【関東近郊】人気ワイナリー11選!
11月の収穫祭や試飲、見学ツアーも
秋の行楽シーズンに「親子で特別な体験をしたい」ママパパのために、今回は初心者やファミリーで“ワインツーリズム”を楽しめる、関東近郊のワイナリーをご紹介!
毎年11月3日には日本ワインの“新酒”が解禁になり、各ワイナリーやワインの産地では「収穫祭」などのイベントも行われます。
好奇心を刺激する見学ツアーや、ぶどう畑を望むカフェやレストランでの食事、希少なワインやぶどうジュースの試飲など楽しみも盛りだくさん。秋晴れの空の下、ぶどう畑をゆっくり散策するのも特別な時間です。
記事を参考に、家族のお気に入りワイナリーを見つけてださいね!
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
ワイナリー巡りは秋がおすすめ!「新酒」解禁にあわせたイベントも多数
「ワインツーリズム」で産地の文化や歴史を体感しよう
ワインツーリズムは欧米から始まった旅のスタイルのひとつ。ワインの産地を訪れ、ぶどう畑やワインの製造過程を見学し、試飲や郷土料理などを楽しみます。
単なる観光に留まらず、ワインのつくり手や地元の人々とふれあい、地域のワイン文化や歴史、地形や気候などについて学べるのも特徴。
ママパパはその土地特有のワインを味わい、子供と体験を共有しながらワイン産地ならではの魅力を全身で感じましょう。
日本ワインの「新酒制度」とは?
日本ワインの新酒は、毎年収穫されたばかりのぶどうで短期間につくられるフレッシュなワインのこと。市場での提供が始まる「解禁日」が設けられています。
この制度はフランスの「ボジョレー・ヌーボー」にならって始まったもの。そのためワインの名産地・山梨県では、山梨ワインの新酒を「山梨ヌーボー」と呼んでいます。
新酒ワインの特徴や2024年の解禁日は?
日本ワインの新酒は、例年通り2024年も11月3日(日)に解禁されます。その味わいはフレッシュで軽やか、アルコール度数も低めで飲みやすいのが特徴です。
また、毎年異なる気象条件が反映され、風味もその年ごとに異なります。
秋の「収穫祭」「収穫感謝祭」はワイナリーデビューに最適
各ワイナリーでは、採れたてのぶどうで新鮮かつ果実味豊かな新酒ワインがつくられ、新酒の解禁にあわせたイベントや祭りが数多く開催されます。
なかでも10月~11月の「収穫祭」「収穫感謝祭」は、つくり手と飲み手が収穫の喜びを分かちあう特別なイベント。
ワイナリー自慢の新酒ワインを味わえるのはもちろん、ご当地グルメの屋台が並び、当日限定の見学ツアーや子供向けの催しなど企画も充実。家族のワイナリーデビューにもぴったりです。
ここからは、親子におすすめのワイナリーをご紹介します!
ココ・ファーム・ワイナリー【栃木県足利市】
1958年に、特殊学級(現在の支援学級)の中学生たちと担任の川田昇先生が開墾したぶどう畑。1969年には畑の麓に「こころみ学園」が設立され、1980年にワイナリーができました。
今も学園の利用者たちが作業を手伝い、100%日本のぶどうからワインを醸造しています。
畑では除草剤や化学肥料を使わずにぶどうを栽培。「こんなワインになりたい」という“ぶどうの声”を生かすことを大切に、発酵に使う酵母も野生酵母が中心です。
見晴らし抜群のカフェで地元食材のランチを堪能♡
ワイナリーでは、ショッピングのほかワイナリー見学(500円)、テイスティング(2種1,000円など)も予約なしで楽しめます。ジュースも5種類あり、子供も大人と一緒に飲み比べができますよ。
ぶどう畑を一望するカフェでは、足利マール牛など地元の食材をふんだんに使った料理を、ワインとともに味わえます。ソフトクリームやジュースもあるので、子供も喜びます♪
11月の「収穫祭」は屋台も並ぶ人気イベント(2024年11月16~17日)
「ココ・ファーム」では、一年を通じてさまざまなワイン関連イベントを開催しています。
特に人気なのが毎年11月第3土・日曜に行われる「収穫祭」。 「収穫を終えたぶどうの木を眺めながら生ワインを飲む」という素敵な時間を、家族みんなで過ごせます。
屋台で好きなグルメを買い、ぶどう畑にシートを敷いたらピクニックスタート♪心地よいライブ演奏が流れるなか、大人はタンクから注ぐ「できたてワイン」、子供はぶどうジュースで乾杯しましょう。
中学生以下は入場無料・申込不要です。
しんとうワイナリー【群馬県榛東村】
群馬県・榛名山の山麓に広がる榛東村は、北関東有数のぶどうの産地です。1963年に65世帯のぶどう農家が協力して「しんとうワイナリー」を設立、ワインづくりに乗り出しました。
国産の生食用ぶどうを原料に、添加物は加えず、基本に忠実で丁寧なワインづくりを続けています。
工場見学は自由&試飲は無料!
工場ではガラス越しに機械の見学ができます。時期によって稼働していないので事前に確認してくださいね。
別館では、美味しい自家製ワインを自由に試飲できます。無料なので飲み過ぎにはご用心!
自家製ワインや榛東村の特産品も購入できるので、お土産にどうぞ♪
白百合醸造【山梨県甲州市】
1938年創業の「白百合醸造」は、山梨でも屈指の個性的ワインメーカー。原料のぶどう栽培からワイン造りまで一貫してこだわり抜き、初めてワインにふれる人から専門家まで楽しめるワイナリーです。
2019年には勝沼町産の甲州ぶどう100%で醸造した「ロリアン勝沼甲州2019」が、世界最大のワインコンクールで最高賞を受賞しました。
ワインのボトル詰めやオリジナルラベル作りに挑戦!
“味わう!体験する!思い出を残す!”をキーワードに、勝沼をまるごと思い出にできるワイナリーを目指し、さまざまなアクティビティも行っています。
親子にはぶどう畑の自由見学、ワインのボトル詰め&オリジナルラベル作り(720mlのワイン1本
2,750円)などの体験がおすすめです。なおワインツアーは20歳以上のみとなっています。
マンズワイン勝沼ワイナリー【山梨県甲州市】
ワイン好きの聖地・勝沼ぶどう郷にある、県内最大級の製造規模を誇るワイナリーです。
ぜひ親子で参加したいのが、ワイナリースタッフが案内してくれる2種類の地下セラーツアー。
テイスティング付きの地下セラーツアーは事前予約制で毎日開催(所要時間約60分)。一般非公開エリアを見学でき、マンズワインのワインづくりを深く知ることができます。
テイスティングはワイン3種1,500円、ジュース2種1,000円から選べ、子供も大人になった気分で楽しめます。
一方、土日限定で行われるのが、当日申し込みが可能な約20分の地下セラーツアー。こちらにはテイスティングが含まれず、参加費500円、未就学児は無料です。試飲したいママパパはショップで有料試飲を楽しんでくださいね。
新酒解禁日の「マンズワインフェスタ」は毎年大盛況!(2024年11月3日)
山梨県産ワインの新種解禁日にあわせ、「マンズワインフェスタ」が開催されます。当日初リリースとなるプリムールワインほか、酵母が行きているフレッシュな生ワインも登場!
「萌木の村 ROCK」「甲州たこ焼き 道」など、県内から選りすぐりの飲食店が出店するのも魅力。当日限定の雑貨販売や、ミニゲームなどの特別なイベントもあり、一日楽しく過ごせます。
ワイナリー選びに迷ったら「勝沼ぶどう郷」へ!
山梨県甲州市の勝沼町は、日本におけるぶどう栽培発祥の地。日本ワイン生産量日本一を誇り、JR中央本線「勝沼ぶどう郷駅」の周辺に30軒ほどのワイナリーがあります。
例年10月には「甲州市かつぬまぶどうまつり」、11月3日には市の観光拠点「勝沼ぶどうの丘」で「かつぬま新酒まつり」が開催され、まちじゅうが収穫と新酒解禁の喜びに満ちあふれます。
都内から電車でアクセスでき、歩いてワイナリー巡りをしやすいのも特徴。きっとお気に入りの一軒と出会えますよ。
本坊酒造 マルス山梨ワイナリー【山梨県笛吹市】
鹿児島に本社を持つ本坊酒造が、ワインづくりの地を求め、山梨県笛吹市に設立した「マルス山梨ワイナリー」。場所はJR中央本線「石和温泉駅」から歩くこと約10分、「新宿駅」から約1時間40分とアクセス良好♪
“世界に通じるワイン”を目指し、山梨の土壌と気候が育むぶどうから、格調高いワインを生み出しているワイナリーです。
工場見学を年中無休で行っており、地下の樽貯蔵庫、屋外の貯蔵タンク、ビン詰めラインを見学しながら学べます。
無料の試飲あり♪5~6種類のワインやジュースを飲み比べ
工場見学のあとは、お待ちかねの試飲タイム。
なんと壁面を飾る大樽の蛇口から、5~6種類のワインやぶどうジュースを注いで無料で試飲できるんです。ソムリエが厳選したワインも試飲できるので(有料)、好みや要望をスタッフに伝えてくださいね。
山梨県や店舗の限定ワインが並ぶ売店もあるので、おみやげに1本いかがでしょうか。
数万人が集まる「マルスワイン祭り」は家族におすすめ!
毎年ゴールデンウィークには「マルスワイン祭り」が開催されています。
ステージや屋台、手のひらに乗せたぶどうを弾いて距離を競う「ぶどうはじき大会」など、子供やお酒が飲めない人も楽しめる盛りだくさんの内容です。
本坊酒造 マルス穂坂ワイナリー【山梨県韮崎市】
本坊酒造の山梨県2つ目のワイナリーです。東京から約2時間、JR中央本線「韮崎駅」からタクシーで約15分の場所にあります。
施設はワインを試飲できる「ビジター棟」とワインづくりを見学できる「醸造棟」の2つ。天気のいい日は、ビジター棟の屋上やテラスから富士山を一望できます。
ワインのお買い物はビジター棟のショップでどうぞ。
親子で社会科見学!ワイン醸造を学ぼう
醸造棟の見学通路(入場無料)では、ワイン醸造の工程をパネルで解説。
ぶどうの仕込期間中(7月下旬~10月下旬)には、見学通路の上からワインを醸造している様子をじっくり見学でき、醸造作業や設備について詳しく学べます。
2024年の秋は収穫体験イベントも開催(2024年10月20日)
ぶどう農場の特別見学ツアーや、収穫体験などのイベントも不定期で実施しています。2024年の収穫体験は10月20日(日)に開催予定です。
イベントの告知や詳細は公式インスタグラムをチェックしてくださいね。
サントリー登美の丘ワイナリー【山梨県甲斐市】
富士山と甲府盆地を望む土地に、1909年「登美農園」として開園。100年以上にわたって日本のワインづくりをリードしてきた歴史あるワイナリーです。
“世界を感動させる日本ワイン”を目指し、丁寧で高品質なものづくりが信条。2024年までに「日本ワイナリーアワード」の5つ星を7年連続で受賞しています。
有料の見学ツアーを予約しておくと、ワインが眠る熟成庫やぶどう畑をガイド付きで見学できます。標高600mに位置する眺望台から富士山、八ヶ岳、南アルプスの山々を眺めるのも特別な体験。
絶景カフェでランチ&ぶどう畑でのんびり過ごそう
土日祝日には、ぶどう畑や甲府盆地、富士山を望む「富士見テラス」にカフェがオープンし、自家製フォカッチャサンドやソーセージ、グリッシーニなどの軽食も楽しめます。
ぶどう畑を自由に散策したり、ショッピングをしたりしながら、一日のんびり過ごせますよ。
金~日曜と祝日はJR甲府駅南口「貸切バス専用のりば」から運行する無料シャトルバスが便利です。
山梨ヌーボー解禁にあわせた「収穫感謝祭」(2024年11月9日)
ぶどうの収穫を終えつつある例年11月の初旬には、収穫の喜びと感謝をわかちあうため、つくり手たちが集結して「収穫感謝祭」を開催しています。
2024年は11月9日(土)に開催。11月3日(日)に解禁されたばかりの新酒を満喫できるほか、受賞・限定品のテイスティングもいろいろ。
ものづくりへの想いとこだわりを聞ける「ワイン熟成庫ツアー」などの見学ツアーや、地元有名店のグルメも充実し、親子で楽しい一日を過ごせます。
山辺ワイナリー【長野県松本市】
長野県松本市・美ヶ原高原のふもとでワインの醸造・販売を行っている「山辺ワイナリー」。契約農家や自社農園で栽培された松本平産ぶどうを100%使用した、こだわりのワイナリーとして人気です。
ぶどうの味わいを最大限生かせるよう、各ワインは単一品種のぶどうからつくられています。
工場の内部は見学できませんが、「ワインホール」から醗酵室、樽貯蔵室、瓶詰め室の様子を見ることができますよ。
敷地内のレストラン「マリアージュ」では、山辺の郷の新鮮な食材、旬の味わいをふんだんに盛り込み、ワインに合う豊富なメニューを提供しています。
甘酸っぱい巨峰ソフトクリームが人気
信州りんごや山辺コンコードのジュース、巨峰ソフトクリームもおいしいと評判です。
また、併設の「ファーマーズガーデンやまべ」では採れたての高原野菜、ぶどうやりんごや桃などの果物、春の山菜や秋のきのこといった信州の味覚を販売しています。ぜひ立ち寄ってみてください。
サンクゼールの丘【長野県飯綱町】
全国に合計約150以上の専門店を展開している「St.Cousair(サンクゼール)」「久世福商店」の本店。
見晴らしの良い丘に、垣根仕立てのぶどう畑やワイナリー、ショップ、デリカテッセンのほか、人気レストラン「ワイナリーレストラン・サンクゼール」を併設。
雄大な景色のなかでバーベキュー(予約制1日3組限定)も楽しめるスポットです。
ワイナリーではぶどう畑や醸造所の見学ツアーを随時開催。
予約不要で気軽に参加できる無料のワイナリーツアーから、ワインの試飲・ランチ付きのツアー(有料・要予約)まで、さまざまなプランが揃っています。
「収穫祭」ではライブやワークショップも(2024年10月12日)
毎年秋には、サンクゼールワインのつくり手とワイン愛好家が、ともに豊穣の秋を祝う「収穫祭2024~St.Cousair’s WINE FESTA~」を開催しています。
2024年の開催日は10月12日(日)。子供向けのワークショップや地元ミュージシャンによるライブのほか、醸造家・栽培家によるワイナリーツアーや、この日だけの特別ランチが用意されています(一部イベントは予約受付終了)。
当日はしなの鉄道「牟礼駅」から送迎バスが運行されるので、ワインを試飲したいママパパも安心です。
アグリコア越後ワイナリー【新潟県南魚沼市】
「アグリコア越後ワイナリー」は、新潟県南魚沼市の自然豊かな「八色の森公園」内にあるワインの醸造所。
豪雪地帯ならではの雪室貯蔵による低温貯蔵・熟成を行っており、丁寧につくられたワインはプロからも高い評価を受けています。
無料の貯蔵庫見学は子供も参加することができ、ぶどう畑を眺めながら欧風料理を味わえるレストラン、ワインや地場産品が並ぶショップも併設。家族みんなで楽しめるスポットです。
9月の「ぶどう収穫祭とワイン祭り」が親子に人気
ぶどうの収穫時期にあわせ、毎年9月上旬には「ぶどう収穫祭とワイン祭り」が行われます。
新潟県の味覚を味わえる「グルメ屋台村」や、「屋外ステージイベント」での多彩なパフォーマンス、抽選会など、家族で満喫できる機コンテンツがいっぱい。
もちろん、ママパパは「アグリコア越後ワイナリー」自慢のワインをたっぷり味わえますよ♪
中伊豆ワイナリーシャトーT.S【静岡県伊豆市】
静岡県伊豆市の風光明媚な複合観光施設「中伊豆ワイナリーヒルズ」。その中心となる「中伊豆ワイナリーシャトーT.S」は、富士山を望む約10ヘクタールのぶどう畑が広がるワイナリーです。
伊豆の風土を象徴するような、“飲む人にそっと寄り添ってくれる優しいワイン”作りを追求しています。
宿泊・日帰りどちらでも楽しめるワイナリーリゾート
源泉100%の温泉付きホテルやグランピング施設を併設し、泊りがけでワイナリーの魅力をじっくり味わえるのがポイント。ドライバーのママパパも安心してワインを堪能できますね。
ワイナリーでは世界有数のオーパスワン・コレクションを含むコレクションセラーや、ワイン工場を見学したり、ショッピングを楽しんだり。すべてのワインを1杯100円から試飲できるのも魅力です。
ワインを堪能できるレストランには、キッズプレートも用意されていますよ。
富士山とぶどう畑を眺めながら引き馬体験
ほかにも、富士山と伊豆山麓を眺めながらぶどう畑を自由に散策したり、引き馬・乗馬を体験したりと、ワイナリーならではのリラックスした時間を過ごせます。
10月には「秋の収穫感謝祭」を開催(10月6日~31日)
毎年秋には、ぶどうの収穫期にあわせた「Harvest Festa」と、その年の収穫を祝う「秋の収穫感謝祭」を開催。ぶどうの収穫やワイン醸造作業の見学といった貴重な体験ができ、ワイナリーの真髄にふれることができます。
「秋の収穫感謝祭」は、2024年10月6日(日)~31日(木)の期間に開催。
特別なワインの試飲やワインコルクを使った子供向けワークショップ(開催終了)、赤ワイン品種のぶどうを収穫して搾りたての果汁を試飲する体験、赤ワインぶどうの仕込み&醸造作業見学が行われます。
お酒が飲めなくても、子供でも楽しめるワイナリー巡り。紅葉した秋のぶどう畑も美しく、親子の記憶に残ります。秋の週末は、ぜひ日本が誇るワインの産地を訪れてみてください♪
記事を書いた人
雨宮あかり
「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。
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