾妻町は自然の中でゆったりと過ごせる穴場観光地。まろやかで美味しい湧き水やとれたての新鮮野菜、のどかな景色と出会い、親子でリフレッシュできること間違いなし! ぜひおでかけしてみてくださいね。 

※本記事はよりみち情報サイト「ロコナビ」で掲載されていた記事(2018年11月掲載)の譲渡を受け、掲載しています。イベント情報や施設情報など内容の一部は2025年の最新情報に差し替えを行い、掲載をしています。

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。

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