奥多摩エリアの紅葉名所＆穴場12選
秋川渓谷・御岳山のイベントも紹介

大自然に恵まれた東京・奥多摩エリア（奥多摩町・青梅市西部・あきる野市の一部）では、秋になると山々や渓谷、湖が美しい紅葉に彩られます。

キャンプやアウトドアレジャーも盛んで、親子連れにもおすすめです。

今回は、そんな奥多摩エリアの紅葉名所と穴場＆紅葉イベントをご紹介。どのスポットも都心から車で1時間半～2時間程度なので、日帰りや1泊で秋を満喫してくださいね！

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください

【関東】雲海の絶景スポットをチェック！

関東の紅葉情報をまとめてチェック！

奥多摩エリアとは？

御岳渓谷ではラフティングやカヌーが盛ん

東京都西部・多摩川水系の上流域に広がる自然豊かなエリア。多摩川流域の奥多摩町と青梅（おうめ）市西部、その支流である秋川流域の檜原（ひのはら）村全域、あきる野市の一部を含みます。

都心からアクセスしやすく、登山やハイキング、渓流でのレジャー、キャンプなどアウトドア体験も豊富。

秩父多摩甲斐国立公園に含まれており、山岳・渓谷美でも知られ、秋にはさまざまな場所で壮大な紅葉を満喫できます。

【青梅市】御岳渓谷

「鵜の瀬橋」付近の紅葉（画像提供：Bluewing / PIXTA）

多摩川沿いに広がる「御岳（みたけ）渓谷」は、青梅市を代表する観光名所。

季節ごとに表情を変える美しい自然が魅力で、特に紅葉シーズンは赤や黄に染まった渓谷美が人々を魅了します。

JR青梅線「御嶽駅」を中心に、多摩川沿いの両岸約4kmにわたって遊歩道が整備されているので、ぜひ親子で散策してみて！　さわやかな風と川の音に、きっと癒されますよ。

イベント情報：みたけ渓谷秋色まつり（2024年10月26日～11月24日）

紅葉シーズンには「みたけ渓谷秋色まつり」を開催。初日には、地元の物産品や飲食の店が並ぶ「屋台村」や、東京を代表する名酒・澤乃井の蔵開きも行われます。

ぜひ期間中に、親子でおでかけしてみてください。

イベントの詳細はこちら！（おうめ観光ガイド）

【青梅市】御岳山

御岳山の中腹「御岳平」から眺めた景色（画像提供：Naokita / PIXTA）

御岳渓谷よりも少し早く紅葉が始まる、標高929mの御岳山。例年10月下旬から11月中旬にかけて見頃となります。

往復約1時間半で舗装路を歩く「御岳山コース」や、往復3時間で探検気分が味わえる「ロックガーデンコース」など登山コースが4種類あり、子供の体力や年齢にあわせて山歩きを楽しめます。

ロックガーデンの紅葉（画像提供：sayamamine PIXTA）

山の中には山岳信仰のシンボル「武蔵御嶽神社」をはじめ、「天狗岩」から「綾広の滝」まで続くロックガーデン、落差約50mの「七代の滝」など、見どころがいっぱいです。

登山コースで、きれいな葉っぱやどんぐりを探すのも楽しそう！　親子で一緒にたくさんの“秋”を見つけてくださいね。

イベント情報：天空もみじまつり（2024年10月26日～11月24日）

秋の紅葉シーズンには、御岳山商店組合による「天空もみじまつり」を開催。

武蔵御嶽神社の薪神楽（東京都無形民族文化財）をはじめ、「猿芸工房」「にっぽん御岳ばなし」など、親子におすすめの催しも行われます。

また17時30分から21時30分まで紅葉のライトアップも実施。武蔵御嶽神社の神職がもてなしてくれる宿坊に泊まり、幻想的な夜の紅葉を満喫するのもいいですね♪

イベントの詳細はこちら（おうめ観光ガイド）

【青梅市】御岳山ケーブルカー

紅葉の中を走るケーブルカー

子供の登山デビューにも人気の御岳山は、登山口である御岳登山鉄道「滝本駅」（標高407.6m）から「御岳山駅」（標高831ｍ）までケーブルカーで登ることもできます。

標高差による色づきの違いや、樹木ごとに異なる色合いケーブルカーで移動しながら、色とりどりの紅葉を堪能できますよ。

【青梅市】吉野梅郷

「日本最大級の梅の里」を彩る紅葉

駅から歩いて約2分！「神代橋」から見た絶景（画像提供：ジョー / PIXTA）

JR青梅線「日向和田駅」から「二俣尾駅」までの東西4km。多摩川の南側に広がるのが、文豪・吉川英治が愛した梅の里、「吉野梅郷」（よしのばいごう）です。

“日本一の梅の里”と称される名所で、例年11月上旬～下旬には色とりどりの紅葉が郷を彩ります。

「日向和田駅」近くの「神代橋」と、そこから歩いて約20分の「好文橋」はおすすめの紅葉ビューポイント。

紅葉が見頃の時期には、吉野梅郷商店会が主催する「紅葉まつり」が開催され、スタンプラリーなどが行われます。さわやかな秋の一日、親子でショップ＆観光名所巡りと紅葉狩りを満喫してみてはいかがでしょうか。

【奥多摩町】奥多摩湖

「八方岩展望台」から見た奥多摩湖（画像提供：denkei / PIXTA）

大自然に囲まれ、季節ごとに表情を変える「奥多摩湖」。正式名称は小河内貯水池（おごうちちょすいち）といいます。

小河内ダムによって多摩川を堰き止められてできた人造湖（貯水池）で、都内の水道水の約2割を供給しています。

奥多摩湖名物「ドラム缶橋」を渡ろう！

奥多摩湖を訪れたら必ず歩きたい湖面の橋（画像提供：まちゃー / PIXTA）

紅葉の見頃は例年10月下旬から11月中旬にかけて。周辺には遊歩道があり、ハイキングしながら紅葉を堪能できますよ。

また湖上に浮かぶ「麦山の浮橋」（別名・ドラム缶橋）は奥多摩湖名物。水の美しさや風を感じながら、紅葉に囲まれた湖の上を親子で歩いてみませんか？

【奥多摩町】数馬渓谷・白丸湖

「白丸胡」でSUPを楽しむ人たち（画像提供：ゆうた1127 / PIXTA）

“東京一の秘境駅”と呼ばれるJR青梅線「白丸駅」から歩くこと約10分。エメラルドグリーンの「白丸湖」が現れます。

こちらは白丸ダムで多摩川をせき止めてできた人造湖です。

湖の周辺は「数馬渓谷」と呼ばれる絶景の紅葉スポット。湖の水鏡に木々の緑、赤、黄色が映し出される様子がとても美しいですよ。ハイキングコースや、上流の「数馬峡橋」から眺める景色もおすすめ。

カヤックやSUPなどの水上アクティビティも盛んです。親子で湖上から紅葉狩りをするのもいいですね♪

【奥多摩町】惣岳渓谷

「しだくら橋」を真っ赤な紅葉が彩り、とても華やか（画像提供：sayamamine / PIXTA）

JR青梅線「奥多摩駅」から「奥多摩湖」の中間、「奥多摩むかしみち」沿いにある多摩川の渓谷です。例年11月上旬から下旬に紅葉の見頃を迎えます。

長さ67.15mの吊り橋「しだくら橋」から見る渓谷も魅力的。親子でのんびり散策しながら、紅葉狩りを楽しみましょう。

【奥多摩町】鳩ノ巣渓谷

カラフルに彩られた「鳩ノ巣渓谷」（画像提供：kanako / PIXTA）

多摩川が秩父古生層を浸食して作り上げた「鳩ノ巣渓谷」は、“奥多摩随一の渓谷美”と称される場所。

巨石や奇岩の間を清流が流れ、切り立った岩肌を紅葉が彩る、迫力満点の景勝地です。

「鳩ノ巣小橋」から眺める紅葉は見どころのひとつ。壮大な景色を満喫してくださいね♪

【奥多摩町】氷川渓谷

夕日を浴びて輝く「氷川渓谷」（画像提供：Ran / PIXTA）

多摩川沿いに広がる「氷川渓谷」は、JR青梅線「奥多摩駅」から徒歩6～7分の駅近スポット。

広い中洲や浅瀬があるためキャンプや魚釣り、川遊びなどが楽しめ、アウトドア好きなファミリーに人気の場所です。

例年11月中旬から下旬にかけて、カエデやイチョウ、ケヤキなどの紅葉が見頃を迎えます。都内からもアクセスしやすいので、紅葉シーズンにはたくさんの人が訪れます。

【あきる野市・檜原村】秋川渓谷

石舟橋（画像提供：denkei / PIXTA）

あきる野市と檜原村を流れる全長約20kmの秋川（あきがわ）沿いに広がる渓谷です。

秋川は多摩川の支流でもっとも大きな川。清らかに澄んだ水の流れと、四季折々に変化する山々の景観が素晴らしく、渓流釣りやトレッキングなどの遊びも盛んです。

例年11月上旬から12月上旬に見頃に迎える紅葉も人気。キャンプ場やバーベキュー場、温泉が点在し、秋の行楽シーズンには家族連れでにぎわいます。

紅葉の絶景ポイントは「石舟橋」や「岩瀬峡」など

「秋川渓谷 瀬音の湯」（画像提供：denkei / PIXTA）

渓谷のシンボル「石舟橋（いしぶねばし）」から眺める紅葉の絶景は必見！　見頃の時期には、息をのむほど美しい紅葉が見られます。

ほかにも「広徳寺」「岩瀬峡」「青木平橋」「沢戸橋」など、紅葉の名所がいっぱいです。

石舟橋から徒歩約5分の場所には日帰り温泉施設「秋川渓谷 瀬音の湯」があるので、家族で立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

「秋川渓谷 瀬音の湯」をチェック（姉妹サイト「いこーよ」）

秋川渓谷 紅葉散策コースはこちら！（あきる野市）

イベント情報：あきがわアートストリーム（2024年11月1日～12月1日）

ミヤケマイ「きおくのから」会場内の展示写真

紅葉が美しい秋川渓谷を舞台に行われる「あきがわアートストリーム」は必見のイベント。

JR五日市線「武蔵五日市駅」起点とし、約20kmの範囲に点在する8カ所の会場をめぐる芸術祭です。アート鑑賞の途中に立ち寄る眺めのいいカフェや地元食材のグルメも楽しみのひとつ。

紅葉・アート・グルメの秋をまるごと堪能しちゃいましょう！

イベントの詳細はこちら！（公式サイト）

【檜原村】払沢の滝

色とりどりの紅葉がきれいな滝（画像提供：denkei / PIXTA）

東京都で唯一“日本の滝百選”に選ばれている「払沢（ほっさわ）の滝」は、檜原村が誇る観光名所のひとつ。かつては“滝つぼに大蛇が棲んでいた”と信じられていた、神秘的な場所です。

滝の入口にある駐車場からは滝までは歩いて10分ほど。ウッドチップが敷かれていてとても歩きやすい遊歩道です。少し段差や階段がありますが、起伏はさほど激しくありません。

紅葉の時期には、遊歩道や滝周辺が赤や黄色に美しく染まります。紅葉した葉が川を流れる様子も風情がありますよ。

【あきる野市】小峰公園（小峰ふれあい自然郷）

コナラやモミジの紅葉イメージ（画像提供：fk727 / PIXTA）

身近な自然とふれあいながら手軽にピクニックやハイキングを楽しめる野外レクリエーションの場として整備された自然公園。

約10.8ヘクタールの広大な園内には雑木とヒノキの林や、桜並木、湧き水を利用した田んぼや湿地があり、多彩な野草や動物を観察できます。

秋にはさまざまな広葉樹の紅葉が見られ、「けやき広場」「ふれあい広場」「谷戸田」ではイロハモミジやレンガ色のコナラ、明るい赤や黄に色づく桜がきれいです。

かわいらしい野菊の仲間、フユイチゴやサルトリイバラの赤い果実、食事に訪れる野鳥と出会えることも。公式サイトや公園入口の「小峰ビジターセンター」で、見どころを調べてから散策するのもおすすめです。

紅葉とアウトドアレジャーを満喫できる奥多摩エリア。ドライブはもちろん、ハイキングロードや吊り橋、湖上の浮き橋など、さまざまな場所から紅葉狩りを楽しんでくださいね♪

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。