2024関東の雲海名所おすすめ9選
自然の神秘を体験!紅葉との共演も
雲海とは、標高が高い山などから見下ろしたときに、雲が海のように広がって見える現象のこと。あたり一面が雲に覆われ、まるで雲の上にいるかのよう感覚になり、非日常感あふれる空間を演出します。
そこで、今回は、関東エリアの「雲海スポット」をご紹介! 東京都内から日帰りでおでかけできる雲海の名所や、紅葉との共演も楽しめるスポット、いつでも雲海が見られるホテルなどさまざまですよ。
雲海の発生率が一年でもっとも高まる秋、親子で感動的な絶景を眺めてみませんか?
※天候などの条件により、見られないこともあります。また内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
雲海とは?
「雲海」とは、山頂や標高が高い場所から見下ろしたときに、雲が海のように広がって見える自然現象のことを指します。
見た目の形状はさまざまで、眼下に広がる山々やまちなみが見えないぐらい厚みがかったものもあれば、うっすらと霧がかかったようなときもあります。
雲海の仕組みと発生する条件とは?
雲海の仕組みは、放射冷却によって冷えた地面が、空気中に含まれている水蒸気を冷やし、霧になります。その霧(放射霧)が山間部に溜まり、高い場所から見ると雲の海「雲海」の状態で見られます。
よって、雲海は、周りを山に囲まれた盆地で発生しやすいといわれています。
また、以下のような条件が重なると雲海に出会えるチャンスも高まるので、天気予報もチェックしてみてくださいね。
雲海を見に行くときの注意点
標高が高い場所ほど冷え込むため、体温調節のために羽織物を持っていくと安心。
灯りのないスポットも多いので、日の出前を狙って行くなら懐中電灯を持って足元に注意しながら歩きましょう。
【埼玉県小鹿野町】秩父ミューズパーク
埼玉県秩父市と小鹿野町にまたがる公園「秩父ミューズパーク」は、雲海とともに、秩父公園橋(別名:秩父ハープ橋)や武甲山などを見渡せる絶景スポットです。ここで見られる“天空の橋”は、秩父雲海の代名詞。
公園内の「展望台」と「旅立ちの丘」の2カ所で、雲海を観賞できます。
シーズンは春と秋、とくにピークとなるのは11月の早朝。風が弱い、湿度が高い、晴れているなど条件がいくつかありますが、親子で見ることができれば、きっとよい思い出になりますよ♪
園内を横断する、延長約3kmの「スカイロード」では、10月下旬から約500本のイチョウの黄葉が始まり、11月下旬には、黄金色に輝きます。
秋晴れの日には、青空とのコントラストを楽しみながら散歩やサイクリングもおすすめ。
園内には、小さな子供向けの三輪車および四輪車などの「おもしろ自転車」に乗車できる「サイクルランド」や遊具が設置された広場、レストランもあるので、親子で1日中過ごせますよ。
■秩父ミューズパーク概要
所在地:埼玉県秩父郡小鹿野町長留2518
料金:とくに指定なし
アクセス:【車】関越自動車道・花園ICから国道140号を秩父方面へ約50分
駐車場:あり
【埼玉県秩父市】美の山公園
埼玉県秩父市と皆野町にまたがる標高581.5mの蓑山(みのやま)山頂に広がる「美の山公園」は、約41ヘクタールの県立自然公園です。
蓑山は秩父エリア唯一の独立峰で、秩父盆地や奥秩父の山々などを360度の大パノラマで一望できます。
園内には3つの展望台があり、桜や紫陽花、紅葉など季節の彩りとともに、多彩な表情の雲海を眺めることができます。雲海が発生する時季は、主に10月〜12月、4月の早朝など。
“日本夜景100選”にも選ばれており、深夜から早朝にかけて条件がそろうと、とても幻想的な雲海夜景が見られる名所です。
なお、暗い時間帯に訪れる場合は懐中電灯を持参すると安心ですよ。
■美の山公園概要
所在地:埼玉県秩父市黒谷2372、秩父郡皆野町皆野
開園時間:常時開園
アクセス:【車】関越自動車道・花園ICから約50分
駐車場:あり
【神奈川県小田原市】大観山
神奈川県の「箱根町」と「湯河原町」にまたがる標高1,015mの「大観山」(だいかんざん)は、箱根外輪山の南側にある山です。
「大観山展望台」からは、芦ノ湖や富士山、駒ヶ岳などの中央火口丘、そして条件がよければ南アルプスや房総半島なども眺望できます。
「大観山」の眼下に広がる「芦ノ湖」は、標高約1,000mの外輪山に囲まれたカルデラと呼ばれる地形が形成され、空気が溜まりやすくなっています。
そのため、雲海が発生する条件に必要な湿度が保たれ、寒暖差の激しい晩秋や早春は、雲海のシーズンとなります。
「大観山展望台」には、木製のブランコ「箱根のぶらんこ」も設置されているので、ブランコに乗りながら、雲海とともに写真撮影してみてはいかがでしょうか。
■大観山概要
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町
開園時間:常時開園
アクセス:【車】小田原厚木道路小田原西IC、西湘バイパス箱根ターンパイク入口からアネスト岩田ターンパイク箱根(有料道路)から約50分
駐車場:あり
【千葉県君津市】鹿野山九十九谷展望公園
千葉県君津市の「鹿野山九十九谷(かのうざんくじゅうくたに)展望公園」は、標高約380mの「鹿野山」山頂にある展望台です。
公園からは、千葉の山々や星空を見られる絶景スポット。その素晴らしい眺望から“ちば眺望100景”にも認定されています。
夜明け前から日の出直後と日の入り前の情景は墨絵のよう。また秋から冬にかけての早朝には、天気がよければ雲海を見られます。
さらに、紅葉の季節には眼前に広がる山々の色のコントラストも楽しめますよ。
■鹿野山九十九谷展望公園概要
所在地:千葉県君津市鹿野山東天峪119-1
開園時間:常時開園
アクセス:【車】館山自動車道・君津ICから約25分
【電車】:JR内房線「佐貫町駅」から日東バスに乗車、終点「神野寺」バス停で下車後、徒歩で約15分
駐車場:あり
【栃木県茂木町】鎌倉山
真岡鐵道「茂木駅」から車で約20分の場所にある「鎌倉山」。川岸からおよそ100mの断崖からの眺めは、那珂川県立自然公園でトップクラスの景観といわれ「栃木県の景勝百選」に選ばれています。
10月下旬から12月中旬の早朝には、目の前に広がる「那珂川」の川霧によって雲海が発生。約216mと標高が低いため、雲海を間近に感じられますよ。
また、11月上旬から中旬ごろには、朝日に照らされた山々の紅葉とともに、幻想的な風景が見られ、晩秋の風物詩としても人気。頂上付近までは車で行けるので、ドライブにもおすすめですよ。
■鎌倉山概要
所在地:栃木県芳賀郡茂木町丸石
開園時間:常時開園
アクセス:【車】北関東自動車道真岡ICから約50分
【電車】真岡鐵道茂木駅から車で約20分
駐車場:あり
【栃木県那須町】那須岳(茶臼岳)
栃木県那須町にある「那須岳」は、別名「茶臼岳」(ちゃうすだけ)は、今もなお白い噴煙が吹きあがる活火山です。
標高1,915mで、初心者コースや中級者コースがあるので、多くの登山客で賑わう人気のスポット。9合目まで、ロープウェイで行き、そこから約40〜50分で山頂に到達できるので、子供連れの登山にもおすすめです。
晴れた日には、関東平野が一望でき、まさに絶景! 気温が下がる10月上旬ごろからは、条件がそろえば、山裾を覆い尽くすような分厚い雲海が広がり、幻想的な風景に目を奪われますよ。
那須岳(茶臼岳)の山嶺は、秋には美しい紅葉が見られます。緑葉のほか、紅葉した赤や黄色の木々は、美しいコントラストをつくり出し、見る人を魅了します。
山の裏手側から噴きあがる活火山の白煙も間近で見られ、迫力ある光景が見られますよ。
■那須岳(茶臼岳)概要
所在地:栃木県那須郡那須町湯本
開園時間:ロープウェイは、12月1日〜3月中旬までクローズ
アクセス:【車】東北自動車道那須ICから約30分
【電車】那須塩原駅から路線バスで約70分
駐車場:あり(那須ロープウェイ)
【茨城県常陸大宮市】三王山自然公園
茨城県常陸大宮市にある「三王山(さんのうざん)自然公園」は、「三王山」山頂にある自然豊かな公園です。
標高253mと、それほど高い山ではありませんが、秋から冬にかけて、前日に雨が降った早朝にかけて、近くにある「那珂川」上空に「雲海」が出現。朝日に照らされた橙色の雲海はとても幻想的ですよ。
園内の展望塔からは、日光や那須連山、磐梯朝日連峰など360度の大パノラマが一望できます。
らせん状の階段は、ステップがやや狭く、下る際には注意が必要です。風の強い日は、揺れることもあるので、子供連れの場合は、天候をチェックしておでかけしましょう。
■三王山自然公園概要
所在地:茨城県常陸大宮市秋田
開園時間:常時開園
アクセス:【車】常磐自動車道鹿沼ICから約60分
駐車場:あり
【群馬県前橋市】赤城山(鳥居峠)
赤城山は、標高1,828mの黒檜山(くろびさん)を主峰に、駒ヶ岳や地蔵岳、荒山などからなる複製火山です。
日本百名山、関東百名山、上毛三山に数えられる名峰で、初心者用から中級者用まで、さまざまな登山コースがあります。
標高1,390m地点にある「鳥居峠」は雲海が見られる絶景スポットとして人気! 6月から11月ごろの早朝に発生しやすく、雨の後または冷え込んだ風のない早朝に、高い確率で雲海に出会えます。
朝焼けで染まる雲海のほか、気象条件がよければ東京スカイツリー(R)や筑波山なども眺めることもできます。双眼鏡などがあると、遠くを見るときに便利なので、おでかけの際は忘れずに。
■赤城山(鳥居峠)概要
所在地:群馬県前橋市富士見町赤城山
開園時間:常時開園
アクセス:【車】関越自動車道前橋ICから約60分、赤城ICより約50分
駐車場:あり
【東京都文京区】ホテル椿山荘東京
東京都内で雲海が見られるスポットといえば「ホテル椿山荘東京」の庭園に広がる「東京雲海」。春は椿や桜、初夏にはホタル、秋には紅葉と四季折々の自然とともに雲海が楽しめます。
雲海は、人工的な霧ですが、天気や湿度、風により姿・かたちを変えて現れるのが魅力のひとつ。無風のなかの真っ白な雲海や、風とともに漂う雲海、光が差したときは、光の筋や虹が出現することもありますよ。
例年、11月下旬からは、木々が徐々に赤みを帯びていき、紅葉と雲海のコントラストが美しくまさに壮観! 夜は、木々を約1,000灯の光で照らしだし、幻想的な空間に変化します。
庭園への入場は、ホテル利用者のみなので、家族の休日や記念日などに、ぜひおでかけしてみてくださいね。
■ホテル椿山荘東京概要
所在地:東京都文京区関口2-10-8
雲海出現時間:7:00〜22:00
※毎時、1または2回出現。ただし、8時〜10時は出現しません
アクセス:【電車】東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」から徒歩約10分
駐車場:あり
関東エリアで雲海が出現するスポットをご紹介しました。風や湿度、天気などの条件がそろうと現る雲海は、まさに自然の神秘。秋から冬にかけては発生する確率も高まるので、ぜひ親子で雲海を楽しんでみてくださいね。
記事を書いた人
いこーよとりっぷ編集部
「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。
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